EMIRPs Today(2020-07-08)#1516 ひこばえにほっこり

おはようございます、さいとうです。

オフィスで育てている観葉植物ブラッサイアが天井に突き当っていました。最近は新しい葉が出る度に行き場を探すようにくねくねと畝っていました。

葉をすべて落として、目の高さほどに幹を切り落としたのは、ひと月ほど前。先日、幹の途中から葉っぱの赤ちゃんが芽を覗かせ始めました。

植物の生命力には、いつも驚かされます。このブラッサイアが社のオフィスにやってきて10年ほどになりました。当初、幹は麺棒くらいで背丈ほどの高さでしたが、背は1メートル半ほど伸びて幹もペットボトル大に逞しく育ちました。

ばさばさと枝葉を落とし始めた時、遠巻きに眺めていたスタッフがざわざわ。

どうやら長らく癒しをもたらしてくれた緑が捨てられると思ったようでした。何しろ、一番大きい葉は40センチ近くの長さになり、手のひらを広げたようになる掌状複葉も10枚ずつくらい開く、そこにあって当たり前の存在でした。

「大丈夫、そのうち新しい葉が出てくるから」。
素っ裸にされたブラッサイアを目の当たりにして、半信半疑のようでした。

ここまで育っていると、鉢植えと言えども根がしっかりと育っていますから、枝葉を落としたからと言って枯れることはめったになく、2,3か月もするとむくむくと動き始める。「待ってるぞ」、幹を撫でて水をやりました。

さて、幹を突き破ってきたのはマッチ棒の先ほどのちっぽけな葉。エネルギーを集めたこと一目でわかる瑞々しい黄緑色、生命力が漲ります。

これも蘖(ひこばえ)と呼んでいいのかな、こんにちは。ほっこり。

さ。

※雑感
「マッチ棒の先」なんて表現は、もうとっくに古典なのかもしれませんね。火を使わないのでマッチどころか、ライターもめったに目にしない暮らし。マッチ棒の先の大きさをイメージできるのはいくつくらいまでだろう。昭和生まれと平成生まれあたりに境い目があるような気がしますね。

EMIRPs Today(2020-07-06)#1514 週末の寓話

おはようございます、さいとうです。

週末が投票日だった都知事選は、街頭演説もなく、とても静かな選挙戦。開票から瞬く間に小池氏再選と当確の報。狐につままれたような新しい選挙。

土曜日の朝、なんだか無性に稲荷ずしを食べたくなってきました。週末にまとめている買物に向かいながら、すっかり口は甘じょっぱい感じ。お揚げを買えば、ご飯を炊くだけでなんとかなりそうだ。

稲荷ずしもお握りとおなじように三角と丸型がありますが、スマホを覗くと、稲荷ずし用のお揚げは正方形のものを使い、斜めに切るか縦に半分に切るかで三角形と俵型が決まるとありました。良し、三角がいい。

ところが店頭に並ぶお揚げをみると、あの封筒のような長四角のものばかり。んん、算数の図形問題だ。そうか、長方形でも両端を使えば、四角い俵型なら作れそうだぞ、十枚一束のお揚げを手に入れました。

ざるに並べ湯抜きして一枚を3つに切り分けるとちょうどよい大きさでした。真ん中の部分は、細長く短冊に切っておいて冷凍しておくことにしよう。片手鍋に適当に並べたお揚げをお砂糖とお醤油、落とし蓋で炊き上げました。酢飯には紅生姜を細かく刻んで白胡麻と一緒に混ぜ込んでおきました。

小一時間、十枚の両端を使ったのですから20個ものお稲荷さんができました。卵焼きと白菜の漬物と昆布の佃煮を並べて完成。お昼ご飯に間に合った。

さてまだ温かい一つを摘まんで頬張ると、じゅわあと口いっぱいにあの感じ。油の残り加減も、ご飯の詰め具合も、甘さも、醤油も、いい具合です。

ええ、こちらは狐につままれたわけではありません、自分の好みですから。

さ。

※雑感
狐や狸は子供の頃の童話にはよく登場しましたが、実際は動物園くらいでしか見たことがない。大学生の頃に北海道で野生のキタキツネを見かけたのが貴重な体験ですし、狸に至っては見たこともありません。狐と狸の化かしあいは、寓話の世界の話。

EMIRPs Today(2020-07-01)#1511 レジ袋は入用ですか

おはようございます、さいとうです。

有料のレジ袋は必要ですかと、女性の合成音声が問いかけてきました。今日からレジ袋が有料へと移行したことをあらためて知ります。

レジ袋の有料化の動きは、理解が難しい。

有料でもレジ袋を使って欲しいのか、レジ袋は使わないようにして欲しいのかどこか煙に巻かれたように感じる人も多いのではないでしょうか。

レジ袋が路上に落ちていたり、風に飛ばされていたりすると、ああ、散乱してしまうと嫌な気持ちになるのですが、そのことと有料にする動きがどうしても結びついているようには思えないのです。

