EMIRPs Today(2021-01-25)#1648 白菜と鶏の鍋

おはようございます、さいとうです。

家で食事をする機会が増えてから、週末の買い物の量が少し多くなりました。食材を見て回るのは、仕事とは違う脳を働かせるようで悪くはないです。

軒先の平台には、白菜が米俵のように積み上げられていました。片手で取ろうとしたらずっしり動きません、左手も添えて持ち上げました。

店では少し大きい程度に見えた白菜も、台所では圧倒的な存在でまな板から溢れていました。家庭で扱う野菜の中では、一番、大きな塊り感があるなのではないかと思う。さてどう使おうか、まずは縦半分にざっくり切り分けました。

寒い日はなんと言っても鍋がいい。白菜がたっぷりと入った鍋は温まります。お水とお酒を適当に昆布で出汁をとっておきます。白菜はざく切り、少し大きくても炊いたら柔らかくなるからへっちゃら。葱もいれると甘みも増す。

昨夜は、鶏のつみれ鍋にしました。鶏ひき肉に生姜と塩胡椒を適当によく混ぜ込み、最後に醤油とお酒を少し。白菜と葱が煮えてきたら、両手に持った匙先を交わして団子状に丸めては、ぽとぽとと鍋に落としていきました。

それにしても白菜が1玉100円ほどの値札、びっくりするほどお値打ちでした。農林水産省の食品価格動向調査によると、昨秋10月5日週、白菜の走りのころはキロ当たり252円でしたが、直近1月11日週は136円、平年比72%だそう。そこからさらに値が下がったのかもしれません。

このような価格でも生産農家には利益が残るのだろうかと心配になりました。

旬の恵みを無駄にしないように感謝の思いをこめていただくことにしました。箸休めには、白菜の浅漬けを作りました。

さ。

EMIRPs Today(2021-01-15)#1642 入国者の状況

おはようございます、さいとうです。

朝、コンビニ前で洋酒瓶を片手に持ってスマホで話をしている外国人。年が明けてから、まだ一回も見かけていません。帰国したのだろうか。

緩和されつつあった出入国がふたたび厳しく制限されました。1月9日午前0時からビジネストラック及びレジデンストラックの運用を停止したものです。外務省によると両トラックによる外国人の新規入国を認めませんとあります。

どの程度の入国者数があったのかみてみましょう。出入国在留管理庁が公表している速報値で最新の2020年11月までの3か月分を拾ってみます。

歴月 外国人入国者数(新規入国者数/再入国者数)
2020年09月 18,859人(新 5,938人/再12,921人)
2020年10月 35,581人(新20,821人/再14,760人)
2020年11月 66,603人(新50,994人/再15,609人)
出所)出入国在留管理庁、国籍・地域別 外国人入国者数2020年速報値

2020年秋に再入国が微増することに対して、新規入国者数が増えていたことがよくわかります。11月には9月の9倍近くの人数に達していました。

11月の入国者数を多い順に並べると次のようです。上位5か国で4万7000人、実に、入国者数全体の70%を占めています。ベトナムからこれほど多くの方々がいらしているとは知りませんでした。

中国     21,140人(新16,229人/再4,911人)
ベトナム   14,895人(新14,410人/再 485人)
韓国     4,124人(新1,975人/再 2,149人)
インドネシア 3,535人(新3,323人/再 212人)
フィリピン  3,237人(新1,881人/再 1,356人)
上位5か国 計 46,931人
出所)同上

参考までに11月の地域別の入国者状況をアジア、欧州、北米からの入国者数で比べてみると次の通りでした。

アジア    58,666人(新45,717人/再12,949人)
ヨーロッパ  3,588人(新2,746人/再 842人)
北アメリカ  1,845人(新1,136人/再 709人)

本制限により外国人実習生、特に農業分野での人手不足が心配されています。旅行や交通、宿泊等観光業界や飲食業に話題が集まりがちですが、生活者の食に直接関わる農業分野にも影響が大きくなっているのです。

コンビニのガラス窓に貼り付き、フリーWi-Fiを使って外国語で談笑する輩。朝から酒臭くて嫌っていましたが、いないとなると少し寂しいものです。

さ。

EMIRPs Today(2021-01-14)#1641 クルマに託す

おはようございます、さいとうです。

大通りの先に広がるまだ薄紫の空に向かって、白い車がカッとんでいきました。ヤリスだ。昨年、国内で一番売れたトヨタの小型車です。

2020年の世界の新車販売台数が出そろってきました。主要国の状況を前年との比較で眺めてみましょう。

中国は第二四半期から販売が進み、通年では2019年とほぼ同規模の販売台数。米国は二割近く減じ、ドイツ、フランスではさらに大きく減じていました。日本は第四四半期の販売伸長が奏功し、年間では一割減程度に収まった模様。

