EMIRPs Today(2020-10-28)#1591 黒船と老婆と

おはようございます、さいとうです。

海までたどり着くと、砂浜はBBQをする人や竿を振る人が戯れていました。千葉にわたるフェリーが横切って行きました。

朝ご飯をしっかり食べてから家を出発したのですが、自転車で三時間も走り続けたのですっかりお腹が空きました。昼食前の空腹感ではなく、体内にあるエネルギーをすべて使い切って枯渇寸前のような感じでした。

以前から気になっていた「黒船食堂」という店に入ってみました。海岸道路に面して建つ小さな料理屋で隣接する釣具屋も黒船と名乗っていますから、きっと同じ経営者なのでしょう。隣がペリー公園であたりは黒船三昧。

引き戸を開けると飛び込んできたのは、昭和が溢れる定食屋でした。小さな卓に小さめの椅子、壁にはお品が縦書きで並び、カラーボックスには週刊の漫画雑誌が整えて並びんでいました。

さて何を食べようか、魚の定食が豊富、他にも丼物やそばうどんにラーメン、チャーハンやカレーライスまであります。嗚呼、定食屋だ。

鯵にしようか、イカ刺しもあるし、煮つけも旨そう、キスもあるようだ。そうか先ほどの釣り人たちはキスを狙っていたのだろう。そろそろ盛りも過ぎたころでしょうがまだいけるでしょう、ぼくには初物だ。

奥の方から揚げる油の弾むような泡音が聞こえてきました。

「キスフライです」、お約束の昭和の定食。大ぶりのキスフライが3つ、キャベツとマカロニサラダを添えてあり、ご飯は丼、小鉢に豆腐、味噌汁とぬか漬けが少々、四角い塗りのお盆に載ってやってきました。

さくっ。身の厚い、ふわふわのキスフライでした。

さ。

※雑感
お店は昭和5年(1930年)の創業だそうですから、90歳。お代を受け取った女将もすでに人生の後半に差し掛かっていました。小上がりに腰かけていたのが大女将だろう、店と同い年くらいのようだ。彼女にしてみたらスマホも黒船かもしれませんね。

EMIRPs Today(2020-10-22)#1587 日比谷で映画祭

おはようございます、さいとうです。

ビル群が囲う広場に設置された大きな銀幕で、映画が上映されていました。大写しされているのは、嗚呼、アラビアのロレンス。

ミッドタウン日比谷で「日比谷シネマフェスティバル2020」が始まりました。その企画のひとつで屋外で名作を上映するといいます。秋の青空に誘われてのぞいてきました。

日比谷は、演劇や映画など日本でも有数の芸術文化の発信地のひとつでしょう。その日比谷界隈のランドマークを担う東京ミッドタウン日比谷が、日比谷から始まる体験する映画祭と銘打ち「日比谷シネマフェスティバル2020」を開催。

日比谷映画劇場おかえりなさい上映会、トロント日本映画祭、東京国際映画祭日比谷会場、キネマ旬報表紙で振り返る映画女優展が企画されています。アラビアのロレンスは、おかえりなさい上映会プログラムの一つです。

日比谷映画劇場は1934年(昭和9年)に開業した1375席を誇る大劇場でした。世界中の名作を数多く上映し、日本に映画文化を根付かせた立役者でしたが、1984年に半世紀の歴史に幕を閉じました。伝説の映画館です。

おかえりなさい上映会では、同劇場の最終興行で上映された「ローマの休日」、「第三の男」、「アラビアのロレンス」、「美女と野獣」、「麗しのサブリナ」、「喝采」の6本がプログラムにのっていました。

さて、特設スクリーン前に40席だけ用意された特等席は、現代的な映画館の椅子でもなければ、イベント用の簡易椅子でもなく、ビーチで見かけるようなウッドチェアがゆっくりとリクライニングされて並んでいました。