個装や外箱を廃してパッケージを簡素に改めたり、賞味期限切れの廃棄処分等のフードロスを減らしたりする取り組みは、直に効果が見えることもあり、自分もその動きに歩調を合わせようと心掛けるようにしています。

ぼくの中で、以前から決めている「レジ袋基準」は3つ。

辞するのは、キオスクならば裸で商品を渡されるミントや喉飴などを買う時。貰うのは、菓子パンやお握りなど包み紙がゴミになるため消費後にまとめて廃棄することが望ましいと思う場合。そして自分の手元にやってきたレジ袋は必ず身の回りのゴミを廃棄する際のごみ袋として活用すること。

さて、ひとつ前で精算していた男性がごそごそしながらレジ前を離れません。お弁当と総菜と紙パックの飲み物、さらに店員からお箸とストローを渡され、財布とレシートも一緒に両手で持とうとして、上手く掴めないよう。

レジ画面からは、次の「有料のレジ袋は、、、」との明るい声が響きました。隣でレジ袋に朝の買い物を詰めてもらった女性が、先に出ていきました。

さ。

※雑感
十代のころから鞄よりも袋好きなので、買物トートなんて言葉を知る前から、一澤帆布の袋を愛用し、最近は使わないときには卵一個ほどの大きさになる、シートゥーサミットの袋を買物に持っていったりします。
まだ町の商店街に八百屋や乾物屋があったころ、買った品を古新聞にぽうんっと放り込み、くるくるっと丸めて「おおきに」と声をかけて手渡す若主人。格好良かったあな。買ったものを包むのは、それで良いように思うのです。

EMIRPs Today(2020-06-30)#1489-1510 2020年06月配信分


EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

今朝、胡蝶蘭の最後の蕾が開きました。四月頭から咲き始めて、丸三か月を費やして満開に、2020年は57輪を数えました。

ステイホームという言葉が、もうどこか遠いことのように感じます。

マスクを着けて、人と間隔を空けて、黙って整列する。

街ではそんな情景が日常になりつつあり、それ自体が窮屈を感じるだけでなく、同時に経済的荒波は、仕事面も、暮し面も、生活者個々人に襲いかかってきて、経験したことのないストレスには、表現する言葉や方法を探すのにも一苦労します。

ただ、時間ばかりが過ぎていき、ステイホームも遠く感じるのかもしれません。

6月末は、夏越の大祓。
この時期、数日間だけ、神社に藁を束ねた茅の輪が設えられています。会社の地元にある神社に脚を運びました。

半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るという大祓。
今年は自分目線でなく、世界中が良くなるようにと、祈りました。

さ。

2020.06.01 1489 宇宙の旅へ
2020.06.02 1490 足元劇場
2020.06.03 1491 押しピンって何
2020.06.04 1492 レジ袋の値ごろ感
2020.06.05 1493 湘南の海を想う

2020.06.08 1494 ぼちぼち日曜日
2020.06.09 1495 生保も弁当レンチン加減
2020.06.10 1496 きっかけ
2020.06.11 1497 傘の内
2020.06.12 1498 香香はもう3歳

2020.06.15 1499 アジサイの工夫
2020.06.16 1500 夏みかんの皮
2020.06.17 1501 クマと共棲
2020.06.18 1502 おにぎり
2020.06.19 1503 県境越えを新型車両で

2020.06.22 1504 羊飼いと狼
2020.06.23 1505 仮想は速さが勝負
2020.06.24 1506 家電に見る暮らしっぷり
2020.06.25 1507 Take Fiveを聴く
2020.06.26 1508 旅は眺めるために

2020.06.29 1509 椎茸と昆布
2020.06.30 1510 バナナの誘惑

EMIRPs Today(2020-06-29)#1509 椎茸と昆布


おはようございます、さいとうです。

梅雨の晴れ間。街の緑が美しい。
昨日の雨水を、たっぷりと吸い上げたのしょうね。

キッチンの棚にほったらかしになっていた、どんこ。そう冬の干し椎茸。何しろ大ぶりのガラス瓶の中に納めてあるので、外から見えてしまうのです。乾物なのですぐに傷むことはないでしょうが、恨めしそう。

