EMIRPs Today(2021-08-31)#1775-1795 2021年8月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

8月は、少し自転車通勤、ジテツウの頻度を増やしました。

あれほど暑い日が多かったのですが、想像よりも多くの人が走っている。

目黒通は、朝7時から9時の間は片側三車線の一番左がバス専用レーン。猛然と追い越す通勤乗用車や商用バン知らずで、ジテツウ族が増えます。

ぼくはもう少し早い時間に走り抜けてしまいますが、オフィスの窓から道路を見下ろすと10時頃までは自転車が通り過ぎるのがわかります。

ところが、帰宅の頃18時から19時あたりには車線規制はありません。

朝は分散して都心に向かったジテツウ族がだいたい同じころに帰るよう。道路の一番左車線にある路面に描かれた自転車通行路に沿って縦に並んで走ることになります。ときには見ず知らずの7、8台が連なることもあり、さながら電車ごっこの列のよう。

最後尾に付いたときはチャンス。自分ではなかなか知ることのできない尾灯の設置場所や光らせ方の違いがよくわかります。上手な手本を見つけたら、早速、真似させてもらいます。

住宅地を過ぎるたびに、一台また一台と切り離されて行きます。
夏のジテツウも悪くないものです。

さ。

2021.08.02 1775 漬ける
2021.08.03 1776 ウエブ会議で通販の表裏
2021.08.04 1777 猛暑日
2021.08.05 1778 涼をとる
2021.08.06 1779 夏の野菜と果物

2021.08.10 1780 保育施設
2021.08.11 1781 釘を刺す
2021.08.12 1782 空調を愛でて
2021.08.13 1783 初花が永く咲く

2021.08.16 1784 盆の終わりに
2021.08.17 1785 パイナップル
2021.08.18 1786 週刊、中吊り情報
2021.08.19 1787 F1は今年も来ず
2021.08.20 1788 肉厚マダイが創られた

2021.08.23 1789 暑さも緩み、茄子
2021.08.24 1790 通販市場10兆円
2021.08.25 1791 モーダルミックス
2021.08.26 1792 旅心の原点
2021.08.27 1793 小さく炭素プラマイゼロ

2021.08.30 1794 町内と自分の年齢
2021.08.31 1795 香箱を組む

EMIRPs Today(2021-08-27)#1793 小さく炭素プラマイゼロ

おはようございます、さいとうです。

切り戻しをしたオーガスタが、ようやく新しい葉を広げてくれました。黄緑色に透き通る生まれたての葉、まわりの空気を優しく包み込むようです。

部屋の中なのに、大きな葉っぱがある様子が好き。子供のころから、映画の中やドラマ、写真などで、タブロイド判くらいの葉をもつ鉢植えが居間で共生している場面を見つけては、うっとりと眺めた覚えがあります。

長楕円の大きな葉っぱと言えば、せいぜいバナナくらいしか知らなかったのでいつしか思いは単純に「家の中でバナナの木を育てたい」となりました。

ようやく自分で育てることができるようになった頃には、大きい葉の植物は決してバナナの木に限ったことでなく、他にも鉢植えで育てることができる種がいくつもあることを知りました。オーガスタは育てている中で一番大きい葉。

25日に経産省がカーボンニュートラルの研究会(※)の中間報告をとりまとめました。最近気になる脱炭素の世界的な活動です。そこには125か国・1地域が2050年までのカーボンニュートラルを表明しているとありました。

カーボンニュートラルとは具体的にはどういう状態を指すのでしょう。環境省の脱炭素ポータルでは次のように説明されています。

#「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効
#果ガスの「排出量」から、森林などによる「吸収量」を差し引いて、合計
#を実質的にゼロにすることを意味しています。
出所)環境省、脱炭素ポータルより引用

さて、我が家のリビング。いくつかある観葉植物の中には葉っぱの大きいオーガスタもあれば葉をたくさん広げるブラッサイアもあるので、部屋の中だけで数えると炭素の吸収量が排出量を越えるかも、水をやりながら思うのでした。

小さな小さなカーボンニュートラル。

さ。

※雑感
「カーボンニュートラル」に関連する活動は、生活者の日常生活に直結しないからか難しい用語がたくさんあります。カーボンプライシング、炭素税、カーボンクレジット、排出量取引などなど。中間報告の中では、今後実現を検討する仕組みとしてはカーボンニュートラル・トップリーグ(仮称)、カーボン・クレジット市場(仮称)の二つが提起されていました。
生活者が理解しやすい言葉や活動で、カーボンニュートラルを語ることが大切なように感じます。

※研究会の正式名称は、次の通り。
「世界全体でのカーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会」

※経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2021/08/20210825002/20210825002.html
「中間整理」(概要版)
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/carbon_neutral_jitsugen/pdf/20210825_1.pdf

※環境省 脱炭素ポータル
温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/

EMIRPs Today(2021-08-23)#1789 暑さも緩み、茄子

おはようございます、さいとうです。

いつもの時刻に目が覚めた、おもむろに窓を開けて風を通しました。暦では暑さも緩む処暑(しょしょ)ですが、湿った温い気配に夏が残る。

週末に、近所の農家産直の無人販売処を覗いてみたら、茄子が出ていました。40センチを越えるほどの長い茄子が三本、「せたがやそだち」の袋の天地にぎりぎり収まっていました。それで、200円也。