国名   2020年(2019年)
中国   2530万台(2580万台)
米国   1450万台(1750万台)
日本   460万台(520万台)
ドイツ  292万台(402万台)
フランス 165万台(276万台)
出所)各種資料よりエマープまとめ

日本の販売台数460万台数には軽自動車の販売数172万台も含んでいるため、5ナンバーや3ナンバーのいわゆる登録車だけでみると289万台でした。

では登録車のペットネーム(車種名)別のランキング・トップ5もみましょう。実に、ペットネーム別の上位5車種中4つをトヨタの車が占めていました。

台数 車種名/メーカー名
151,766台/ヤリス/トヨタ
126,038台/ライズ/トヨタ
118,276台/カローラ/トヨタ
98,210台/フィット/ホンダ
90,748台/アルファード/トヨタ
出所)日本自動車販売協会連合会、輸入車、軽自動車を除く。

トップ20位までのメーカー別車種数でみると次のようです。トヨタの一人勝ちだったことがよくわかります。

トヨタ 13車種
ホンダ 3車種
日産  2車種
スバル 1車種
スズキ 1車種
出所)同上

最近、右をみても左をみても楕円が重なるエンブレムが溢れているわけです。

さて、トヨタが軽自動車よりも小さい超小型モビリティにC+podで参入し、いよいよ小型EV市場も本格化する兆し。

今年は、自動車産業が大きく盛り返して欲しいと思うのです。

さ。

※雑感
自動車産業は経済だけでなく、生活者の暮らしを支える重要な分野のひとつ。特に高齢化社会においては、日常の足としての使い方も、そこでの安全性の面でも、まだ課題もあり、さらに多くの進化が必要です。「台数」ではない、社会や暮らしへの貢献を測る意識が必要かもしれません。

EMIRPs Today(2021-01-13)#1640 てっぽう


おはようございます、さいとうです。

「てっぽうにしますか」。
そろそろ締めにしようと「のり巻」を頼んだ時に、板さんに尋ねられました。

かんぴょうを芯にした細いのり巻きが好きです。甘く煮たかんぴょうと海苔の香りが調和する優しさ加減が締めにちょうど良いのですが、そこにはもう一つ「てっぽう」という選択肢もあります。

「てっぽう」は、わさびを仕込んだのり巻き「鉄砲巻」のことですが、江戸の食文化に根付く粋はつくづく面白い。最後に甘く柔らかく終えるか、わさびの香りでツンッと爽やかに仕上げるのか、その日の気分で楽しむのですから。

最近は目が飛び出るほどの高級寿司が人気で、「今年はもう予約でいっぱい」なんて店もあるほどです。この環境下で集客や経営が厳しい飲食業界にあっても、ゆったりした設えの空間で最小限のスタッフが限られた数人の客を接遇する寿司店は、ゆとりある層が密を避けられる数少ない場として足を運ぶよう。

さて、緊急事態宣言がふたたび始まり、外食を控える日々もまだしばらくは続きそう。週末にふとてっぽうを食べたくなり、自分で作ってみました。

干瓢を塩でもみ洗いしたあとに茹でて、柔らかくなったところで適当に砂糖と醤油で味を足し、ゆっくり冷まして味を馴染ませました。しばらくして片手鍋の蓋をとると半透明の飴色に仕上がっていました。

のり巻きにするなら長いままでも良いのですが今日は煮物でいただくことに。ちょんちょんちょんと5センチ程の長さに切り、そのまま小皿に載せました。初めての干瓢料理としてはまずまずでしょう。

箸先でつまんだ山葵を真ん中にのせて、そっと口に運びました。
舌先の甘さの奥をツンッと突き上げてくる。ああ、これこれ、てっぽうだ。

さ。

※雑感
緊急事態宣言が11都府県に拡大するとの報です。飲食業界への影響が心配。外食も、社会が育んできた食文化の大切な要素の一つだと思うのです。町の台所食堂、ビジネス街のランチ、学生の大きな胃袋、マダムの社交場等、社会や暮らしの潤滑油の役回りを担う飲食店は数多い。緊急事態宣言が鉄砲になってしまわないようにと願うばかり。

EMIRPs Today(2020-12-28)#1632 マスクの錯覚

おはようございます、さいとうです。

今日、12月28日を仕事納めとする職場も多いことでしょう。電車にはいつもの半分くらいの乗客でした。すでにお休みモードのようです。

週末に所用で品川駅に降り立ちました。午後なのに始発の時間のようでした。乗り換え通路も改札付近も人影は疎ら、自粛の呼びかけ効果なのでしょう。乗客も少なかったのですが。

隣に座った二人連れのご婦人は、よほど嬉しいことがあるのか、ひさしぶりのお出かけなのか、おしゃべりに夢中でした。もちろん、マスクを着けてはいるのですが、通る声の会話は静かな車両いっぱいに響き渡っていました。