とある週末に、佃煮を作ってみることにしました。

以前、抱えるほどいただいた利尻の昆布があったので、これを使うとしよう。どんこは水で戻す方が美味しいというので、朝一番で器に浸しておきました。昆布は出し殻でいいそうですが、今日は贅沢にそのまま戻します。

半日ほど用事をすませて見に行くと、椎茸の戻し汁は黄金色に染まりました。軸を切り取って洗ってみると、瓶の中でのかちこち、からころが嘘のように、柔らかくなっていました。昆布も箸で採りやすい大きさに切っていきました。

醤油、酒、砂糖を好みに合わせて煮切っていきました。さすがに昆布に火を入れるので磯浜の匂いが漂います、次第に水分が少なくなり、火を止めました。粗熱をとり手頃な容器に移しました。冷蔵庫で数日寝かせて馴染ませました。

さて、一週間。冷蔵庫から取り出して豆小皿に載せてみました。

見た目はいい感じに整いました。さあ、いざ試食。
初めての佃煮にしては、上々の出来でした。

さ。

※雑感
今日は「佃煮の日」です。佃煮は、東京の佃島で育まれた料理ですが、元は、徳川家康が大阪摂津国佃の漁夫33人を当地につれてきたことに由来する。「佃」は大阪の村の名、漁夫が東京に移り住んだ際に幕府より許された干潟に築島し「佃」にちなんで佃島となった。その佃島にある住吉神社の起源、1646年6月29日 にちなんで「佃煮の日」。

乾物にしろ、濃く煮しめた佃煮のようなものにしろ、食の保存の知恵は素晴らしいといつも思うのです。機会をみて触れてみたいと思います。

EMIRPs Today(2020-06-25)#1507 Take Fiveを聴く

おはようございます、さいとうです。

梅雨の夜、こんな日には心が揺れる。Take Fiveを聴きたくなりました。ライブラリになかったのでAmazon Musicを覗くと、すぐに見つかりました。

サックスが奏でる独特の旋律、ベースと刻むピアノにドラムソロが入る有名なジャズの曲です。カバーも多くありますが、やはりオリジナルが聴きたい。デイブ・ブルーベック・カルテットの録音盤がありました。

初めてしっかりと聴いたのは、まだ京都で学生を過ごしていたころでした。急速に普及し始めたCDに向け音楽レーベルが積極的に音源展開していた頃で、過去の名録音盤を次々にCD盤とする動きが流行っていました。

出席もらうためだけに出た一般教養の講義を大教室の最後尾で眺めていた時、隣に座った友人のウォークマンからサックスの旋律が漏れてきました。これは何なの。テイクファイブ。ちょうど持っているから貸してあげる。鞄をごそごそ探ってCDを取り出すと、手渡してくれました。

家に帰ってあらためて自分の部屋で聴いてみました。それまでも、CMなどで使用されたものを聞いたことはあったものの、それがデイブ・ブルーベック・カルテットというミュージシャンが演奏するTake Fiveというジャズだと、初めて知ったのでした。

ドラムが静かに誘い始め、ピアノが重なり、サックスが躍りました。

ああ、いつ聴いても引き込まれる。
梅雨の夜、ひとときのジャズクラブ。

さ。

※雑感
調べてみると、Take Fiveの納められたアルバムTime Outは、1959年6月25日に録音されたそう。ちょうど61年前の今日の作品なのか。ぼくよりも古いぞ。作曲したサックス演奏家のポール・デスモンド氏は鬼籍に入り久しいですが、当時、どんな心情でこの5/4拍子の名曲を書かれたのでしょうね。彼が現代社会を観たら、とんでもない旋律を閃くのかもしれないと思うのです。もう一度、繰り返して聴いてみました。

先ほど、Amazonをみると、ストリーミングのAmazon Musicでも聞けますが、CD盤も¥1,085-で売られていました。いい時代だなあ。

EMIRPs Today(2020-06-22)#1504 羊飼いと狼

おはようございます、さいとうです。

週末、ひさしぶりに都県境を渡って横浜までポタリングしました。優しい潮風が吹き込むカフェで、ひとやすみ。遠くに風力発電が回ります。

19日に、総務省がコロナをテーマにした情報流通調査の報告をまとめました。5月13、14日に、ウエブアンケート形式で調べられた結果です。果たして、この事態に多くの人は、何を信じたのでしょう。気になって読んでみました。

まずは何を信じたのか、使われたメディアは上位から次のように並びます。
・民間放送(71.6%)>Yahoo!ニュース(62.6%)>NHK(50.5%)
ところが信頼できる情報源やメディアを順に並べると次のようになります。
・NHK(43.7%)>政府(40.1%)>民間放送(38.0%)