持ち帰ってきて、まな板の上に並べてみると自転車の籠に乗せていた時には、気がつかなかった長さがありました。両端がまな板からはみ出してしまう。手に入れたは良いものの、さて、どうやって食すのだろう。

ネットで調べてみると、どうやら九州あたりで良く作られる大長茄子のよう。長さのせいでしょうか少し皮が厚め。せっかくだから、このツヤツヤの紺色の皮ごと食べてみたいので、焼き浸しにすることにしました。

食べやすい長さに揃え縦に割ってから、飾り包丁を適当に入れておきました。見るからに瑞々しさが伝わってくる果肉、指先で軽く押してみると水気を感じます。生姜を極細に刻んで、一緒に焼いてみました。

そうだ、ちょうどいただきもののカボスがある。

熱々の長茄子に、カボスをたっぷりと絞って頬張りました。
口の中いっぱいに、畑の香りが広がりました。

ああ、秋がやってきた。

さ。

※雑感
このところ、週末はできる限り自宅で大人しく過ごすようにしています。貯め込んでいたあれこれを片付けながら、気が向いたら台所に立って適当に何かを作ってみて、また書斎に戻っての繰り返しでした。長茄子、とうもろこし、甘唐辛子、モロッコインゲン、きのこに胡瓜。野菜の種類がもっとも豊富なこの時期、ベジ好きにはたまりません。ちょとした遊びは、アボカドの糠漬け。まったり、美味。

EMIRPs Today(2021-08-20)#1788 肉厚マダイが創られた

おはようございます、さいとうです。

青空に誘われてジテツウ。まだ、少し汗ばむので自転車用の短パンにシャツ。ガラス窓に写る姿を見て安全点検だ、ヘルメットよし、サングラスよし。

肉厚の鯛が市場に出てきそう。ニュースになるのはこれが国内初の魚のゲノム編集技術応用食品だからで、九月には厚生労働省に受理される見通しだそう。

数年前、ふと目にした京都大学の広報誌に掲載されていたゲノム編集の特集記事に驚いたことを想い出しました。そこにはゲノム編集された「肉厚マダイ」や肥ったトラフグの写真が並んでいました。

肉厚マダイは、どれくらい厚くなるかというと、身の量が1.5倍になると言うのです。ステーキなら200gが1.5倍の300gになるわけです。ましてやわずかな刺身の厚さの違いでも舌先で判る魚のことですから増幅効果は絶大なのでしょう。

遺伝子編集技術の進歩は凄まじいものだとつくづく思います。この肉厚マダイは天然マダイとも、養殖ものとも異なる食材となるだろうと言います。どこに流通するのだろうか、さばかれて加工し調理されて料理や食品となり、一般生活者はそれを知った上で食すことができるのだろうか。

さて、ブレーキを握り、ホイールの締め付けを確認して安全点検も完了です。あらためて玄関扉に写る全身姿を眺めてみました。んんん。

バランスが悪いのは、ヘルメットによるキノコ頭だからではないようだ。そもそも、ぼくは幼稚園体型なのだ、まあ、個性と思えば唯一無二。

ゆっくりと、ペダルを回し始めました。

さ。

※雑感
「ゲノム編集技術応用食品」について、頭では人類の食糧問題を解決するひとつの方法であると理解するものの、心の奥底では人類の食糧事情のために、他の生物の姿を変えてしまうことに違和感を覚えてしまう。
ただこれまでも進められてきた品種改良やハイブリッドと何が違うのだろう。疑問や違和感と、社会的意義が頭の中でぐるぐる渦巻いています。

※追記
「ゲノム編集技術応用食品」については、厚生労働省のHPに、「肉厚マダイ」については、京都大学の広報誌紅萠に、詳しい。

※厚生労働省
ゲノム編集技術応用食品等
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/genomed/index_00012.html
新しいバイオテクノロジーで作られた食品について(パンフレット令和2年3月作成)
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000657810.pdf

※京都大学 広報
京大発、「肉厚マダイ」参上/2018年6月26日
https://www.kyoto-u.ac.jp/kurenai/201809/taidan/

EMIRPs Today(2021-08-10)#1780 保育施設

おはようございます、さいとうです。

仲良く手をつないで歩く母子。帰省するのだろうか。提げた鞄が小さいので、出勤前に保育園に向かっているのかもしれません。

厚生労働省は、令和元年度の認可外保育施設の現況取りまとめを公表しました。同統計によると認可外保育施設は、全国に19,078施設あり、入所児童数は24万3,882人です。区分別に施設数と入所児童数を見ると次のよう。

届出対象施設区分・・・・施設数/入所児童数
ベビーホテル・・・・・・ 1,255件/19,433人
事業所内保育施設・・・・ 8,210件/114,065人
居宅訪問型保育事業・・・ 5,454件/6,147人
その他の認可外保育施設 ・4,159件/104,237人
認可外保育施設 計・・・19,078件/243,882人
出所)厚生労働省、認可外保育施設の施設数・入所児童数の推移

