おはようございます、さいとうです。
横浜を走るガンダムのバス、背面に「全長17.99m」と書かれていました。ガンダムの身長かと思いきや軸重も併記されている、バスの長さのようだ。
一般的に見かける路線バスや観光バスなどは、道路法の規定により走行できる全長は12メートルまでですから、18メートルと言うのはその1.5倍に相当する。横浜市で運行されているこの長いバスは連接バスと呼ばれる特殊な車両です。
バスは、二階建てにして客席を増やしたり、前車両が後続車体を牽引するトレーラー方式で輸送力を稼いだりする。連接バスは二台分の車体を蛇腹で連結する方式で客室を拡大し、輸送人員はゆうに百人を越えます。
興味深いのは、連接バスの場合は前車室と後ろ車室は行き来することができるため「一台の車両」構造だとみなされる点でしょう。その輸送能力が高いにもかかわらず、運転者は牽引免許を必要としないところが特徴です。
日本では一般的なバスとは異なるため、特別な事情がある場合に限って運行許可が認められてきた背景があり、横浜市内を快走する青いガンダムバスもその一台です、2020年にベイサイドブルーという愛称で導入されました。
牽引免許が不要で、輸送能力が高いのですから、バス交通の運転手不足が課題となる中で救世主のような存在ですが、その図体の大きさから一般の交通環境では運転にも気を遣うよう、運行路線も限られるレアキャラの一つです。
連接バスの全長18メートルは、初期型ガンダムの設定身長とほぼ同じ大きさ。そこまで狙って創られたラッピングバスだろうか、思わず写真を撮りました。
さて、バス背面のガンダム像の上には、大きな文字で注意書きがありました。
「全長18m 追い越し注意」
となりを乗用車が走り抜けていきました、あ、あ、赤いくるまだ。
さ。
※雑感
連接バスの導入路線はまだまだ限りがありますが、慶応大学の在学生や卒業生には馴染みがあるかもしれません。2005年3月から、湘南台駅から慶応大学湘南藤沢キャンパス間をノンステップの連接バスが運用されています。また、東京では臨海地域において、TOKYO BRT(Bus Rapid Transit)として、虎ノ門ヒルズ、晴海、豊洲、東京テレポートなどを結び、神奈川では橋本駅と相模原共同病院線、相模原から法政大学線などで運用されています。
※国土交通省/2005.03.14
全国初のノンステップ連節バスの運行(小田急湘南台駅 ~ 慶応大学)
https://www.mlit.go.jp/photo/pdf/twinliner.pdf
※TOKYO BRTホームページ
https://tokyo-brt.co.jp/
※横浜市交通局ホームぺージ
ベイサイドブルー/最終更新日 2023年5月8日
https://www.city.yokohama.lg.jp/kotsu/bus/norikata/baysideblue.html
ー連節バス「BAYSIDE BLUE」は2020年7月23日運行開始