民間放送は情報源としては70%超が利用するのに、信頼は40%を切るのか。

また、いわゆるフェイクニュースやデマについても調べられています。問いは至ってシンプルで、例えば「新型コロナウイルスは熱に弱く、お湯を飲むと予防に効果がある」のような予め準備された17の間違った情報や誤解を招く情報について、「正しい情報だと思った・情報を信じた」かを尋ねます。

約30%の人が、一つでも「正しい情報だと思った・情報を信じた」を選んでいます。若い世代ほどフェイクニュースやデマを信じた人の割合が高く、年齢とともに低下する傾向にあります。

年齢層  一つでも信じた
15~19歳 36.2%
20~29歳 34.4%
30~39歳 31.7%
40~49歳 29.4%
50~59歳 25.8%
60~69歳 20.0%
全年代  26.8%

この数に、さらに、ひとつでも「正しい情報かどうかわからなかった」を選んだ人を足すと、実に全体の約77%の人が該当することになり、全年代を通じて70%を超え、判断がつかない情報に触れた人が思いの外に多いことが浮き彫り。

年齢を重ねるとともに、
「俄かに信じることはないが、信じて良いのか判断に窮する」、
ようになるということかもしれません。

まだ温かいデニッシュの中には、ブルーベリーのジャムがたっぷり。
淹れたての珈琲と一緒にいただきました。
美味礼讃。ほんものでした。

さ。

※データは、総務省「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査 報告書」より引用しました。

※雑感
報告書には、他にも興味深い内容が溢れていました。
フェイクニュースやデマは、「Twitter」(57.0%)や「ブログやまとめサイト」(36.5%)で見かけたという答えが上位に来ます。
情報を共有、拡散した経験では、若い世代ほどその傾向が強く、なんと30歳未満では40%を超える人が共有、拡散したと答えています。
情報流通が溢れる時代には、自分で審美眼を磨く必要があるとつくづく。

※総務省 ホームページ
新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査 報告書
https://www.soumu.go.jp/main_content/000693280.pdf
(概要)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban18_01000082.html

EMIRPs Today(2020-06-16)#1500 夏みかんの皮

おはようございます、さいとうです。

冬場にたくさん実る蜜柑の名前を尋ねると、「夏みかん」と教わった。幼い耳にも聞き間違いでないことくらいわかるから、どこが夏なんだよと。

先日、寝かせてあった夏みかんが甘くなったからと箱で送られてきました。早速、皮を向いて食べてみると果汁もたっぷり、爽やかな甘さでした。

残った皮を眺めると傷みもなく意外ときれいで、厚みもそこそこあります。家庭の果樹なので農薬の心配もないのでオレンジピールを作ってみることに皮の汚れを取り除き、食べやすいように7、8ミリの幅に切り整えました。

何度か吹きこぼしてあげるとやがて外皮は半透明になってきて、その裏側にある白い中果皮(アルペド)も、オレンジ色に染まってきました。あとは適当な量の砂糖を入れて煮詰めていくのですが、今回はてんさい糖を使いました。

しばらく煮てあげて、おおよそ浸透したら火の仕事はおしまい。あとはトレーにならべて表面がさらっとするまで自然乾燥、そう干します。売り物のように柔らかいうちに粉砂糖をまぶしても良いのですが、なるべく自然な風合いに仕上げようと自然仕上げに徹しました。五日ほどで表面がからっとしました。

口に放り込み噛んでみました。HARIBOのくまグミより噛み応えがあるけれど、スルメイカよりは柔らかい。何度か噛み進むと口いっぱいに蜜柑の薫りが広がりました。2、3個も食べると部屋中に香りが漂います。舌先に少しぴりぴりとするリモネンの刺激が、ゆっくりと薄れていく余韻も楽しい。

初めてのオレンジピールづくりにしては、なかなかの仕上がりににんまり。

夏みかんピールはBECKのガラス容器いっぱいに作ったのですが、蜜柑の風味とリモネンの刺激が癖になり、日に日に減ってきました。

夏みかんのピールは、梅雨みかんピールで終わりそうです。

さ。

※雑感
蜜柑の皮にはリモネンという油分が含まれています。ゆず風呂で身体があたたまるのはこの成分のおかげだそう。消化機能を助けたり、抗菌の作用したり、ウイルスや感染症にも効果があるそうです。レモンや金柑などを食べたあとの刺激も、蜜柑の皮をむいた時のあのすっとした感じもリモネンだそう。

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今朝のコラムで、通算1500話になりました。いつもお読みいただき、また、ご意見やご感想などをお寄せいただき、誠にありがとうございます。励みになります。感謝。
一人の感性を通して社会の移り変わりを継続的に見ておくことにより、視点や立ち位置にぶれのない現代の記憶もできるように思います。まあ、書くことと同じくらい食べることも好きですから、少し、食いしん坊に寄っていることはご容赦ください。