「密にならないように、いつも気を付けているのよ」
「そうそう、数人のグループがいるとテーブルを離してもらうの」
「お買い物の時も、周りに人がいると近づかないわ」

途切れることのない話は、いかに自分が感染予防対策を万全に心掛けているのかを外食の場面、買い物のとき、仕事場のことなど、生活に登場するであろうありとあらゆるシーンにおいての気の配り方を交互に披露していました。

その気遣いを今周りに向けてみたら良いのにと思いつつ、イヤホンを出そうと鞄を探りましたが見つかりませんでした。車内アナウンスが流れてきました。マスクを着用し会話を控えるようにとのお願いを丁寧に訴えていまいた。

「ああ、お腹がすいてきたわ」
「私も、朝ご飯を食べる時間がなかったの」
「何を食べようかしら」

ご婦人たちのおしゃべりは、まだまだ続くようでした。
ぼくは、次の駅で電車を降りました。

さ。

※雑感
衛生観念は人により感じ方が異なるのだとつくづく思います。ぼくはマスクを着けるとアレルギーのせいか鼻がぐずぐずするので、周りに人がいない時は、なるべく外しておきたいのですが、そうもいかない。
マスクを着けておけば予防の手当は万全だというのも違うように思いますが、年末年始に気が緩むとおしゃべりも弾むでしょうし、今一度、気を引き締めて過ごそうと思うのです。

EMIRPs Today(2020-12-21)#1627 冬、週末朝の散輪

おはようございます、さいとうです。

掛け布団の温かさの「幸せ力」は強いですね。週末の朝はことさら。さて、気合をいれ、もぞもぞと塒(ねぐら)から抜け出しら快晴でした。

んっ、ここはせっかくのお天気だから朝活ポタリングに行こう。先週よりも、厚手のアンダーシャツと防風のジャケット、真冬の手袋をはめて、首はバフのネックウォーマー、耳当て付きのビーニーで防寒対策は完璧だ。

愛車を引っ張り外に出てみるとキリリと冷たい。準備体操、ストレッチをしても少しも温かくなりません。これはいよいよ真冬になってきたなあ。身体が早く気温に馴染むように軽いギヤでくるくる、くるくると脚を回しました。

多摩川大橋に入ると川面で冷やされた風に包まれました。西の遠くに富士山がすまし顔です。鶴見川を越えて寺尾の緩い坂の手前で、一つ先の信号に二人組の自転車乗りを発見、ペアルックしているのでカップルなのでしょう。

響橋に着く手前で追いつきました、上半身が少し汗ばんできました。東神奈川からみなとみらいに抜けました。橋を越えたら遠くに赤い集団が見えました。どうやらサンタクロースが屯しているようでした。横浜サンタプロジェクトのフォローアップでしょうか。それにしてもつま先が感覚が飛びそうに冷たいぞ、一向に温かくならないじゃないか。シューズカバーを置いてきたのは判断ミスだな、来週からは必携だ。

さて、関内をまっすぐ抜けて元町に辿り着きました。元町商店街の外れにある結婚式場ではちょうどブーケトスのよう、歓声が道路まで響いてきました。

山手の台地に向かうS字の急坂を駆け上がりました、港が見える丘公園です。テラスからは、冬の風に洗われた横浜港が一望できました。右手の奥には、横浜ベイブリッジがくっきりとそびえていました。

よし、今日はここまでにしよう。
嗚呼、師走。寒さも楽し。

さ。

※雑感
朝活ポタリング、横浜元町まで往復するとちょうど50キロ、3時間ほどです。店に入ることもなく走るだけのんびり散歩でも、随分リフレッシュできます。帰り道は向かい風でした。冷たい北風に抗いながら、そろそろ新年を迎える準備をしようと思いました。

EMIRPs Today(2020-12-14)#1622 800メートル行く

おはようございます、さいとうです。

忘れた食材の買い足しついでに、隣駅にある九品仏に行ってみました。そろそろ、紅葉が最盛期を迎えるころです。

九品仏は正確には九品仏浄真寺といいます。東急電鉄大井町線にある九品仏駅の目の前にある交差点から参道が始まり総門へと続く便利な立地。寺に向かう方々がゆるりゆるりと歩いていました。

総門を抜けると紅葉したモミジが両側から多い被さるように伸びていました。真っ赤に焼けているものもあれば、少し濃色のもの、橙色のものもあります。遠くには冬の日差しを受けた銀杏の大木が黄金色に立ち上がっていました。

この寺は、近隣の木々よりも少し遅れてと紅葉が焼けてくるように思います。だいたい師走に入ってから赤く焼けてくるよう。新しくなった閻魔堂のあたりは低いモミジが多く、山門を潜り、都天然記念物に指定されている「九品仏のイチョウ」あたりまで行くと、少し背の高いモミジが賑やかでした。