観客がいないのなか。回り込んでみると、チェアに寝座りブランケットを身体いっぱいにかけてスクリーンをじっと見つめている方々で埋まっていました。かつて日比谷映画劇場で鑑賞されていた世代でしょうか、白髪の方もちらほら。

目頭を押さえているご婦人がいました。
埃が舞ったのだろうか、いやいや風など吹いていません。
ピーター・オトゥールが砂漠を走っていました。

さ。

※雑感
屋外で映画を観るのはとても贅沢ですね。大きな画面、広がる音響。スクリーンから少し離れた階段に腰かけて、しばらく様子を眺めました。週末にゆっくり観に行きたいと思いました。暖かくなればいいな。

EMIRPs Today(2020-10-21)#1586 フォトジェな三日月

おはようございます、さいとうです。

昨日の帰り道、まっすぐと続く目黒通の先に月が浮かんでいました。雲のない夜の三日月は、墨空にエッヂが立っていて美しい。

写真を撮りたいと思ったですがスマホでは厳しそうなので、目に焼きました。最近は写真を撮るのはiPhoneばかり。街や出先で出くわした気になる風景も、仕事のためのちょっとした記録も、スマホで済ませることが多いのです。

先日、とあるものを撮影しようと久しぶりにカメラ箱から一眼を出しました。数年前までアート・イベントを数多く撮影してきたNIKONの一眼です。重い。これに望遠レンズと電池パックも装着していたのですから、ずっしりでした。

ならばとSONYのミラーレスを引っ張り出してみました。古いカールッァイスのマニュアルレンズで撮りたくて手に入れた機材は、さすがミラーレスです。軽い。ただ、書斎の保管庫にレンズを置きっぱなしだ。

結局、FUJIの単焦点のコンデジで撮りました。まずまずの感じで撮れました。自然な陰翳や色彩を素直に切り取ってくれるこのカメラの画像は好みです。

さて、SONYから新しいフルサイズのミラーレス一眼カメラが発表されました。フルサイズというのはフィルム時代の35mmに相当する大きい画像素子を使うカメラのことで、このクラス世界最小、最軽量という。10月23日の発売です。

軽くて、フルサイズのカメラ。理想だな。
これならば、昨夜のようなフォトジェニックな三日月も撮れそうだ。

びっくり価格と睨めっこ。

さ。

※雑感
日頃、ネットにアップする分にはスマホで撮った方が早くて手軽です。撮影条件さえ合えば素晴らしい画像が撮れます。EMIRPsTodayは月に数本を抜粋し画像を添えてホームページにアップしています。全て自分で撮りためたものですが、過去2年くらいはほぼiPhoneで撮影しています。それでも、「ああ、あのレンズならこの瞬間をこの角度から撮れるなあ」、と思う時があるのですよね。

EMIRPs Today(2020-10-05)#1574 魚影を望む少年

おはようございます、さいとうです。

「ショータ、すごいぞすごい、釣れているぞ」。
海を見ながらお握りを食べていたら、喚起の叫びが聞こえてきました。

声の方を向くと竿の先に、15センチほどの魚が釣り上げられたところでした。二人連れの釣り人、親子だろうか、釣果に思わず大きな声が出たのでしょう。破顔する男性、隣の少年は目を丸くして竿をぎゅっと握りしめていました。

しばらくすると、少年は次の竿を投げ入れました。「みてみて、たくさんいる」、今度は少年の声が響きました。

内海特有の静かな水面の下では、左から右へと黒い流れができていました。よく観ると、小魚の大群でした。あるものは捻りながら銀の腹を見せているし、またあるものはぴょんと跳ねて波紋を刻んでしました。

先ほど少年が釣り上げていたのは、この魚群の中の一匹だったのでしょう。戯れを追いかけました。固まって泳ぐ大群は一向に終わる気配がありません。1メートル半ほどの群れは30メートルは続いていたようでした。