EMIRPs Today(2020-06-08)#1494 ぼちぼち日曜日

おはようございます、さいとうです。

環八をとことこ下って、一人でのんびりポタリング。ひさしぶりの外乗りは、籠付き自転車で羽田の海に向かいました。

蒲田から糀谷、大鳥居を超えて、穴森稲荷の先を北に折れました。昭和島から京浜島へと島を二つ跳んで、つばさ公園に行ってみる目論みです。

それにしても、この辺りには緑地や公園が多いことに気が付きます。

羽田整備場駅に向かう運河沿いに芝が広がり、運河を埋めた緑地へと続き、呑川を渡って海に出ると、鈴ヶ森公園があり、さらに北上すると、旧呑川を埋めた細長い公園がありました。

さて、昭和島への跳躍は、大森から島へ人と自転車だけが通れる小さな橋を使いました。大森東避難橋という名称に少したじろぎますが、運河を渡ると昭和島運動場に接続している橋は野球少年や応援の人たちを見かけました。

昭和島は首都高速に沿ってぐっと回り込むと昭和島二丁目公園があり、その先は京浜島へと跳ねる京和橋です。京浜島への入り口には京浜島ふ頭公園がありそのまま真っ直ぐ東に進むと目的地、京浜島つばさ公園です。

つばさ公園は、羽田空港滑走路を望む旅客機発着劇場の特等席で知られます。望遠を構えるサンデー・カメラマンの姿はほとんどなく、釣り竿を垂らす人がぽつんぽつん、たまにお弁当を広げてピクニックを楽しむ家族が見られました。

適当な場所で自転車を止めて、据え付けられた椅子に座って水を飲みました。目の前に駐機している大翼たちを眺めながら、ぼんやりと潮風で涼みました。小鳥の鳴き声が良く聞こえました。お腹を見せた機体が上がって行きました。

いつの間にか、紫陽花の季節になっていました。
ぼちぼち、素敵な日曜日が戻ってきました。

さ。

EMIRPs Today(2020-06-03)#1491 押しピンって何

おはようございます、さいとうです。

「押しピンは」、きょとんとされました。うまく聞き取れなかったのか。「オ、シ、ピ、ン」。「何、それ」、予期せぬ返答でした。

ほら、小学校の掲示板に図工の絵や習字の作品を貼るときに使う針のことだ。あぁあ、画鋲のことかと理解してもらえました。

どうして伝わらなかったのだろう。学校の先生も級友たちも「押しピン」と言っていたと思うのだが。調べてみると「画鋲」が標準語で、「押しピン」は関西地域の方言のようでした。

思い返すと、社会人になってから画鋲を使う機会はほとんどなかったようだ。もちろん、駅や交番前の掲示板や、居住者向けの告知板に掲示される案内等は画鋲で止めてあり目にすることはあったのだが、自分で何かを刺したことも、物の名前を呼んだことも記憶にない。

ぼくの中の「画鋲」は、30年前に上京した際に「押しピン」として凍結されていて、それ以来、視覚情報を受動的に理解はしても、言葉として能動的に利用するような解凍機会がなかったと言うことだ。

さて、昨夜、東京都は東京アラートを発動しました。繁華街の経済活動を再開させることの難しさを知ります。今年の夏は、布マスクを着用して過ごすことになりそうだ。真夏日のマスク姿を想像するだけで、口元が汗ばみそう。

布製だから再利用ができるものの、何度も洗うと草臥れてくるのだろうなあ。水着の生地製マスクや無印製の布マスクならば、毛玉が出たりしないのか。

「ああ、ももけてきた」、凍結した言葉が漏れ出てしまいそう。

さ。

※雑感
小さいころによく使っていた単語で大人になって使わなくなるものや、時代とともに使わなくなる言葉は多々あります。ダイヤルやチャンネルを回したり、お風呂を沸かしたり、薬缶を火にかけるのもなんてのも、近い将来、古語辞典の候補かもしれませんね。「ももける」なんて状態は、他の言葉で置き換えにくいなあ。

EMIRPs Today(2020-05-29)#1471-1488 2020年05月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

もう月末だなんて、五月はとても速く時計が動いたように思います。

テレワークやビデオ会議で自宅で過ごす時間ばかりが目立って、日々の生活の中では外に出たくて悶々としていたはずなのに。

友人と馴染みのお店に食事に行くこともなく、ピークを迎えた季節の花を見に行くこともなく、アートを観に行ったり、音楽を聴きに行ったり、ロードバイクで遠出することも、ましてや、旅することもなかったのに、あっという間の一か月でした。