スマホをかざして葉を狙うご婦人、年賀状用でしょうか、親子4人で並んで澄ましている家族、若い母親に抱かれて懸命に葉に手を伸ばす幼子、モミジの葉よりも小さい手が印象的でした。

コスプレイベントに集うカメラ小僧はカメコと呼んだりしますが、紅葉を撮りに来ているのは、カメラおじさんとカメラ女子が多いよう。背丈に届く三脚や500ミリはありそうな白いボディの望遠、本格的な機材も少なくありません。

さて、モミジと楽しむ人たちを眺めながらぐるっと一周して大満足。ああ、今年も九品仏の紅葉を楽しめました。Go To 800メートルも、悪くないものです。

さ。

※雑感
先日、東京都が発表していた「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う自然環境に関する意識の変化」によると、「身近な屋外空間として公園や緑地の重要性を感じるようになった」と答えた方が60%に達していたそう。
九品仏は遠くから目指してこられるような観光地ではないので、モミジを見にきていたのは、近所や近郊の方が多いのだと思います。
近くを楽しむ暮らしも、良いものです。

EMIRPs Today(2020-12-08)#1618 市田柿

おはようございます、さいとうです。

12月に入り、市田柿の初物が手に入りました。
そう、南信州地方の干し柿で、小振りな紡錘形が独特です。

市田は長野県南部にかつてあった村名ですが、1957年に市田村と山吹村村が合併し高森町となり、今は当地の柿の品種や商標として継承されています。

そもそも、市田柿は市田村地域の小振りな渋柿の品種名で、干し柿にして食されてきた歴史は古く500年以上前にさかのぼるそう。その市田柿という名称は、1921年に東京や名古屋、大阪の市場に出荷し始めたころから用いられるようになり、2006年には地域ブランドとして認定され、2016年には地理的表示いわゆるGI登録されました。

●地域ブランド(地域団体商標)
名称 :市田柿
指定商品:長野県飯田市・下伊那郡産の干し柿
出願者:みなみ信州農業協同組合、下伊那園芸農業協同組合
認定日:2006年11月10日
●GI登録(地理的表示)
登録名:市田柿(いちだがき)
生産地:長野県飯田市、下伊那郡ならびに上伊那郡飯島町および中川村
生産者:みなみ信州農業協同組合
登録日:2016年(平成28)年7月12日
出所)市田柿ホームページ、JAみなみ信州ホームページより引用

干し柿にはその仕上げ方により「ころ柿」と「あんぽ柿」のふたつの種類がああります。前者は水分量が25~30%程度まで干したもので、後者は水分を50%程度保っているものです。

市田柿は前者の「ころ柿」の類で、羊羹状のねっとりとした触感と甘みが特徴。11月に収穫された市田柿の皮をむき、重量がもとの35%程度に減ずるまで干して乾燥させるそう。「ころ柿」は「枯露柿」と書かれることもあり、朝夕の露と昼間の乾燥を繰り返すことにより独特の粘りと甘みが生まれる。

さて、市田柿は卵一個分ほどの大きさしかありません。さっそく、親指と人差し指で摘まんで一つ取り出してみました。齧ってみるとオレンジ色に透き通る果肉が現れ、上品な甘さが広がりました。

さ。

※雑感
日本の乾物、ドライフードの技術は素晴らしいと思うのです。風土や気候を活かして、太陽、風、気温差を使って保存食を作るのですからね。その一つ一つに地域の歴史と知恵が詰まっているように思うのです。いつか、すべてを紹介したいと思うのです。

EMIRPs Today(2020-11-30)#1594-1612 2020年11月配信分


EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

遠出もせずに籠る連休、昼食用にパンを買いがてら散歩に出ました。

ふらふらと徘徊するのは冬眠前の餌を探すくまさんのようですが、いえいえ、いつものように焼きたてのバゲットが欲しいだけです。

お気に入りのお店がお休みだったので、自由が丘まで少し足を延ばして名古屋で大人気というパン屋さんを覗いてみました。

バゲットを手に、この店のシグニチャー商品「ブール」も一個もらおうかと物色していたら、期間限定で「栗のブール」があると書いてあります。今日の分はあと5つだ、急いでひとつを取ってレジに向かいました。

家でお皿に載せてみると、見た目から想像する何倍も重くてびっくり。両手でもって割りました。大きさの半分くらいに栗が詰まっていました。クリームパンのクリームなみに、割った栗がごろごろと入っている。ああ、森の恵みだ、秋の幸だ。

