EMIRPs Today(2019-06-28)#1249-1268 2019年6月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

G20の影響でしょうか、都内の警官が幾分少ないように感じます。いつもならば、可動式のバリケードを携えて警官が並んで立ち、進入してくる車を覗き込んで睨みを効かせる道路も、ぽっかり。

G20に参加するのは、実は、37の国や機関。

G20のメンバーは、G7+EU+ロシア+新興国の20。
フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、欧州連合(EU)、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ。

招待国及び国際機関は、17で、合わせて37。
オランダ、シンガポール、スペイン、ベトナム、タイ/ASEAN議長国、エジプト/AU議長国、チリ/APEC議長国、セネガル/NEPAD議長国、国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、世界貿易機構(WTO)、国際労働機関(ILO)、金融安定理事会(FSB)、経済協力開発機構(OECD)、アジア開発銀行(ADB)、世界保健機構(WHO)。

そうそうたる集いは、古ならばまるで神無月の出雲のよう。
六月末に世界各地から日本に集うのですから、大祓のよう。

さ。

 

EMIRPs Today(2019-06-25)#1265 のさばる、なんて

おはようございます、さいとうです。

ノウゼンカズラが一斉に咲いていました。夏がきたなあと思う花です。邸宅の柵塀いっぱいに広がっていく鮮やかなオレンジ、元気をくれる色です。

しばらく行くと、空地に蔓性の草がずらずらと伸びていました。葛の類のようにも見えるし、さつま芋か昼顔の蔓のようにも見えます。土を覆い隠すように蔓や葉がのさばる姿に、生命力の強さを感じます。

そういや、「のさばる」って漢字ではどう書くのだろう。

事務所に向かう途上で、あれこれ考えてみても、一向に思い浮かびません。パソコン、スマホで変換ばかりするので漢字を書けないことはありますが、字を書けなくても、漢字があるかどうかは思い浮かびそうなもの。

のさばる。

さっそく、調べてみました。
のんびりしている様子を表す「のさ」と、広がること表す「はる(張る)」の合成語だそうです。通常は、平仮名で「のさばる」と表記するそう。漢字を思い出せなくて、正解だったようです。

のさばるは、欲しいがままに伸び拡がる様子を表しますが、どちらかというとネガティブ・ワードのように思います。わがもの顔でがつがつと振る舞う御仁や勢力をふるい蔓延(はびこ)る状況に使う機会が多いからかもしれません。

ノウゼンカズラが左右一杯に広がっているならば「生い茂る」と言いたいが、蔓性の雑草が伸び放題になっていると「のさばる」と言いたくなるのです。

闇営業やドラッグ、権力に横暴な様子は、のさばる類(たぐい)でしょう。「のさばる」なんて表現を使わなくても良い社会が好みです。

さ。

EMIRPs Today(2019-06-10)#1254 客船と大橋の背比べ


おはようございます、さいとうです。

先日、横浜みなとみらいにて、潮風に誘われてぼぅっと海を眺めていました。穏やかな海面に揺れるほのかな波頭を、朝陽がきらきらと照らしていました。

スタンドアップ・パドルボードを漕ぐ姿が逆光に浮かび、ステージのよう。港の入口では、ベイブリッジの下を大型客船が通過するところでした。

おや、遠目には客船が橋桁にぶつかりそうに見えますが、錯覚でしょう。最近、世界的に流行りの大型客船による海洋クルーズの旅。クルーズ船が大きく、豪華になっているのは間違いないようです。

横浜ベイブリッジが開通したのが1989年。橋桁は海面56メートル。例えば、クイーンエリザベスの高さは、56.6メートル。60センチ足りません。同じ問題が1987年に開通した東京のレインボーブリッジにもあるよう。

橋桁と昨今の豪華客船の高さを比べてみましょう。最近20年で造られた客船がいかに、大きく、背が高いかがよくわかります。

65メートル オアシス・オブ・ザ・シーズ/2009年
62メートル クイーン・メリー2/2003年
56.6メートル クイーンエリザベス/2010年
56メートル 橋/横浜ベイブリッジ/1989年
52メートル 橋/レインボーブリッジ/1987年
45メートル 飛鳥II/1990年
※注記)船の高さは海面から上の高さ。

さて、船が橋をくぐれないからと橋を跳ね上げるわけにもいかない。横浜港では、2019年4月19日に大黒ふ頭客船ターミナルが開業しており、東京港では、2020年7月14日にお台場に東京港国際ターミナルズが完成。

ますます、大型客船の来航は増えるのでしょうね。

さ。

※雑感
初めて、国際航路の船に乗船したのは、1987年のことでした。大阪南港から釜山に向かう旅、開通前の瀬戸大橋をゆっくりとくぐりました。瀬戸大橋は、6つの長大橋から構成された橋群の総称です。大型船が行き交うのは北備讃瀬戸大橋、橋桁の高さは、65メートル。当時はスマホどころか携帯もなく、フィルム・カメラを天に向けました。

 

 

EMIRPs Today(2019-05-31)#1230-1248 2019年5月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