引っ越ししたり、職場を替えたり、結婚したり、同居したりと生活環境が変わるとストレスがかかるものですが、属する環境が変わらなくても、生活リズムを変わるだけでも相応のストレスがかかるので、対峙している時には負荷が大きく時が重くても、振り返ると短かったとなるのでしょう。

忘れがたい一か月になりました。
学びの多い一か月になりました。

さ。

2020.05.01 1471 ちぐはぐを解きたい

2020.05.07 1472 どこでもドアで峠へ
2020.05.08 1473 母の日に想う

2020.05.11 1474 験を担ぐ
2020.05.12 1475 オンライン授業
2020.05.13 1476 街の情報リテラシ
2020.05.14 1477 生活様式が薫る
2020.05.15 1478 活気の物差し

2020.05.18 1479 プリン
2020.05.19 1480 峠の越え方
2020.05.20 1481 こうのとり9号機
2020.05.21 1482 色の刷り込み
2020.05.22 1483 白で赤は消えない

2020.05.25 1484 自分の番号
2020.05.26 1485 Go To
2020.05.27 1486 銀杏は喜んだ
2020.05.28 1487 遊園地の再開
2020.05.29 1488 黄色い声の活力

EMIRPs Today(2020-05-25)#1484 自分の番号

おはようございます、さいとうです。

首都圏も、いよいよ今夜、緊急事態宣言が解除されることになるよう。七週間にわたり潜っていたトンネルも、ようやく出口の明かりが射します。

同宣言を受けて生活や暮らしは一変しましたが、同時にデジタル基盤の大切さを感じた方も多かったのではないでしょうか。例えばスマホでのEC通販やデリバリーを使うのもそう、マイナンバーカードを持っていると給付金の手続きも迅速に済ませられたのではないかと思います。

実は、マイナンバーに関して本日付で廃止されるものがあります。予て告知されていましたが、紙で届いていたいわゆる「マイナンバー通知カード」は令和2年5月25日付で廃止となりました。

通知カードが廃止になりますがマイナンバー自体は継続して利用できるとの運用には、「ああ、紙の通知書で自分の番号が知れれば、プラスチック製のマイナンバーカードは必要ないのでは」と思いそうですがそうも行かないようです。

総務省によるとマイナンバー通知カードは「マイナンバーを証明する書類」で「身分証明書」とならないと説明されています。また、引っ越しなどで住所が変わると「マイナンバーを証明する書類」としても使用できなくなる。

さらに、今年9月からは「マイナポイント」と呼ばれるマイナンバーカードを活用した政府主導のポイント制度が始まろうとしています。ポイント制度は、一般的な仕組みですが、「プレミアム率25%」という優待が受けられるというのですから、暮らしの生活消費の中では見過ごせないものでしょう。

このマイナポイントの利用には、マイナンバーカードとさらにマイキーIDの設定が必要となるようです。

さて、マイナンバーカードは普及率は16%と言われていますが、新しい生活様式の一つとしてデジタル社会基盤が浸透すると良いと思うのです。

かつて、国境の長いトンネルを抜けると雪国でしたが、
今回は、自粛の長いトンネルを抜けると新しい生活様式の始まりです。

さ。

EMIRPs Today(2020-05-15)#1478 活気の物差し

おはようございます、さいとうです。

ガロガロガロッ、ザザー。
子供がペダルカーで行ったり来たり駆けています。街が少しずつ健康を取り戻そうとしているのだ。

東京は、まだまだ警戒を解かないようにとのことで油断はできません。もうしばらくは、出社勤務は業務の二割程度におさえることとしましょう。

政府が示す「新しい生活様式」の公共交通機関の利用についての項目には、「混んでいる時間帯を避けて」「徒歩や自転車利用も併用する」とあります。今日は週末金曜日の対応をすべく、道路が空いている早朝に自転車で仕事に向かってみました。まずは肩慣らし。

最近は車道の左端路面に自転車用の走行車線が指示されている上に、全体に車の量もさほど多くない。朝から営業する路面店の前にも駐車車両はほとんどないので、余計な気を遣うことなく走ることができました。

自転車の速度で街を眺めて、はじめてわかることも少なくありません。

マスク姿でバスを待つ人は従前の一、二割ほどなのに、ポンポンポンと間隔を空けているので列がずいぶん長く伸び、また、電動自転車で都心に向かう人が思いの外に多く、今日見かけた電動自転車は全員が歩道を疾走していました。