栗がこぼれ落ちないように、口を大きく開けてかぶりつきました。

店名をあらためると、うさぎさんだ、長閑な森のお昼ご飯でした。

さ。

2020.11.02 1594 GPSで一筆書き

2020.11.04 1595 日本の食、需給
2020.11.05 1596 雑誌広告
2020.11.06 1597 「い」か「え」か

2020.11.09 1598 特急風味の宿泊室
2020.11.10 1599 北風は、ぴいぷう
2020.11.11 1600 折衷あん
2020.11.12 1601 生物が知らせる季節
2020.11.13 1602 凍結ホップの風味

2020.11.16 1603 7度目の世界チャンプ
2020.11.17 1604 鴨川の冬鳥
2020.11.18 1605 ヨーグルト
2020.11.19 1606 ノブドウは何色
2020.11.20 1607 場を確保して備える

2020.11.24 1608 白菜の季節
2020.11.25 1609 文字の読み方
2020.11.26 1610 日本統計年鑑で旅気分
2020.11.27 1611 ブラックフライデー距離計

2020.11.30 1612 黄色いカボス

EMIRPs Today(2020-11-30)#1612 黄色いカボス


おはようございます、さいとうです。

カボスをいただきました。
黄色く熟して芳醇な、この時期ならではの大分のカボスです。

夏ごろから見かけるようになるカボス、走りの緑色のものは良く知られる。きゅっと酸味の利いたその時期もよいのですが、熟した黄色い皮のカボスは、当たりが柔らかくなって別物の美味しさがあります。

まずは試しにひとつ絞ってみました。丸一個の重さと違わぬ量のカボス果汁がとれました。柑橘特有の鼻の奥をくすぐる香りが、台所から家の隅々まで広がりました。ちょうど青首大根がある、カボス風味の浅漬けを作りました。

故郷でとれたものだそう。出荷のためのお化粧は必要ない自然体の恵みは健康美人、絞ったあとの皮が瑞々しいのは流通のストレスがかかっていない証しだ。無農薬で育てられたものだと聞いたので、これは皮ごと使ってみることに。

そうだ、ジャムに仕立ててみよう、カボスのママレードだ。外皮を食べやすいように薄く切り、半透明になるまで二度吹きこぼしてから炊きました。色付き砂糖で量は控えめ、見た目は濃くなるけど自家消費ですから十分です。

適当に煮詰めてとろみが出たところで火を止めて粗熱をとり、香りづけには先ほどの絞り汁を少し足してあげました。カボス二個で小ぶりのガラスポットにちょうど一杯分の量でした。

早速、自家製カボス・ママレードの小瓶を夕食の卓に並べてみました。
バゲットを一口大にちぎって、ママレードを載せて頬張りました。

さ。

※雑感
カボスは食卓を華やかにしますね。黄色く熟した円やかなカボスはさらに。カボスをかけると香りも味も、一気に引き立つ。ただ、一度かけると味を元に戻すことはできないので上手に好みの加減を見るのが楽しい。新しいもの、変わったことを上手に受け入れることも必要だと思う日々。

EMIRPs Today(2020-11-19)#1606 ノブドウは何色

おはようございます、さいとうです。

今日は、11月の第三木曜日なので、ボジョレーヌーボの解禁日。時計の長針をにらみながらのカウントダウン・オンライン飲みは、新しい。

ボジョレーヌーボは、今年収穫された葡萄を用いて作られるワインの新酒で、ガメイという葡萄の種類が使われます。ガメイってどんな姿なのでしょうね。

先日、母が生垣を手入れしているのを眺めていたら、なんだか色とりどりの実を見つけました。白、緑、青、紺、紫。ビー玉よりもひと回り小さな丸い実が、アイビーの葉のあちこちに見え隠れしていたのでした。宝石箱のよう。

名前は何、さっそく尋ねました。「ノブドウ」。え、葡萄なの、房はないな。指先でつまんでみると硬くて南天のよう。果物の葡萄とは異なるようです。

ノブドウは、漢字では野葡萄と書き、日本では全国でみられる蔓性の植物。空き地や公園などちょっとしたところに生息。食用やワイン用ではないし、同じく野生に生息する山葡萄のように酒に仕込むものものでもないそう。

それでも、指先で囲えるほんの数センチほどの空間に、チューブから絞り出したばかりの絵具のように艶やかな彩りが、幾色も寄り添いながら育つ様子に、自然の不思議を感じずにはいられません。

こんなに綺麗なのだから、少しは食べることが出来のだろうか。
「鳥たちは食べているみたい」。へえ、そうなんだ。

食べる葡萄、飲む葡萄、見る葡萄。
葡萄もいろいろあるようだ。

さ。

※雑感
大地や植物をイメージするアパレル用語にアースカラーという言い方がある。茶色系から緑色系の色の範囲を指すものですが、そこに空の色や海の色等の青色系が含まれるとエコロジーカラーと呼んだりします。ノブドウのように折り重なる極彩色や、葉裏から朝陽が照らす銀杏の黄金色、桜並木の葉がオレンジ色に焼け色などをみると、自然界にある色っていいなあと思うのですよね。