事業所内の児童保育施設および入所児童数が大きな構成をしめていますが、これは、令和元年(2019年)7月1日から同施設が届出対象となり、施設数も児童数も急速に増えたことの影響のようです。

事業所内保育施設・・・・2019年度/2018年度(増分)
保育施設数・・・・・・・ 8,210件/3,402件(4,808件増)
入所児童数・・・・・・・114,065人/45,789人(68,276人増)
出所)同上

では、東京都はどのような状況でしょうか。ベビーホテルや居宅訪問型保育では全国の4割ほどの施設するを占める一方、事業所内保育施設数は9%程度であることがわかります。

届出対象施設区分・・・・全国/東京都
ベビーホテル・・・・・・ 1,255件/505件(40%)
事業所内保育施設・・・・ 8,210件/713件(9%)
居宅訪問型保育事業・・・ 5,454件/2,511件(46%)
その他の認可外保育施設・ 4,159件/711件(17%)
認可外保育施設 計・・・19,078件/4,500件(24%)
出所)同上

東京では、事業所内に保育施設を設置することがコスト的に見合わないのか、勤務先へ子供を連れていくことが現実的でないということなのか。テレワークの浸透が、解決策になるのだろうか。あれやこれやと考えてしまいます。

未来の世代が育つ環境を大切にしたいと感じました。

さ。

※厚生労働省
令和元年度 認可外保育施設の現況取りまとめ
https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000816821.pdf

EMIRPs Today(2021-08-06)#1779 夏の野菜と果物

おはようございます、さいとうです。

スタバの前の植栽に、百日紅(さるすべり)が赤く咲き始めました。夏の青空に良く似合う花。ところが暦の上では明日はもう「立秋」です。

この時期、スーパーの店頭には、夏の野菜が溢れています。朝穫りの枝豆、苦瓜は白と緑が仲良く並び、とうもろこしは穂先髭がつやつや新鮮さを誇る。となりには、冬瓜と南瓜がごろんごろんと並んでいました。

葉物(はもの)よりも実物(みもの)の種類が増え、見ているだけで楽しい。

トマトは大きい小さいの種類だけでなく、長丸や楕円、黄色いものもあり、胡瓜は値段とともに農園主の名前が記載されており、作り手によって大きさや色、形がさまざまだとわかる。長茄子、米茄子、水茄子も揃います。

野菜に負けず劣らず賑やかなのは果物、棚いっぱいに溢れていました。ぶどうや桃、梨は、品種だけでなく産地違いも選べるし、西瓜やメロン、いちじく、輸入物ではパイナップル、キウイ、りんご、バナナまで、わんさか。

農水省によると野菜や果実の生産量は、米の生産量を越える規模があります。「野菜」「果実」に「いも類」「豆類」を加えると、畜産に匹敵する規模がとなるほど。野菜好きにとっては、嬉しい限りです。

農業総産出額の内訳(8兆8,938億円)
畜産・・・・3兆2,107億円(36%)
野菜 ・・・・2兆1,515億円(24%)
米・・・・・ 1兆7,426億円(20%)
果実・・・・・・8,399億円(9%)
花き・・・・・・3,264億円(4%)
いも類・・・・・1,992億円(2%)
豆類・・・・・・・758億円(1%)
その他・・・・・3,477億円(4%)
出所)農林水産省、生産農業所統計、令和元年

さて、今週末は月曜日に休日が並ぶので、再び連休ですね。
遠出、外出は控えて、夏野菜、旬の果物を楽しんでみようかと思います。

さ。

※雑感
昨日は、西日本が暑かったよう。大阪市38.9度、豊中市38.8度、京都市38.8度、広島県福山市38.5度、関東では、山梨県勝沼市が38.8度を記録していました。今週は暑い日が続いていたので、身体を優しく癒してくれそうな野菜や果実を探ってみようと思います。よい、週末を。

※農林水産省
野菜の生育状況及び価格見通し(令和3年8月)について/令和3年7月30日
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/attach/pdf/index-115.pdf
果樹をめぐる情勢/令和3年7月
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/attach/pdf/index-159.pdf

EMIRPs Today(2021-08-03)#1776 ウエブ会議で通販の表裏

おはようございます、さいとうです。

以前、ロードバイクのスマートトレーナーが故障して、修理を探りました。ところが、購入後に製造者が他社に買収されて日本の窓口が替わっていました。

経済産業省の消費者相談室では、毎年、同室に寄せられる消費者相談の概況について取りまとめて公表しています。昨日、令和2年度の状況がリリースされました。通販消費が拡大した昨年度どのような変化があったのでしょう。

同室の集計によると、令和2年度は7,742件で前年比4.1%増だったそう。事項別にみると、「特定商取引関係」が圧倒的に多くを占め、全体の約2/3に相当。

特定商取引関係・・・4,948件(63.9%)
割賦関係・・・・・・855件(11.0%)
製品関係・・・・・・428件(5.5%)
契約その他・・・・・399件(5.2%)
先物取引・・・・・・52件(0.7%)
個人情報・・・・・・18件(0.2%)
その他・・・・・・・1,042件(13.5%)
相談件数計・・・・・7,742件(100.0%)
出所)経済産業省、令和2年度消費者相談の概況(概要)、件数順に並べ替え

