EMIRPs Today 通算1000話

毎朝書いているEMIRPs Todayが、
今朝のコラムで通算1000話となりました。
毎日、お読みいただき誠にありがとうございます。
心よりお礼を申し上げます。
引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。

朝、机に向かってから、心の赴くままにあれこれと綴っています。
ある主題を書くことによって記憶に刻んだこともあれば、いくつかの視点を書き足ししていくことにより頭の中が整理されることもありました。
何十年も心の隅にごろっと置かれてどう解釈してよいのかあぐねていたことがある朝にするすると言葉になって出て来たりすることもありました。

一話、一話にそれなりに思い入れがあるのですが、千話あったとしても、ぼくの中では全部でひとつのように思うのです。「こーんなに大きい」。

2018年5月22日
さいとうかん

信雅さん、御祝の作品をどうもありがとう。

EMIRPs Today(2018-05-22)#1000 こーんなに

おはようございます、さいとうです。

「こーんなに大きいのが寝てた」、
メイが初めてトトロに会った様子をお父さんとサツキに説明する名台詞です。

「こーんなに」と言いながら両手をいっぱいに広げるメイ。
この場面を観た時に、どこかでこの様子を知っているように思いました。
そう、母が子供の頃のことを語ってくれたそれでした。

戦後に幼少期を過ごした母は、当時、女の子が遊ぶような玩具もろくになく、祖父が経営する事業所から出る金属廃材などで遊んだと語っていました。

ある日、父そう私の祖父に「いちメートルってどれくらい」と尋ねた時のことを、「〇〇が両手をいっぱいに広げたら1メートルだって教えてくれた」と、まだ幼稚園児だったぼくの目の前で、彼女の両手を広げて見せてくれました。

母が両手で造る1メートルはすでに大人の1メートルですが、ぼくの瞼には子供の母が両手を広げているところを祖父が見下ろしている姿が映りました。

いつしか1メートルは竹の物差しでは短いけれど巻き尺なら計れることを覚え、小学校に入ると1メートルには世界基準となる原器があることやそのその千倍が1キロメートル、千分の一が一ミリメートルであることも学びました。

今では、1メートルを光の波長で科学的に定義されるようになりました。メートル原器は肩の荷を下ろして自由に余生を過ごしていることでしょう。でも、ぼくの頭の中にあるメートル原器は「両手いっぱいの長さ」です。

ぼくの原器は千分の一にすることも、千倍にすることもできませんし、ほんとうのところは、1メートル70センチあまりはあるのでしょう。

それでも、多くのことは「こーんなに大きい」で良いように思うのです。

さ。

EMIRPs Today(2018-04-09)#972 BNKが歌い踊る商談会

EMIRPs Today(2018-04-09)#972 BNKが歌い踊る商談会

おはようございます、さいとうです。

ど、ど、どどど。地響きは一斉に人々が駆けだした音でした。

週末に訪れた、バンコク国際モーターショーでのことです。
展示場の奥にある大規模ブースで、BNK48が歌い始めたのでした。

バンコク国際モーターショーは、トヨタ、ホンダ、日産、SUZUKI、三菱、スバル、いすゞ、ヤマハ、川崎など、日本の車メーカは軒並み出展し、メルセデスやBMW、アウディ、ポルシェ、ジャガーなどの欧州勢も、現代、起亜などのアジア勢も挙って名を連ねる大規模なものです。

ビッグサイトで昨秋開催された東京モーターショーや3月のジュネーブショー、秋口にドイツで開催されるフランクフルトのモーターショーとは趣向が異なり、自動車は展示されるだけでなくその場で販売もされます。そう大商談会です。

わずか二週間ほどの開催期間の中で、人気ブランドになると一万台近くも成約するといいます。タイは新車の販売規模が100万台に満たない市場ですから、一都市の一展示場で半月足らずで一年間の数パーセント近くを成約する商機に、車メーカーが注力しないわけがないのです。

各社の展示ブースの裏には、数十セットはありそうな商談丸卓が並べられ、追い込みの時間帯になろうものなら、週末の繁華街のカフェさながらに、熱心に会話を交わす人々で埋め尽くされて、空席が見当たらあない賑わい。

そんな大商談会が繰り広げられている商談会場の中で、ホンダが大型舞台と天地に届くほどのスクリーンで仕掛けた、BNK48のミニコンサート。

タイが誇る無柱の大規模展示場がまるで音楽フェス会場に様変わりし、若者たちが我先にとホンダブースを目指して駆けだしたのでした。地響きを抑えたのは大歓声、そして日本でも聞きなれたAKBの曲が続きました。

20世紀に世界中の津々浦々に進出を果たした日本車のその販促会場で、日本発のエンタメ・グループが歌い、踊り、会場を一瞬のうちに掌握。

日本の創造が、モノからコトへと動き出している実際でした。

さ。