EMIRPs Today(2020-11-13)#1602 凍結ホップの風味

おはようございます、さいとうです。

おいしいホップの生ビールが発売になったと工場長のメールに書かれていた。新鮮なホップを直ぐに凍結して使用するので香りが良いそうだ。気になる。

泡を載せた生ビールのジョッキをぐわと掴んで豪快に飲み干す輩は勇ましい。大人になっても、いったんお腹に収めた空気を上手に抜くのが苦手なようで、炭酸飲料はもとよりビールも飲むとお腹がパンパンになるので敬遠しがち。

ところが「香りが良い」と聞くとまったく話は別だ。食いしん坊特有の風味を求める渇望心がふつふつと湧き上がってきて、どんなものなのかと確かめずにはいられなくなる。

早速、店に入り棚に並んでいる商品を探して外見を確かめた。よしこれだ、帰りに家の近くの店で買うことにした。ああ、なんてこった、立ち寄った店ではすでに売り切れていた。もう、冒険は止まらない。

翌朝、コーヒーを買う時に棚に並んでいるのを見つけた。朝から缶ビールを買うのはさすがに気が引けたので夕刻に手に入れることにした。お昼休みに覗いてみると350ml缶はすでに売り切れていて、ロング缶が数本しかない。

これは、まずい。一本を手に取りレジに向かった。すぐに順番が回ってきた。「袋は要りますか」、店員の声に一瞬迷った。

「昼休みに、缶ビールを片手にオフィスに戻る社長」は、いかがなものか。

いや、ぼくには大義名分がある。友人が丹精を込めて作りあげた商品の味をいち早く確かめるのだと自分に言い聞かせた。「袋は結構です」。

缶ビールを鷲掴みで階段を上がっていくと、ちょうど何人もがランチに降りてくるところだった。どうも、視線がぼくの右手に集まってくる。

真昼間にセーターのひげ面が、缶ビールを持ってニヤニヤしているのだから。

さ。

※雑感
ホップが国内でも栽培、収穫されていることを知りませんでした。ビールメーカーと契約した農家が東北地方や北海道で専用農場をもっており、日本最大の生産地は岩手県遠野市だそうです。
蔓性の多年草で10メートルを超える丈にもなり、10年以上も収穫できる作物。そもそも、ホップって何。ホップが成長して雌株につく「毬花」という松ぼっくりのような形をしているもの。生だとどんな味がするのだろう、気になる。

※KIRINホームページ
~岩手県遠野産ホップの旬のおいしさが楽しめる、今しか飲めない一番搾り~
「一番搾り とれたてホップ生ビール」を期間限定で発売
~発売17年目で累計3億本※1超え!今年も“とれたてホップ”のおいしさを~
https://www.kirin.co.jp/company/news/2020/0826_01.html
農家と一体になっておいしいビールを。キリンビール仙台工場とホップ生産者の歩み
https://note-kirinbrewery.kirin.co.jp/n/nc8e58647e9a2

EMIRPs Today(2020-11-12)#1601 生物が知らせる季節

おはようございます、さいとうです。

ホンダが自動運転レベル3を満たす乗用車「レジェンド」を発売予定と伝え、トヨタはクラウンのセダンタイプ廃止を検討しているといいます。自動車は生存環境に応じて自在に変化する生物のよう。

10日、気象庁は「生物季節観測」の対象を変更すると発表しました。

「生物季節観測」とは耳馴染みのない言葉ですが、季節の知らせや変化を植物の開花や動物の初鳴きなどで観測する活動のことです。植物は34種目、動物は23種目を対象としており、さくらの開花情報はそのうちのひとつです。

1953年(昭和28年)に全国で統一した方法で観測が始まり、2020年1月現在、全国の気象台・測候所58地点で観測されてきました。

発表によると、現在57種目ある対象を2021年1月から6種目に絞り込むという。気象台や測候所周辺の生態環境変化があり、植物は観測対象とする標本木の確保が難しくなり、動物は対象を見つけることが困難になってきていると説明されていました。来年以後、継続されるのは次のものです。

〇 あじさいの開花
〇 いちょうの黄葉・落葉
〇 うめの開花
〇 かえでの紅葉・落葉
〇 さくらの開花・満開
〇 すすきの開花
出所)気象庁、生物季節観測の種目・現象の変更について

ウグイスやアブラゼミ、ツクツクホウシの初鳴きも、燕や蛍を初めて見た日も、アゲハ蝶やモンシロチョウ、シオカラトンボの初見も、ニホンアマガエルやトノサマガエルの初見も、動物関連はすべて対象から外れました。