「特定商取引関係」の中には、訪問販売や通信販売、電話勧誘、連鎖販売取引などが並びます。もっとも多いのは「通信販売」で、件数が1,795件あり全体の23.2%を占めます。伸びも最も大きく、前年比47.1%の増加でした。定期購入に関する相談が増え、商品別では「健康食品」、「化粧品」が多い。

また、昨今の社会環境を反映した内容も見られました。例えば、ウエブ会議アプリケーションを使った勧誘に関する相談が増えていました。

ウエブ会議アプリケーションを使い、「無料セミナーで勧誘され、DVDを購入ししたが電話勧誘販売にあたるか」とか、「転売ノウハウに関する情報商材の契約をさせれたがクーリング・オフ可能か」など生々しい実態が記されていました。

SNSをきっかけにウエブ会議アプリケーションへ誘導されるそう。スマホを用い手のひらでシームレスに繋がるデジタル社会の仕組みの特性を逆手に、生活者の判断力を緩め、警戒力を下げる手法として巧妙に使われているようです。

店舗での対面小売は何百年も掛けて磨き上げられてきた仕組みであり、かなり手堅いですが、ウエブ会議販売などは黎明期であり、上手に育てる必要がありそうと感じました。

さ。

※雑感
スマートトレーナー後日談。販売店は修理の受付はしておらず、日本のメンテ窓口はまったく対応する気がない、新しくメーカーを傘下に治めたブランド企業ではまだ混乱中でメンテサポート体制がなく対応は難しいよう。八方塞がりになりましたが、同ブランド企業のお客様窓口がもっとも丁寧に対応をしてくれ、保証期間でもあったため販売店からの払い戻しへと誘導してくれました。一人の生活者として考えると、ユーザー側に立って対応してくれたブランド企業の姿勢がもっとも心地良かったです。

※経済産業省 ホームページ
令和2年度消費者相談の概況(概要)/令和3年8月
経済産業省 消費者相談室
https://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/r2syouhisyasoudan_gaikyoban.pdf

EMIRPs Today(2021-08-02)#1775 漬ける

おはようございます、さいとうです。

週末の朝、窓を開け強い日差しと睨めっこ、まだまだ気温はあがりそうです。夏も真っ盛りですからね、大人しく室内で過ごしました。

最近、ぬか漬けを始めました。長らく取り組んでみたかったことのひとつ。初心者でも簡単に漬けられると謳う商品の中から、冷蔵庫に入る程度の大きさのぬか床を手に入れて、糠沼に足を踏み入れました。

最初は様子見。胡瓜を数本ほど埋め込んでみました。胡瓜ですから半日も置いておけば漬かるはずです。朝に仕込んだものを夕食前に引っ張りだしました。

胡瓜の周りについた糠を落としてから、さくっと水洗い。いい感じにしんなりとしていますから、漬かっているよう。早速、端を切って味見しました。真新しい糠床特有の香りが鼻に抜けます、まだしょっぱいし、味が硬くて単調だ。

それから、一週間。大根、茹で卵、再び胡瓜。要領がわかってきました。

しょっぱさは、もともと薄い味が好みなので、漬け込み時間を少し浅めにして薄く切るのが良いようです。大根は銀杏切り、胡瓜は斜め切りが食べやすい。風味を膨らませるために、昆布、干し椎茸、鷹の爪を埋め込んでおきました。

さて、週末、セロリとメロンを漬けてみました。セロリは根元の茎と葉に近い部分の茎、メロンは網目を剥いだ皮の部分を糠に埋めておきました。

まずは、セロリ。野菜本来の香りを保ちながらもピクルスとは異なる個性派。つぎは、メロン。果実の甘さと酸味がうまい具合に調和して、爽やかでした。遠い記憶にある西瓜の皮よりも、断然、美味しいものでした。

埋め込む環境と時間が新しい個性を創り出す。
ああ、ぬか漬けは面白い。

さ。

※雑感
せっかくの自宅で過ごす時間、平日に積み残してしまった仕事を順番に片付けて、気になる調べものを深いところまで掘ってみたり、気になっていた情報資料に目を通したりしました。自宅で仕事をしていると、キッチンに立ってみたり、観葉植物たちの手入れをしたりと、10分、20分で気分転換できます。この別のことをしている時に、アイデアを思いついたり、解き方が思い浮かんだりすることも少なくない。頭の中のぬか床に埋め込んだ課題が、いい感じに漬けあがるのでしょうね。

EMIRPs Today(2021-07-30)#1755-1774 2021年7月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

毎年、七月が残りわずかになる頃に、七月というのは月初と月末の気候の違いが大きいことを想い出します。

月の始まりは、まだ、梅雨のさなかで雨が降っていたりするのに、月末になると、もう、頭の天辺から熱が襲い掛かってくるのですから。

先週末、横浜までポタリングしてきました。休日恒例の朝活。

薄手のジャージーにサングラス、ヘルメットの下のサイクルキャップは、前後ろを逆にかぶります。これで汗止めと首の日除けも兼ねるのです。腕や顔など露出している肌には、日焼け止めをしっかり塗って出発。