半袖半ズボン姿の白髪の紳士が、柵のすぐ手前に立って覗き込んでいました。「あら、ボラだな」、ぼそっと呟くと湾口の方に向かって散歩に戻りました。

「よし、氷を買ってこよう」。
今夜の食卓に並ぶのでしょうか、少年はくしゃくしゃ笑顔で振り返りました。男性は竿を垂らすと、少年を引き連れて近くのコンビニに走っていきました。

どうやって調理するのだろう。遠い魚影も見えるほどに水も澄んでいるのですから、このあたりの小魚は匂いはきつくないのかもしれません。

ぐるっと回ってきたのか、再び大群が目の前を横切っていきました。たくさん釣れるといいね、休憩を終えて帰路につきました。

さ。

※雑感
長閑な週末の朝。親子よりは少し距離のありそうな様子の男性と少年。早起きして取り組む磯釣りを通じて、お互いの理解を進めているようでした。

今日は「レジ袋ゼロデー」だそうです。以前、岸から海を覗くとレジ袋が浮いていて興ざめすることが多かったのですが、最近は随分と減ったよう。袋が有料か無料かではなく、ごみを散らかさないことが大切だと思いました。

EMIRPs Today(2020-09-30)#1552-1571 2020年09月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

すっかり秋らしくなりました、今朝はひんやりと肌寒いほどでした。朝食を食べながら空を覗くと、みごとな蒼天が広がっていました。

よし、ひさしぶりにジテツウしよう。自転車通勤。少し寒いかな、いやいや動くとすぐに熱が溢れるので上は半袖だ。オフィスまでだからクッションは要らない、下はジーンズでいいや。

PCと手帳、万年筆をデイバッグに移し替えて、空いてる隙間にオフィスで着替えるためのワイシャツと肌着を突っ込みました。ヘルメットをかぶり、朝陽を遮るサングラスをかけていざ出発。

目黒通に出てみると、何台もの自転車が上り方面へと通りすぎました。

バリバリのロードバイクにレーシングパンツ姿でかっ飛ばす若者、長い髪をなびかせながらマウンテンバイクを颯爽と漕ぐ女性、電動ママチャリのカゴに黒革の集金鞄を積んでいるスーツ姿の男性。

嗚呼、社会が動いている。

一様に、都心に向いて走っていました。
ぼくも、流れに乗って走りました。

さ。

2020.09.01 1552 レジャー園の立地
2020.09.02 1553 Go To 556万人
2020.09.03 1554 ひみつ道具
2020.09.04 1555 エンドロール

2020.09.07 1556 多摩川梨
2020.09.08 1557 マイナ更新と顔認証
2020.09.09 1558 言葉の処世術
2020.09.10 1559 朝食ブランドの行方
2020.09.11 1560 気候も縛りも穏やかに

2020.09.14 1561 ピレネー
2020.09.15 1562 ツール・ド・9月
2020.09.16 1563 マイカーも走る広告塔
2020.09.17 1564 本稿の舞台裏
2020.09.18 1565 遠のく秋刀魚

2020.09.23 1566 今年は秋に啓蟄
2020.09.24 1567 おくろじ
2020.09.25 1568 2035年にゼロ

2020.09.28 1569 髭の伸びる速さ
2020.09.29 1570 にやり
2020.09.30 1571 クレーン

EMIRPs Today(2020-09-29)#1570 にやり

おはようございます、さいとうです。

先般お願いしてあったアート作品が届きました。
早速、開梱です。会議室の一番のお気に入りの場所に飾りました。

緊張が長く続いたり根を詰めたりした時には誰しも息抜きをすると思います。ぼくの場合は、外に出て新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んでみたり、事務所のあたりをぐるっと歩いてみるのが定番です。

ところが、身体的な息抜きはそれで叶うのですが、心を解きほぐすためには、もう少し違う角度の刺激が必要。美味しいお菓子を口にしたり、楽曲に限らず好きな音を聞いたりすると、じんわりと緩んでくるのがわかります。