何しろ約9割が廃止され、植物6種目の9つの現象に限られるわけです。

工業製品は環境変化に応じて技術や設計を変えることで対応ができますが、生物の進化は、数十年の急速な変化に適応できるものではありません。

半世紀における生態環境変化の衝撃をあらためて考えるべきなのでしょう。

さ。

※雑感
気象庁のホームページにはこれまでの観測情報を種目別に公開されています。貴重な科学観測情報が途絶えることになるですから、苦渋の決断でしょう。プレスリリースには次のように記されていました。
「なお、廃止する種目・現象を含む観測方法を定めた指針を気象庁ホームページで公開する予定ですので、地方公共団体等において各々の目的に応じて観測を実施される際にはご活用ください」。

※気象庁ホームページ
生物季節観測の種目・現象の変更について
https://www.jma.go.jp/jma/press/2011/10a/20201110oshirase.pdf
生物季節観測の情報
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html

EMIRPs Today(2020-11-11)#1600 折衷あん

おはようございます、さいとうです。

お菓子をもらいました。こし餡薄皮の饅頭をチョコでコーティングしてある。和と洋の甘い魅力を一挙両得にする企みは、和洋折衷ということか。

折衷を調べると、いくつかの良いところを取り入れてひとつにまとめ上げることとあります。衷は、中ほどで偏らないことを表す文字ですから、主義主張や考え、特性の良いところの中ほどということでしょう。

では、折はどういう意味を持つのだろう。

交渉に折れる、折れたという表しがあるように、折るには主張を取り下げたり抑えたりする意味があります。折り合いをつけると聞くと、どこか主張や要求を下げながら妥協点を探る引き算の印象を持ちます。

折衷は、主張を抑えて受け入れられる頃合いを探る折り合い引き算ではなく、良いところを足したり掛けたりして、その中ほどにある納得しうる塩梅を探ることに意味があることを表しているのでしょう。

「折り合いをつけよう」あるいは「折衷案で行こう」と言う場面を思い返すと、主張が強くぶつかってどちらもが引かないとおさまりがつかない場合は前者を選んで、それぞれの考え方に良いところがあって長所を上手に活用することにより、新たな価値や策を見いだしたい時に後者を使ってるように思います。

黒い箱を開けて、濃い茶色に丸ごと覆われた細長い饅頭をつまんでみました。口元に運ぶとチョコレートの香り、齧ると餡子の風味が口に広がりました。

んん、これは折衷「餡」だ。

さ。

※雑感
米国の大統領選の行方を眺めていて、つくづく、どちらかに決めなければならない事案の難しさを感じます。ましてや、得票数だけに限ると両者とも、過去のどの大統領よりも多くの票を得ておりその数は7千万票を超えるている。なにしろ、フランスやイギリス、タイ等の一国の全人口を凌駕する規模です。勝ち負けをどちらか決めるというよりも、調和を旨とする折衷案式の方が、ぼくは好みだなあ。いや、折衷「餡」が一番かも。

EMIRPs Today(2020-11-02)#1594 GPSで一筆書き

おはようございます、さいとうです。

「まだ、乗船できますか」「はい、ここに自転車を置いてすぐに切符を買って」。
浜金谷のフェリー乗り場に着いたのは出航まで五分を切っていました。

東京に務めるようになって、一度、走って見たかった東京湾一周サイクリング。中学生一年生の時に、自転車雑誌に載っていた記事を読んでから機会があればと思っていたのですが、40年を経てやっと走ることができました。

当時とは、機材もガジェットも飛躍的に進化しています。ロードバイクは、20%近くも軽くなり今や8kgくらい、速度計も車輪につける機械式から、GPSを備えたサイクル・コンピュータとなり、カーナビのように地図上で、ルートを見ながら走ることができます。

さて、50代も半ばを過ぎて10代や20代の頃より体力が衰えているのは間違いないのですが、機材は相当に進化していますから、どちらが強く効くのだろう。

朝、夜明けとともに時計回りで出発。強めの風が吹いていたので、海岸沿いよりも一本内陸の道を選びました、日本橋から国道14号、国道16号を次いで、木更津、浜金谷。フェリーで渡って久里浜から横須賀、横浜、東京と辿る。

走っているうちに中坊のころの長距離ツーリングの走り方を想い出しました。くるくるくるくる、慌てずくるくる、踏まずにくるくる。木更津を過ぎると陽光が照り返す東京湾の水面がきらきら、元気を誘ってくれました。

一時間一本のフェリーの待ちもなくすんなりと乗り込むことができた幸運、16時過ぎには無事に帰宅できました。200キロ弱を10時間30分。まずまずというところでしょう。機材の進化は体力の減退を遥に凌駕したようでした。