朝食をゆっくり食べていたら、出かける頃には気温が上がり始めました。

環八を下り、一号線で多摩川を渡る頃には照返しが強くなってきました。ハンドルの温度計は、すでに40度近くになっていました。坂の手前のコンビニに逃げ込み、水2リットルで内からも外からも冷やしました。

この時期に競技で勝負に挑むアスリートの方々は大変だと思うのです。休んだり、手を緩めたりするわけにはいきませんからね。

さて再開。鶴見の坂を上ります。路線バスが盛大にエンジンを吹かして登るので、エンジンの排熱がさらに路肩の気温をあげているよう。過熱しないようにゆっくりのんびり、山下公園に到着しました。

大桟橋には、大型クルーザーが2隻も停泊していました。
横浜港の青い水面が揺れて、少し涼しい気持ちになりました。

さ。

2021.07.01 1755 40年ぶりの身体
2021.07.02 1756 色がもたらす

2021.07.05 1757 優しく空気を切り取る
2021.07.06 1758 作は現実に溶け込む
2021.07.07 1759 小暑の蓮
2021.07.08 1760 調和して進む脚
2021.07.09 1761 「ジェット」なコースター

2021.07.12 1762 パリ、30キロ制限
2021.07.13 1763 濁って日本語化
2021.07.14 1764 ホームラン・ダービー
2021.07.15 1765 マルチ画面で運転する
2021.07.16 1766 お握り2個で充分

2021.07.19 1767 祝日、交通、配送等
2021.07.20 1768 おこがましい
2021.07.21 1769 そのうち、リボベジ

2021.07.26 1770 今年の鷺
2021.07.27 1771 へそから芽が出るぞ
2021.07.28 1772 とどのつまりは熱暴走
2021.07.29 1773 改めてゲーミフィ
2021.07.30 1774 計る効用


EMIRPs Today(2021-07-30)#1774 計る効用

おはようございます、さいとうです。

活動量計を着けはじめてから、一年半ほどになりました。入門用の機能が限られた簡単なものですが、いろいろと見えてくるものです。

記録してくれるのは、歩数、心拍程度なのですが、そこから睡眠状態なども、観測してれます。ここに、毎朝の身支度の前に載る体重計が担ってくれている体重、体脂肪率、水分量などを重ねると、おおむね身体の今がわかる算段。

横着者にとって嬉しいのは、両者とも記録情報を無線で飛ばしてくれるので瞬時にスマホで見ることができることでしょう。

数字の記憶は良い方なので、十日程度ならば体重や睡眠状況などが記憶に残るのですが、この手の仕掛けの強さは、週別、月別、年別のまとめや経緯変化を瞬時に見ることができることだと知ります。

本格的な運動好きでも、健康マニアでもない50代。自分の健康への向き合い方では平均的かやや鈍感な方だと思うのですが、連なる記録を目の当たりにすると否が応でも変化を知ることになりますし、その数値の並びや変化が何を表しているのかを気にかけたりするようにもなりました。

単に計って状態理解するだけでなく、継続して観測する意味を感じます。

さて、活動量計とスマートウォッチは境目がなくなってきています。電子マネーが使えるとか、音楽が聞けるとか、メッセージや通知を受けとったりできるものもあります。これらの便利機能ばかりか、値段とともに性能も良くなり、計測精度が高まり、電池の持ちもよくなるようで、横目でちらちら。

それでも、デジタルと主従逆転しないように心掛けているぼくにとっては、今の活動量計がちょうどよい加減かもしれません。

さ。

※雑感
自分の睡眠時間や一日の歩数などは、もうおおむね読めるようになりました。活動量計の記録を見るまでもなく概ね想定できます。一方で、心拍の変化は、記録をみて理解が深まります。手首で計るリスト式ですから瞬時の追随性能は高くないのですが、それでも、心拍の上がり下がりは知れます。普段は50から60拍程度で過ごしますが、ロードバイクで上り坂を精一杯に漕いでいると170拍程度まであがっています。状態を計る手段を持つことは、質を高めるための始めの一歩。

EMIRPs Today(2021-07-26)#1770 今年の鷺

おはようございます、さいとうです。

週末、特例の四連休。遠出もせず、大人しく過ごしました。真夏の始まりに休みがあると、身体が暑さに馴染みやすいように思います。

まだ陽射しが上がって暑くなる前にと、早起きして九品仏までお散歩しました。狙いは鷺草(さぎそう)です。真夏のひと時だけ、境内に設えられた小池の水辺に可憐な白鷺が飛ぶのです。昨年は見そびれたので、今年こそ。

世田谷の区の花になっている鷺草は、九品仏浄真寺がある奥沢あたりに自生していたそうです。この辺りは、年配の方に話を聞くと、半世紀ほど前はまだ湿地や空き地も目についたそうですが、今ではすっかり住宅地になりました。

門をくぐりすぐの右手に、鷺草園が造られています。育てるのが難しいと知られる花の一つ、鷺草。近所に住むようになってから、毎年咲くことに驚いたのですが、世田谷区によると毎年七月下旬に植え付けしているそう。合点。