そんな「心の解き(ほどき)方」の奥義のひとつが、アート鑑賞。

事象や状況を整理し構造化して計画を企てることや作戦を可視化や明文化することに埋没していると、どうしても、考え方や思考を相手に理解し易いようにすべく、共有化に適した表現手段に軸足が寄りがちです。

パワーポイントには多くの構造化チャートが準備され、エクセルやBIツールを使えば、計数の整理やグラフ作成も短時間で済ませることができるのですがどこか似通った表現ばかりになるもの。

そんな時に、先陣を走るアーティストの作品に触れるとドキッとするのです。既定の枠組みなんて気にすることなく、閃きや思考あるいは感情が端的に形や色、空間に表され、心の奥のツボ部屋にズカズカと入ってくるのです。

じっと作品を見つめていると知らず知らずのうちに頭の凝り固まりが和らぎ、思わず「にやり」としているのです。

さ。

※作家/作品
金丸遥/スチェラの散歩

EMIRPs Today(2020-09-24)#1567 おくろじ


おはようございます、さいとうです。

知らない綴りだなあ、英語ではないのだろうか、okuroji。声に出して読んでみて日本語だと気が付きました、「奥路地」。

先日、9月10日の日比谷の高架下が改装されて小洒落た商店街が開かれました。日比谷・銀座の奥にあることから、そこを日比谷OKUROJIと命名されたそう。「ひそむ、ひそむ、おとなのたのしさ」をうたっています。

仕掛けたのはジェイアール東日本都市開発、JR山手線でいうと新橋と有楽町の間の高架のあたりの約300メートルが活用されていました。

銀座側には以前から飲食店がずらっと並んでいますし、日比谷側にも店がありましたが、日比谷OKUROJIでは高架の真下にありました。近隣の路面よりも、半階層ほど低いところに通路が設えられており、店舗が軒を連ねます。

同社によると、この高架は明治時代の1910年から供用されており、100年超の歴史があるといいます。通路の両側には煉瓦造りのアーチを見て楽しめるようになっていました。

「路地」と呼ぶには少し広い通り抜けですが、少し地下に潜り、太陽光が遮られることにより、秘密の隠れ家にいるような感じになるから不思議です。

十代の頃に街遊びに流れで先斗町あたりの路地に足を踏み入れた時に感じた、あの大人にだけ許された場所のような雰囲気が漂っており、初めてみる光景なのにどこかに懐かしさを覚えました。

ああそうか、だから「奥路地」なのかと妙に納得。

さ。

※雑感
以前の時間貸駐車場だったころとは、見違える様子でした。奥まった穴倉的な立地ですから、集客には企ても必要でしょうが、こういう明治期の街の活用も悪くないと思いました。

EMIRPs Today(2020-09-23)#1566 今年は秋に啓蟄


おはようございます、さいとうです。

肌寒いほどの朝の空気、身体が軽く感じるようになりました。週末の連休に、少しずつ秋を狩りに動いてみました。

芸術の秋。
青山で開催されていた芸術家集団C-DEPOTの展示を見に行きました。世の中の動きにビビッドに波長を絡めることができるアーティストは、この時代に何を創るのだろか。溜めた確信が溢れんばかりの作品の数々。

行楽の秋。
連休の最終日、夜明けとともに青空が広がっていました。よし、朝活ポタリングだ。横浜から鎌倉街道を南下して鶴岡八幡宮へ。そのまま、逗子、葉山から横須賀に山越え、16号線を北上してお昼には帰り着きました。いい汗。

文化の秋。
お彼岸でした。京都への墓参りはもう少し落ち着いてからにすることを母に連絡をいれました。まあ、それでええわ、いつものように簡単な返事。そうだ。自由が丘に行って、おはぎを買ってきて食べました。

スポーツの秋。
3週間にわたって繰り広げられたツール・ド・フランス、20日にパリ凱旋門にてゴールしました。9月に開催、無観客のゴールという異例の運営。優勝したのは弱冠21歳のスロベニアの若者でした。新星の誕生に湧きました。