さて、GPSで走行路の記録が取れているはずだ。
東京湾をぐるっと一筆書きしたログをみて、にんまり。

さ。

※雑感
「東京湾一周」と言いますが東京を走ったのは35キロほど、神奈川が50キロ、残りは千葉でした。湾口を護るのも久里浜と金谷で東京ではありません。それでもやはり「東京」湾なのですよね。
大阪都構想は、再び否決となりましたね。「都」となれたなら新たな記号性や価値が生まれるように思います。長らく固まっている都道府県も、DX社会に適した括りや連携を考える時期なのかもしれません。


EMIRPs Today(2020-10-30)#1572-1593 2020年10月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

栗、柿、キス。今月もいくつもの旬に出会えました。

外出を控えていたころから習慣になったのが、食料品の買物をもっぱら一人でこなすようになったことでしょうか。

何を作ろうかとか、これは新鮮そうだとか考えながら品を見定める。少しは食材の目利きが上達していれば良いのですがね。

このところ、業者向けの食料品店を覗くと品ぞろえが変化したよう。飲食店の営業が活発にもどり、直納流通が拡大したのでしょうか。

夏頃には、希少部位の上等そうな肉や瑞々しい走りの野菜や果物が「早く買ってちょうだい」と言わんばかりに店頭に並んでいましたが、そんな「めっけもの」が少なくなったように感じるのです。

経済が活気を取り戻すのは、良いことだな。
11月には、もっともっと多くのものが動き出すといいね。

キノコにギンナン、ジビエ、そうだボジョレーヌーボも解禁だ。
ああ、やっぱり食べ物に戻ってきてしまった。

さ。

2020.10.01 1572 今年の名月は遠くにありき
2020.10.02 1573 未来に残す環境

2020.10.05 1574 魚影を望む少年
2020.10.06 1575 大きな栗
2020.10.07 1576 桜の下の赤絨毯
2020.10.08 1577 少しデジタル風味
2020.10.09 1578 台風は何個

2020.10.12 1579 身に着けるスマート
2020.10.13 1580 一里の旨さ
2020.10.14 1581 ヤクルトの網
2020.10.15 1582 変わらぬ笑顔の先
2020.10.16 1583 鬼滅がちりばめられ

2020.10.19 1584 GoTo商店街
2020.10.20 1585 都会で一番広い森林公園
2020.10.21 1586 フォトジェな三日月
2020.10.22 1587 日比谷で映画祭
2020.10.23 1588 定期券は払い戻しの判断

2020.10.26 1589 渋も甘も、柿
2020.10.27 1590 商店街に人をイート
2020.10.28 1591 黒船と老婆と
2020.10.29 1592 14人に一本の街路樹
2020.10.30 1593 テレワで転出か

EMIRPs Today(2020-10-28)#1591 黒船と老婆と

おはようございます、さいとうです。

海までたどり着くと、砂浜はBBQをする人や竿を振る人が戯れていました。千葉にわたるフェリーが横切って行きました。

朝ご飯をしっかり食べてから家を出発したのですが、自転車で三時間も走り続けたのですっかりお腹が空きました。昼食前の空腹感ではなく、体内にあるエネルギーをすべて使い切って枯渇寸前のような感じでした。

以前から気になっていた「黒船食堂」という店に入ってみました。海岸道路に面して建つ小さな料理屋で隣接する釣具屋も黒船と名乗っていますから、きっと同じ経営者なのでしょう。隣がペリー公園であたりは黒船三昧。

引き戸を開けると飛び込んできたのは、昭和が溢れる定食屋でした。小さな卓に小さめの椅子、壁にはお品が縦書きで並び、カラーボックスには週刊の漫画雑誌が整えて並びんでいました。

さて何を食べようか、魚の定食が豊富、他にも丼物やそばうどんにラーメン、チャーハンやカレーライスまであります。嗚呼、定食屋だ。

鯵にしようか、イカ刺しもあるし、煮つけも旨そう、キスもあるようだ。そうか先ほどの釣り人たちはキスを狙っていたのだろう。そろそろ盛りも過ぎたころでしょうがまだいけるでしょう、ぼくには初物だ。

奥の方から揚げる油の弾むような泡音が聞こえてきました。

「キスフライです」、お約束の昭和の定食。大ぶりのキスフライが3つ、キャベツとマカロニサラダを添えてあり、ご飯は丼、小鉢に豆腐、味噌汁とぬか漬けが少々、四角い塗りのお盆に載ってやってきました。

さくっ。身の厚い、ふわふわのキスフライでした。

さ。

※雑感
お店は昭和5年(1930年)の創業だそうですから、90歳。お代を受け取った女将もすでに人生の後半に差し掛かっていました。小上がりに腰かけていたのが大女将だろう、店と同い年くらいのようだ。彼女にしてみたらスマホも黒船かもしれませんね。