さて、今年の夏。鷺は舞っているのか。

七、八畳の部屋くらいの小さな池の水際に、鷺草が花を咲かせていました。天に向かって真っすぐ首をもたげた蕾がいつくもみられましたから、まだ、しばらくは楽しめそうです。

多くの花は、丸い印象ですが、鷺草の花はその名にある通り、飛んでいる鷺の姿のようと形容されるくらいですから、独特の形をしています。一輪というよりも一羽と呼びたくなるように優美な姿をしています。

かつて奥沢の水辺には、何百羽、何千羽も舞い飛んだのだろうか。古の様子を想像してみました。脳内プロジェクション・マッピングです。

いつの間にか、ずいぶんと時間が経っていました。
境内の蝉が盛大に泣き始めました。

さ。

※雑感
境内には、蓮の花が咲いていました。鉢植えされた立派な蓮が、境内のあちらこちらに散らばめて置かれます。芝の小山、蓮の花、さして鷺草。九品を表す寺院建物が蓮池に浮かんでいる様子を表現しているのでしょうか。薄桃色の花びらに朝陽が透け、天上の雰囲気を醸し出していました。

※世田谷区ホームページ
鷺草園
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/004/d00018764.html





EMIRPs Today(2021-07-12)#1762 パリ、30キロ制限

おはようございます、さいとうです。

フランスでは、パリ市が市内の道路の最高速度を30キロに制限するそう。2021年8月30日から施行されると、先週8日に発表されました。

最高速度30キロというと日本では50ccまでのバイク、いわゆる原付の制限速度と同じです。都内では50キロ制限の道路が多く見られるので、これらの道路がすべて、原付バイク並みの速度での交通移動となるわけです。

この取り組みは、突然開始されるわけではなく、住民の意見も聞きながら進められました。昨秋2020年10月27日から11月27日に実施されたオンラインによるパブリック・コメントでは、5445人の意見が集まったそう。

同速度低下に対しては好意的な意見が多かったよう。回答の60%を占めるパリの在住者の意見はつぎのよう、59%が賛成であったとされます。

39% 時速30キロ制限への全般の速度制限に賛成
20% 一部道路を50キロとした上で、30キロ制限に賛成
出所)パリ市ホームページ

さて、パリ市のホームページによると時速を30キロに抑えるメリットとして、(1)交通安全の改善、(2)騒音の削減、(3)公共スペースの共有、の3点をあげていました。安全や騒音への効果はこれまでも多く唱えられていますが、興味深いのは公共スペースの共有につながると言います。

車両の最高時速を50キロから30キロまで落とすことにより、道路幅を平均して20~50センチほど削減できるため、それらを歩道の拡張、植栽や自転車道への転用などに使えると説明されていました。

いつの間にか、現代社会の「道」は自動車が「主(ぬし)」になっていました。ここにきて、移動モビリティや都市構造、景観のあり方を踏まえて「道」を見直す動きは大歓迎です。

さ。

※雑感
欧州に旅行しているときに、小型車が細いタイヤをしならせながら石畳を駆け抜けていく姿を見てわくわくしました。スーパーカーブームのころも、鋭利なスポーツカーよりも、街中に馴染む車の方が好みでした。乗り物は、生活者やその社会と共存共生するべきものとの思いが強いのです。ここにきて、モビリティのあり方が変わろうとしていることが嬉しい。

※本稿は、パリのホームぺージを参考にしました。
発表によると、環状道路は70キロ制限、いくつかの主要道路は50キロ制限となるようで、例えば主要道路には、マレショー大通りやブローニュとヴァンセンヌ大通り、シャンゼリゼ通り、アベニューフォッシュ、アベニュー・ド・ラ・グランデ・アルメ、ルー・ロワイヤルなどが示されていました。

※パリ ホームページ(フランス語)
La vitesse limitee a 30 km/h dans la majorite des voies parisiennes, 09/07/2021
https://www.paris.fr/pages/generalisation-de-la-vitesse-a-30-km-h-les-parisiens-ont-donne-leur-avis-16967
Generalisation du 30 km/h a Paris : a vous la parole, 26/10/2020
https://www.paris.fr/pages/generalisation-du-30-km-h-a-paris-a-vous-la-parole-9496

EMIRPs Today(2021-07-05)#1757 優しく空気を切り取る

おはようございます、さいとうです。

土曜日、居間が明るくなったところで満開の胡蝶蘭を撮影しました。古い中望遠レンズを引っ張り出して覗いてみました。

多くのレンズは製造番号がしっかりと刻まれています。例えば、レンズを正面から眺めたときに、ガラス玉の周りにブランド名や形式、開放値、焦点距離などと一緒に製造番号が並んで記されています。

今回、引っ張りだしてきたのはニコンのフィルム時代に造られたレンズです、NIKKOR P・C AUTOというレンズ製品群の105mmのものです。製造年を調べてみると、1974年生まれ、約50年前に造られた普及版のレンズです。