食欲の秋。
不定期に開催している尾山台グルメの会。年初から流れていたので、ひさしぶりに集まりました。ビストロの奥にある離れた席をとってもらいました。世代も異なる男女3人、ただ「食いしん坊」がつなぐ会。ほっこり。

連休に全国の観光地が賑わったと報じられました。
2020年に限っていうと、秋に啓蟄がやってきたよう。

さ。

※雑感
少しずつ動いてみたものの、まだまだ気を遣います。
マスクや手洗いはもちろん、できる限り独りで動くように心掛けています。

びっくりするのは報道で見聞きする以上に、街に人が溢れていたこと。自由が丘はまっすぐ歩くと肩があたるほどの人がみられ、九品仏の新しいパン屋さんは店頭では立ち切れず、道路を挟んで20人くらいが並んでいました。鎌倉で朝ごはんでも食べようかと思ったのですが、評判の店の前には違わずびっしりと順番待ちの列ができていましたし、葉山のパン屋は満車でした。帰りに通り抜けた横浜では、大通りの花壇の枠に観光客が肩を寄せて座っていました。

もう、嵐は過ぎ去ったかのよう。
秋に啓蟄。再び土に潜ることのないように気を使いたいものです。

EMIRPs Today(2020-09-09)#1558 言葉の処世術

おはようございます、さいとうです。

今日は、2020.09.09。嗚呼、数字が楽しそうだ。硬い紙切符の頃ならば、近くの駅に入場券を買いに行った字並びだ。

数字は、0、1の二進数や時間が12進数で桁上がりするなど使い方が異なることがあっても、各々の数が持つ意味や位置づけが大きく変わることはない。

ところが言葉は常に時代環境に応じて変態を繰り返しながら、適当な意味や解釈が与えられて、新たな性質が見出されていくように思います。それを、心地よいとか当たり前だと感じるかは、世代や環境によっても異なるでしょう。

例えば、拡大解釈されて新たなポジションを作りつつある「絶賛」の反乱、いや氾濫も、いつどのように始まったのか知る由もないし、しっくりこない。

依頼した業務がいつまで待っても上がってこないので、後工程の調整のために何時ごろ上がりそうか予定を尋ねた際に、満面の笑みで「絶賛、作業中です」なんて答えられると、一体全体どうしたものかと思ってしまうのです。

先日、ラジオ・パーソナリティの他愛もない会話が続く中で、ふと「されてください」と聞こえました。「なさってください」と言いたかったのだろうか、それとも「されてください」に新たな意味があるのだろうか。はたまた地域による言い回しなのだろうか。

ああ、言葉は生き物だ。時代の変化もなんのそのしぶとく続くのですからね。

自分事を振り返ると、新常態にも上手に適応すべきなのだろうなあ。
絶賛適応中。あれ?

さ。

EMIRPs Today(2020-09-07)#1556 多摩川梨


おはようございます、さいとうです。

多摩川を上流に向けて、二子橋を過ぎ、東名高速をくぐってしばらく進むと、梨の栽培が盛んな地域になります。多摩川梨の産地です。

JR南武線の矢野口駅あたりを目印にすると、北西の稲城市、南側に川崎市、北側に日野市あたりで、多摩川梨は作られています。多摩川梨は、梨の品種ではなく当該地域で生まれる梨の総称で、東京都と神奈川県に跨っています。

土曜日の朝、ポタリングがてら梨を探しに行ってみました。

多摩川と並走する府中街道を北に向かうと世田谷通りを超えたあたりから梨の木が見え始め、矢野口から西に鶴川街道に入ると両側に梨園が広がります。8月から9月にかけて、この季節だけプレハブ造の直売所が開きます。

小屋の中では採れたての梨が並んでいました。

販売所によって並ぶ梨が異なりました。幸水、豊水が並んでいました。二十世紀やめずらしい秋月もありました。大玉の稲城はもう旬が過ぎたようでしたが、もうすぐ晩成梨の新高が採れ始めるそうです。