少しずつ、街が新しい様式に動き始めているようです。

人や乗り物の往来で活気を感じるのは、昭和世代に刷り込まれた共通の性質。「新しい生活様式」を普通のこととして捉えることになる平成令和世代は、活気を計る物差しが別物になることは間違いないのだろう。

思いを巡らせていると間もなくオフィスに着きました。
続きは、帰り道にとっておくことにします。

さ。

EMIRPs Today(2020-05-14)#1477 生活様式が薫る

おはようございます、さいとうです。

ああ、風が薫る。
周りを見渡してから少しマスクを下げて、新緑を胸いっぱいに味わいました。

騒動の前は、花粉のいがいがと冬色を残す香が入り混じっていましたが、ぽうんっと季節を飛び越えた今、草や木の新緑特有の少し揮発するような蒼い香りが漂っていました。口元の布越しには気が付かなかった。

先日、厚生労働省が示した「新しい生活様式」の中に、日常の生活様式や働き方が例示されていました。少し覗いてみると次のよう。

買物では「通販を利用」、「電子決済の利用」を揚げ、娯楽、スポーツ等では「筋トレやヨガは自宅で動画を利用」や「歌や応援は、十分な距離かオンライン」と示され、働き方では「テレワーク」や「オンライン会議」。すでに、浸透が始まっているデジタル社会を加速させることは間違いないでしょう。

食事では「大皿を避け」て、さらに「対面でなく横並び」、「料理に集中」、「回し飲みは避け」、親族行事は「多人数の会食を避け」ることを示し、仕事では「名刺交換はオンライン」と掲げられました。

暮らしや生活、働き方に関して、常識や習慣を変える必要があることを、具体的な場面を想定して示されています。

さて、政府は今日、39県で緊急事態宣言のマスクを脱ぐと発表の見通しです。

新しい生活様式が、五月に薫る。

さ。

※雑感
「屋外」「少人数」「横並び」「オンライン」「距離、スペース」あたりが、繰り返し使われているキーワード。会話は真正面を避ける。マスクをして横並びに座って話をするよりも、オンラインで胸像を投影しながら顔の表情を見る方が、お互いが知れる場面も増えるのかもしれません。

※厚生労働省 ホームページ
新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

EMIRPs Today(2020-05-13)#1476 街の情報リテラシ

おはようございます、さいとうです。

10万円給付金を申し込んだらマイカードで楽々簡単だったという知人もいれば、住んでいる自治体ではいつになったら始まるのだろうと、呟く友人もいます。

たしかに、ネットで飛び交う給付金の受付状況の様子をみても、マイカードの普及率の低さもあるのでしょうが、市区町村により対応進度がまちまちです。「街や社会の情報リテラシ」には、まだまだ格差があるということでしょう。

さて、スーパーシティ構想に関する国家戦略特区法改正案が、本日の衆院本会議で審議入りされます。

スーパーシティは、行政の単位でもないし、農村地帯や工業地帯のように特定産業を集める地域でも、観光地区や港湾地区のような機能区分でもないため、一体全体、何が起こるのかは一般生活者には分かりにくいかもしれません。

スーパーシティ構想について、昨年2月に政府が発表したスーパーシティ構想実現に向けての最終報告書は次のような文言で始まります。

AI 及びビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きがが国際的に急速に進展している。。第四次産業革命を先行的に体現し、革新的な暮らしやすさを実現する最先端都市となる「スーパーシティ」の構想を実現するため、(以下続く)
出所)「スーパーシティ」構想の実現に向けて 最終報告/2019年2月14日
「スーパーシティ」構想の実現に向けた有識者懇談会

緊急事態宣言の解除は、都道府県単位で進められており、給付金の対応は市区町村単位で運用されていますが、スーパーシティ構想は法案が成立後、特区を実現したい自治体を募って選定が始まります。機動的で柔軟な運用を実現するまとまりが求められるでしょう。

スーパーシティが情報サービス活用を発展させた特別な未来都市ではなく、「街や社会の情報リテラシ」が高い、憧れの街の姿になって欲しいものです。

さ。

※雑感
マイナンバーカードの浸透の遅れ、普及率の低さが、緊急時給付金の対応という思わぬところで、ボトルネックになってしまったよう。
個人情報の管理に関する問題と、社会の仕組みや機能を情報活用して効率的かつ生産的に動かそうという考えは、表裏一体ではあるものの、同時に進化発展させながら、あるべき姿を作っていくものだと思うのです。スーパーシティ構想が、少しずつあるべき姿を見せてくれると思うのです。