未来技術遺産に登録されたミノルタのオートフォーカスカメラα-7000の登場が1985年。1970年代は、まだ一眼レフカメラがまだ特別な精密機械で、それを扱えるのは、相応の知識や技能、経験のある特別な人だと思っていました。

この105mmは、十年ほど前に手に入れましたが、最近は、なかなか撮影する機会も少なく保管庫にしまってありました。と言うのも、乱視が強くなってからは、一眼レフの小さい窓でピントを探り合焦させるのは至難の技で、ついついオートフォーカスに頼りっぱなしでした。

昼間、室内全体が明るくなっていたので光が跳ねることもなさそう、古い設計のレンズでも撮りやすい環境です。久しぶりにカメラに付けてみました。鏡筒は細いのに、金属とガラスの重さを感じました。

3メートルほど離れたところから、狙ってみました。解放ではあまいものの、少し絞ると良い感じになりそうです。

最近は、高精細なデジタルセンサーを最大限活かすような、パリパリ硬い描写のレンズが多い中、このレンズは、優しく空気を切り取ってくれました。

さ。

※雑感
レンズの設計技術は日進月歩。材料も、形状も随分と進化しています。スマホについているレンズなんてほんの数ミリの径で小指の爪よりも小さいほど、厚みも僅かなのに、びっくりするほどきれいに撮影できますからね。それでも、この50年前に造られたレンズも悪くないなあと感じます。古典的なレンズは、家具や食器、自転車、工具などと似た一族。電気も使わない、電波も要らない道具が愛おしい。

EMIRPs Today(2021-06-30)#1733-1754 2021年6月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

居間で育てているの胡蝶蘭が、今年はびっくりするほど元気です。

3月末から花が開き始め、5月にはすべての蕾が開きました。例年よりも花の数はやや少なく数えて40輪ほどですが、二か月ほどの短い期間ですべて開花してくれたので、きらきら華やかです。

さて、元気というのはすべての花が一気に咲いたからではなく、いまだに、ただの一つも花が萎れたり、枯れたりしてこないのです。

最初の一輪は、3月最後の週に開花しましたから、かれこれ、3か月間も咲き続けています。胡蝶蘭は花もちが良いとは聞きます。並んだ蕾が順番に開ていくので数株もあれば半年くらいは楽しめる。

ところが一花が3か月も開いたままなのは、初めての経験です。考えられることは、今年は鉢の居場所を変えたことくらい。直射日光は避けるがたっぷりと光があたること、吹き抜けに花軸が突き出すように置いて常に緩やかな居室内の空気の動きがあること。

観察してみると、胡蝶蘭の花は咲いている間にも大きく育ちます。開花直後は10センチ弱ほどのものも15センチ近くになります。

この場所を気に入ってくれたのだね。
生き物にとって、暮らす環境が大切なのだとあらためて思いました。

さ。

2021.06.01 1733 上半期に売れた本
2021.06.02 1734 イタリアワイン
2021.06.03 1735 きつねの嫁入り
2021.06.04 1736 電話代

2021.06.07 1737 魅惑の速さ
2021.06.08 1738 選択する未来が見る未来
2021.06.09 1739 ぼけか、とぼけか
2021.06.10 1740 キャラクターで覚える
2021.06.11 1741 梅雨と女の子

2021.06.14 1742 宇宙作戦の徽章
2021.06.15 1743 生姜を好む
2021.06.16 1744 第三次産業活動指数
2021.06.17 1745 時の値段
2021.06.18 1746 手前か値打ちか

2021.06.21 1747 手帳を繰る日
2021.06.22 1748 江戸前の一斉調査
2021.06.23 1749 耳言葉が勝つ
2021.06.24 1750 ごっこセット
2021.06.25 1751 625の美しさ

2021.06.28 1752 今年のツールはブレスト発
2021.06.29 1753 野菜の名に身を隠す
2021.06.30 1754 列車公衆電話

EMIRPs Today(2021-06-25)#1751 625の美しさ

おはようございます、さいとうです。

25日。金曜日が給料日ですから、週末は賑わうのでしょうか。それよりも、今日は625ですね。一人でほくそ笑んでしまいました。

足し算を覚えたころ、数字の「5」にもうひとつ「5」を足すと10になりました。桁数が一つあがるともりもり逞しくなったようで、おぅと思いました。

掛け算を知るようになると、「5」に「5」を掛けてみて「25」になりました。2つの5で25になるという数字並びの偶然に、おぅと思いました。さらに一の位は「5」を保持しているという意思の強さに、なおさら、おぅ。

九九を覚えてしまうと、すぐに、「二桁の九九」が気になり始めました。正確には九×九ではないのですが、ぼくの中では二つの数を掛けるのは九九でした。

11から順番に九九で数えてみて、ついに不思議の数「25」を九九してみました。「25」を2つ掛けると「625」でした。おお下二桁にまた「25」が現れました。なんと真っすぐで美しい数字なのだろう。うっとりしました。

5x 5= 25、
25x25=625、

もしかして、この先も秘密があるのか、気になりました。早速、「625」を九九してみました。算盤は苦手だし、当時、流行りだした電卓も近くになかったので、そこはもちろん紙と鉛筆を引っ張り出して筆算です。