さて、いくつか見て回り、大通りに面した農園では大きな玉の秋月をもらい、梨園を抜ける農道の小屋では二十世紀梨をいただきました。全部で十数玉。梨は水分が多いので、見た目よりもずっしり。

早く食べたい、帰り道。9月に入ったというのに日差しはまだ強く、気温もぐんぐんあがってきました。噴き出る汗を拭いつつ、どっちから食べようかなんて考えていたら昼前には家に辿り着きました。

もちろん食後の楽しみは、多摩川梨。
しゃく、しゃく。甘い果汁が口いっぱいに広がりました。

さ。

EMIRPs Today(2020-08-31)#1532-1551 2020年08月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

先日、九品仏駅前に新しいパン屋が開店しました。開店早々から行列が出来ていたそうだと話題になっていました。

そわそわ。
早く行ってみなければと、週末に訪れてみました。

店が見えてくると遠くからでも人が屯しているのがわかりました。店内に10名ほど、店の外にも10名ほどがマスクを着けて並んでいました。んん、またの機会にするか踵を返しました。

美味しいパン屋さんが多い地域だとつくづく思います。都立大学、自由が丘から九品仏、尾山台あたりでしょうか。足を延ばせば大岡山のドイツパンや駒沢公園近くの濃厚チョコパンも。日替わりで食べ回っても、3週間くらいは楽しめそうですからね。

振り返ってみると、今月も食べ物の話題が多かったなあ。根津で早朝から食べた蕎麦、スコットランド発のサンドイッチ、給食の揚げパン、行列バナナジュース、採れたて万願寺。

さて、季節はいよいよ豊穣の秋、食欲の秋へ。
ああ、食いしん坊魂が騒ぐ、そわそわ。

さ。

2020.08.03 1532 蓮が光る朝
2020.08.04 1533 とんぼに学ぶ
2020.08.05 1534 お盆が来た
2020.08.06 1535 消費者物価指数リニュー
2020.08.07 1536 睡眠の得点

2020.08.11 1537 熱いサンドイッチ
2020.08.12 1538 至福の味を探る
2020.08.13 1539 夜も蝉時雨
2020.08.14 1540 蚊も指数でみる

2020.08.17 1541 うねる産業構造
2020.08.18 1542 サービス提供の仕組み
2020.08.19 1543 眼鏡
2020.08.20 1544 都内の外国
2020.08.21 1545 駒が破る壁

2020.08.24 1546 揚げパン、ザクザク
2020.08.25 1547 触れないタッチ操作
2020.08.26 1548 熱を逃がして
2020.08.27 1549 天高くバナナジュース
2020.08.38 1550 ホンダの狙い

2020.08.31 1551 甘とう

EMIRPs Today(2020-08-27)#1549 天高くバナナジュース

おはようございます、さいとうです。

用事を済ませてから、2、3件の気になる諸々をパトロール。真昼間のビル街は熱気が籠っています、街路樹の陰で青信号を待ちました。

そうだ、このあたりにバナナジュース屋さんがあったはずだ。人気のお店が、近くに移転して再開していると聞いたことを思い出しました。スマホで調べてみると、ここから歩いても数分ほどのところのようです。

バナナの熟成具合によって、その日の営業を決めるというこだわりの店です。以前の店はビル街の裏通りにあり、一間足らずの面構えで初めて行った時にはぐるっと歩いて辿り着きました。立地よりも、味や質なのでしょう。

地図上では、移転先は区画の真ん中にあり通りを歩いても目には入りません。この辺りかなと路地を覗いてみると並んでいる人が見えました。あれだな。恐る恐る古い建物の間を入っていくと、ビンゴ。開店まであと3分でした。

淡いグリーンの板壁にBANANA JUICEと英文字板がレリーフになっていました。「B」が横に寝ているのは、フックを狙ってのことなのか、たまたまだろうか。バナナ以外は細かいことを気にしないのだと造作の加減で主張しているよう。