EMIRPs Today(2020-05-08)#1473 母の日に想う

おはようございます、さいとうです。

今週末10日は第二日曜日にあたるので、母の日。例年は特に何もしないのですが、今年は何かしようかと気持ちが動きます。

半世紀も人生を歩んできて、やっと自分が見聞きしたり知りえたりしたことや体験したことよりも、想像することもできない未知のあれこれの方が圧倒的に多いという事実を理解するようになりました。

えっ、今頃何を言っているの、その歳まで気が付かなかったのかと指摘されるとまったくその通りです。自分の理解が届く範囲で物事をみてしまいがちで、その外に拡がる無限の量感はまったく掴むことができないと知るのです。

加えて、対話にしろ、体験にしろ、あるいは読書や鑑賞にしろ、新しいことに対峙してそれを吸収するにはそれ相応の時間を要することも理解してしまい、その結果、自分のもつ24時間をどう使うのが良いのかと思うです。

子供の頃、そろそろ寝る支度をしていると、凡そその日の家事を片付けた母が食卓に本と帳面と鉛筆を広げて、何やらごそごそと始める姿を見かけることがありました。宿題があるわけでも、試験があるわけでもないのに。

横顔は嬉しそうだ、このまま布団に入るにはどうも気になって仕方がない。となりの椅子に腰かけて尋ねてみるのです、「なにをしているの」。

「ああ、これはね」、手を止めて教えてくれました。理解できない内容も多かったのですが、楽しそうに話す説明を聞くのが好きでした。

そして、最後には、いつも決まった言葉で締めくくられました。
「はい、そろそろ寝る時間」。

今思うと、そこにはまさに新しい知識に触れて体験吸収している女性がいて、誰もが寝静まった後の自分が眠くなるまでの僅かなひと時が、彼女にとっての至極の時間だったのかもしれません。

さ。

EMIRPs Today(2020-05-07)#1472 どこでもドアで峠へ


おはようございます、さいとうです。

開店準備で店舗前を清掃している若者、マスク越しの横顔が嬉しそう。宣言は延長される中、街は動き出そうとしているのでしょうか。

この一週間は、自宅で過ごした方が多かったと思います。読書や映画鑑賞、友達とネット越しのパーティも良いものですが、どうしても、運動不足です。スマホの歩数計を眺めてみても、数百歩で留まる歩数には驚くばかり。

そこで、自転車で「峠」を上ってみることにしました。例のロードバイクのeスポーツに使われるローラー台を使って、書斎でサイクリングするのです。

小手調べは、かつて何十回も上ったことのある京見峠。金閣寺の北辺りから、周山の方に続く旧街道で、丹後丹波からの旅人が最初に都を一望した峠だそう。

バードビューの映像に載ったコースをゆっくりと進みます。坂がきつくなるとペダルが重くなり、道の斜度や曲がりに合わせて周りの木々や眺望も動いてくれるのです、九十九折を曲がるとパッと開けて京都市街が一望できました。

中学生の頃よりも笑える程度に時間がかかったものの、無事に登り切りました。これは面白い、次の峠に挑んでみることに。軽井沢に向けて碓氷峠、神奈川県秦野にあるヤビツ峠、東照宮から中禅寺湖へと日光いろは坂を上りました。

思い立って海外に、イタリア北東のドロミテ(伊:Doromiti)を上りました。スピードが速くなると景色が流れるし、地道に入ったらガタガタ振動まで伝わってきて臨場感たっぷり。追い上げて来たのは、コペンハーゲンに住んでいる自転車乗り、頂上は獲ったものの下りに入るとさっそうと抜かされました。

現地までの移動時間がゼロ、書斎で楽しむ世界各地のヒルクライム。
ああ、「どこでもドア」が手に入ったようです。

さ。

※雑感
ヴァーチャルライドは、様々な楽しみ方があるよう。リーダーが主催するレースやグループライドもあれば、ユーザー同士が待ち合せて乗るようなミートアップライドもある。ロードバイクの車輪を外して、装置をつけるだけですから準備も楽ちんです。同じ時間に、同じコースを走っているユーザーがいたら画面上に現れてきて、会話も楽しめます。ぼくがGWに上ったのは次の峠。もちろん「超かめさん」です。

碓氷峠/群馬・・・・軽井沢まで旧中山道を。600メートルほど上る。
ヤビツ峠/神奈川・・足柄近くにある峠。600メートルほどくねくね上る。
京見峠/京都・・・・丹後道、北山を超え最初に「都が見える」、標高400。
長坂峠/京都・・・・鴨長明の方丈庵跡近くにある激坂。標高300。
いろは坂/栃木・・・日光の中禅寺湖に向けての上り。400メートルアップ。
ドロミテ/イタリア・ベネチア近くアルプス。標高1500へ400メートルアップ。