むむ。声もでません。もう一度、検算してみました。やっぱりそうだ。

625x625=390625

625を2つ掛けると、下桁が625で終わる。大陸を発見した気分でした。下3桁が625ですから、390625を2つ掛けても下3桁は625のはず。同じことを何度繰り返しても下3桁は、ずっと625なのか。

「5」から「25」、「25」から「625」。
「625」は、究極に到達した数字のように感じました。

今日は6月25日、数字を見ただけでほくそ笑んでしまうのです。

さ。

※雑感
数字に一喜一憂してしまう癖は今でも抜けきれないようです。改札で一瞬光るSUICAの残額をみて頬が緩んだり、前を走る自動車のナンバープレートの数字をみてにんまり。住所の丁目や番地の並び、レシートに印字される金額にも、心を動かされてしまうのですよね。
「5」「625」はかなり特別な感覚をもつ数字のひとつです。
今日は「5」と書かれたスニーカーを履いて仕事に向かいました。

EMIRPs Today(2021-06-23)#1749 耳言葉が勝つ

おはようございます、さいとうです。

幼稚園のころ、キョーツケの姿勢があまり得意ではありませんでした。そもそも「キョーツケ」ってなんのことだろうと思っていましたから。

先生が強面で「気をつけ」と大声で発する号令は、子供の耳には「きょつけ」としか聞こえず、ただじっと真っすぐ立つことを強いられているようでした。

耳で覚えた話し言葉が実は発音しやすいように言い換えられたもので、そちらが広まる場合があります。良く耳にする言葉を、標本採集してみましょう。

「ふいんき」。
これはよく耳にする例です。もちろん「ふんいき(雰囲気)」のこと。「(ふいんき)と打っても変換できない」、ネットで何回も見かけました。

「げいいん」。
こちらは「げんいん(原因)」。「ん」が省略、置き換わった例。似た現象には、「ぜいいん」(全員)や「まあいん」(満員)もあります。

「い」が省略される例もあります。

「たいく」。
これは「たいいく(体育)」ですが、「い」がひとつ省略されます

「てっててき」。
もちろん「てっていてき(徹底的)」のこと。「い」が飛びます。

これらの言葉たちを繋いでみるとつぎのよう。

「ぜいいんが てっててきに たいくをする ふいんきが げいいんだ」

と文字面では訳がわからなくなりますが、いざ声に出して読んでみると、おそらく文字を見ない隣の人には何事もないように伝わりそうです。

ただ、音位転換も一般化すると主従が逆転し、そちらが本流となります。

地名の「秋葉原」は本来「あきばはら」ですが、今では「あきはばら」ですし、「新」は「あらた」のはずですが、「新しい」は「あたらしい」です。

まあ、発音しやすい言い方が定着するのは合理的なのかもしれません。

さ。

※雑感
子供が「がじゃいも」と言ってしまうのも理由があるのでしょうね。となりのトトロで、メイが「トウモコロシ」を大事に抱える様を目にすると、「とうもころし」でも良いかななんて思ってしまいます。言葉は生き物だと、つくづく思います。

EMIRPs Today(2021-06-09)#1739 ぼけか、とぼけか

おはようございます、さいとうです。

カメラの新しいレンズが発売されると、その性能や特性を確認できるように、プロ・カメラマンによる作例、いわゆる撮影画像のサンプルが公開されます。

ライカ、ニコン、キャノン、ソニーなどのカメラ・メーカーだけでなく、レンズを専門に製造するコシナやケンコー・トキナーなども作例を発表します。

最近はデジカメが主流となりました。映像を記録する画像センサーは精細になり感度もあがり、被写体の細かな部分も緻密に記録できるようになったため、レンズにも繊細な性能を発揮する設計を求めるのが流行りです。

作例を拡大して眺めると、風景画では山に植わる木の葉が見え、ポートレートでは、髪の毛一本、まつ毛や毛穴までも写しこみます。ピントが合っている画像は、見事なまでに細やかに再現されるようになりました。

一方で、写真の面白いところは、ボケではないでしょうか。いわゆるピントが合っていない領域の写像がぼやける現象です。プロの作例をみると画中にボケを巧みに配置して、美しさや実像をより一層に浮かび上がらせています。

さて、ぼけるとは、辞書によると、頭の働きが鈍くなったり、ぼんやりすることを指しますが、対話の中で恣意的にボケを使うのは、とぼけるといいます。

ぼくのような素人が写真を撮るとボケボケな画像を連発してしまいがちですが、プロのカメラマンは意図的にボケを操作して、鑑賞者の心に明解なメッセージを伝えてきます。写真家のボケは、とぼける技能によるのでしょう。

このピント外れな談話は、「ぼけ」なのか「とぼけ」なのか。
ニュースを見ながら唸る日々です。

さ。

※雑感
「とぼける」の「と」は、どんな意味があるのでしょうね。接頭語の「と」は他にあまり例をみないように思います。機会をみて触れてみたいと思います。
画像センサーの精度とレンズの関係と似たような流れが、オーディオのデジタル化の中でも置きました。アンプや音源のデジタル化とスピーカーの関係です。こちらも、機会をみて書いてみたいと思います。