「プレーンのバナナジュースを一つください」
「サイズはどうしますか」
久しぶりに小銭入れから硬貨を出しました。

右に半歩ほど進むと受取口がありました。目の前にあるミキサーがガリガリ、ガリガリと唸ったのもつかの間、ジャジャー、ジャーと静かになりました。仕上がったよう、透明カップに注ぎこまれました。

「バナナジュース、どうぞ」。
こだわりの笑顔。女主人の「ば、な、な」の声音にバナナ愛を感じます。

直径1センチはありそうな、ぶっといストローを突っ込んで早速飲みました。少しドロッとした冷え冷えのバナナが喉元から胃に下りて行きました。
汗がすっと引いていきました。

さ。

※雑感
ひさしぶりに訪れた東銀座のバナナジュース屋さんは、変わらぬ美味でした。椅子席もなければ立ち飲み席もない、売り切り、単品勝負のジューススタンドですが、バナナ好きにはたまらない味でしょう。ぼくの後には、20人くらいが間をあけて並んでいました。

EMIRPs Today(2020-08-24)#1546 揚げパン、ザクザク

おはようございます、さいとうです。

給食の揚げパン、100円。思わず、お盆にのせてレジにもっていきました。

横浜で古くから給食用を手掛けているという製パン工場に併設された店舗。朝早くから開いていたので、サイクリングのついでに立ち寄ってみました。

グラニュー糖をこれでもかと纏ったパンに齧り付くと、ざくざくざらざら甘い。コッペパンサイズなので、男性なら4、5口で食べつくしてしまいそうだ。給食用とあるけれど、いくらくらいで出しているのだろうか。

神奈川県学校給食会では学校給食用のパンについて、どの工場で作られ、どの学校に配られているのかやパンの種類ごとの価格などを公表しています。

パンの種類と単価をみると次のよう。「コッペ・食パン」が圧倒的に安価で41.9円、ぶどうパンは24%高く、玄米パンは3割高いことがわかります。

パンの種類 単価/(コッペ・食パンとの比較)
コッペ・食パン・・・41.9円/100%
サンドパン・・・・・46.8円/111%
黒パン・・・・・・・48.1円/114%
ソフトフランス・・・48.5円/115%
ロールパン・・・・・48.8円/116%
ぶどうぱん・・・・・52.2円/124%
米粉パン・・・・・・53.7円/128%
玄米パン・・・・・・55.3円/131%
チーズパンB・・・・56.8円/135%
米粉ロール・・・・・60.6円/144%
出所)神奈川県学校給食会 学校給食用パンの種類と価格(包装無、2020年4月)
注記)食パン6枚切りか8枚切り相当の小麦粉60gの大きさのもので比較。

それぞれのパンの製造方法や形状も細かく規定されており、例えば、「ぶどうパンについては、コッペ形とし、成形に際しぶどうが生地の表面に出ないように注意する」、「ソフトフランスについては、2個山形とし、表面はかためで内相は柔らかくなるよう十分注意する」などと記されており、品質も、コッペパン・食パンをみると「焼き色は、パンの表面が全部一様に黄色、褐色に」、「食味は、一般に薄い塩味を感じ、かみしめてよい味のでてくるもの」とある。

さて、揚げパンは、給食用パンの一覧には載っていませんでした。府県により供されていない地域もあるといいますから、神奈川県では、今は供されていないのだろうか。

朝から、とてもノスタルジックな味でした。

さ。

※雑感
立ち寄ったのは横浜市の井土ヶ谷駅近くに工場のある「かもめパン」でした。昨年、相模原にある「オギノパン」に立ち寄った際にも、揚げパンは大人気でした。店頭では買ったばかりの揚げパンを齧る大人が並んでいました。揚げパンは、今でも給食にでているのだろうか。

EMIRPs Today(2020-08-20)#1544 都内の外国

おはようございます、さいとうです。

ホームで電車を待っていたら、聞きなれない異国の会話が聞こえてきました。夏を過ぎ、都心にも外国人の方が戻ってきているように思います。

東京都の発表によると現在の人口は13,999,624人、約1400万人は日本の約11%。男性が688万人、女性が712万人ですから、おおよそ半々の目安。

区部では世田谷区が最も多くて94万5千人、次いで練馬区の74万6千人、大田区が74万4千人と続きます。市部では八王子市が一番多く57万6千人に達し、23区各区並べてると第7位の板橋区と第8位の江東区の間に並ぶ規模です。

ここまでは良く耳にする数ですが、外国人はどれくらいの規模なのでしょう。

東京都の外国人人口は毎年1月1日現在の数字が公表されていますので、眺めてみると、2020年初に57万7千人です。板橋区、八王子市、江東区の人口と肩を並べ、東京都人口全体の4%に相当することがわかります。

10年ごとの推移を拾ってみると次のよう。過去20年で倍近くの規模に増えており、年平均成長率に直すと3%台を維持していることがわかります。

年 外国人総数/年平均成長率
1990年 211,067人/-
2000年 288,648人/3.2%
2010年 418,116人/3.8%
2020年 577,329人/3.3%
出所)東京都の人口(推計)より試算

居住地域別にみると、圧倒的に23区内が多く8割を超える48万6千人を数えます。区別に見ると、新宿区が最も多く4万3千人、以下、江戸川区3万8000人、足立区3万4千人と続き、23区中20区で1万人を超える人口です。

外国人人口比率でみると、新宿区が最も比率が高く12%を超えており、以下、豊島区9.9%、荒川区8.8%、港区7.8%、台東区7.5%と続きます。

五輪延期やインバウンド施策の一時休止等で目線が内向きになりがちですが、すでに東京都は国際社会。もっと視野を広く見るべきなのだと感じました。

さ。

※東京都統計
東京都の人口(推計)
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/jsuikei/js-index.htm
-外国人人口の過去データ-
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/gaikoku/ga000a0001.xls

※数値は東京都の統計からエマープで試算。

EMIRPs Today(2020-08-19)#1543 眼鏡

おはようございます、さいとうです。

残暑の中、空調の効いた部屋での仕事が助かります。ただ、ビデオ会議やPC作業が続くと眼鏡の当たり付近が汗ばんできます。

顔に接しているいのは、つるがかかる両耳と鼻上の三か所。汗が滴るほどではないけれども、眼鏡を外すと水分が揮発する時の涼しい感じがします。眼鏡をティッシュやハンカチで拭いてから、かけ直します。

先日、外したついでに書斎で使っている眼鏡をあらためて眺めてみました。鼻あてが苦手なので、昔っぽい鼻載せ型の細い金属フレームを愛用しており、乱視矯正とともにパソコンを睨んだ老眼仕様のレンズをいれてあります。

フレームの金色鍍金が擦り減って地金が顕わになっていました。鼻載せのいつも肌に触れる部分はすっかり剥げ落ちており、ツルの眼鏡をかけたり外したりする際に指先で摘まむ辺りが削れたせいか、少しくすんでいました。

嗚呼、相棒よ、随分と草臥れてしまったなあ。

新調する手もあるのですが、京都の老舗で仕立ててもらったこの眼鏡は、ぼくの顔形にしっくりあっている上に、愛着があってなかなか手放せない。その老舗も二年ほど前に閉店してしまい、より一層、丁寧に使う日々。

さて、最近、朝から晩まで画面をみていると目が疲れることが増えました。レンズを入れ換えと一緒にフレームを再メッキしてくれる店を探すとするか。

さ。

※雑感
この京都の眼鏡屋は大正時代からの型枠を用いてフレームを作っていました。ぼくが持っているのは3本ほどですが、他にも、しゅっとしたものが種々ありミニマルな意匠と設計が光っていました。眼鏡研究社。どこかで、型枠をどこかで継承されていないかなあ。