近くに住む方と一緒に、気になるお店で食事をしました。
歳も、性別も、育った環境も、てんで異なる三人の集いでしたが、
交わりを紡いだのは「食いしん坊」ということ。

ホワイトアスパラが出てきました。北海道産だそう。
添えてあったのは、ホタルイカ。
この季節ならではの組み合わせかもしれません。

お料理とワインがあれば、話しは弾みます。
嗚呼、まだ少し話し足りないくらいがちょうどよい。
次の機会をつくろうと思いますからね。

外に出てみると、暑さも収まり夜風が頬を冷やします。
また。

さ。

20190507 1230 丸い虹、ハロ
20190508 1231 券売機で現金を手にする
20190509 1232 輪は五色、価格は十色
20190510 1233 DX時代の射幸心

20190513 1234 開花後に育つこと
20190514 1235 記憶を擽るトリガー
20190515 1236 ゲートは明るく
20190516 1237 高額薬を理解したい
20190517 1238 書くときの色

20190520 1239 富岡に学ぶ
20190521 1240 小満に潤い
20190522 1241 大雨も成長契機
20190523 1242 楕円球を観たい
20190524 1243 精細デジカメの極み

20190527 1244 猛暑、強烈あれこれ
20190528 1245 欧州の紫陽花色
20190529 1246 酔いも醒ます丸眼鏡
20190530 1247 ごみゼロの日
20190531 1248 一ヶ月定着する社会速度

EMIRPs Today(2019-05-20)#1239 富岡に学ぶ

おはようございます、さいとうです。

「一本は0.02ミリ。20個の繭から糸を束ねて一本に巻き取っていくのですよ」、生糸を繰る実演をしながら、ぷっくりした指先の女性が教えてくれました。

ずっと見てみたいと思っていた富岡製糸場を訪れました。高崎から20キロほど西に山が大きくなってきたころに製糸場がありました。1870年(明治3年)に、官営の製糸事業所設立が決められ、来年でちょうど150年になります。

富岡製糸場の詳細は他に委ねるとして、驚きがいくつかありました。

ひとつは、事業企画から開発までスピード感です。設立指導を仰いだ先は、フランス人のポール・ブリュナ氏。1870年2月に設立決定ののち、同6月には仮に、同10月には正式に契約締結し、その間、8ヶ月。

ふたつめは、開発までに要した期間の短いこと。助走期間がある程度あったのかもしれませんが、1871年3月に建設着工し、1872年10月には操業を始めたと言います。その間、20ヶ月足らず。

そして、もうひとつは、ブリュナ氏の雇用期間がわずか5年間だったこと。建設地の選定、製糸場の基本構想、設備エンジニアリング、大量生産労働という新しい概念の導入など、短期間に驚くべき成果をあげています。

ところが、同フランス人指導者は、5年後に帰国しました。

ブリュナ氏は、どんな思いで当地を離れたのでしょう。現代社会のように半日も使えば帰国できるならば、もっと長く指揮を執ったのだろうか。その後、世界最大級の製糸事業へと成長した富岡の製糸場ですから後ろ髪を引かれる思いだったのではないだろうか。

常々、仕組みや仕掛けの構想や立上げに長けた経営者と、成長推進に長けた経営者は異なると感じることが多いです。ブリュナ氏は前者に秀でた経営者だったのでしょう。叶うならば、彼の経営哲学を聴いてみたいものです。

さ。

※雑感
圧倒的に大きな建物は木骨煉瓦造と呼ばれ、日本伝統の木造と煉瓦積みの壁を組み合わせて整然とした巨大工場建屋を実現し、自動化の原動力は、17.5馬力の蒸気機関が用いられいた。繰糸機もエンジンも欧州からの輸入品でした。
小学生の頃、教科書のある頁に簡潔に記されていた富岡製糸場。実際は数行の記述では到底理解できない、圧倒的なプロジェクトでした。

新事業の立ち上げに掛かる日数は、現代とあまり違わないです。新しいサービスや事業を構想を形にする場合、当社が携わるような分野でも立上がりに3年程度を費やすことはよくあります。その後の成長は市場環境の影響が大きい上、事業を営む方々の力量と執着が成否に響きます。

EMIRPs Today(2019-05-10)#1233 DX時代の射幸心

おはようございます、さいとうです。

あれよあれよと、金曜日です。
週に一日お休みが入るだけで、働く時間密度を詰め詰めにしてしまうのは、まだまだ休み方が下手なのだろう。嗚呼、精進精進。

昨日の五輪チケット受付は、サイトがかなり混雑したと報道されていました。一定の受付期間が設定されていても開業早々に来客が集中したのですから、同チケットはきわめて訴求力の高い商材なのだと思います。

抽選制だと知っていたとしても、我先にと向かうのが消費者心理。ある意味、これだけ集中したということは健全なのかもしれません。

射幸心(しゃこうしん)という考え方があります。「幸運を得たい」と思う願いや感情を表す言葉で、社会や文化の伝承には、切り離すことはできない人の心理のひとつでしょう。

現代社会では、射幸心やあるいはそれの程度を図った射幸性などの言葉は、賭博や公営ギャンブルにて用いられることが多いので、賭博や風俗業界の専門用語のように感じますが、本来はもう少し根源的なものだと思います。

射幸心や射幸性は賭博や風俗に限らず、宗教や祭りなどの基礎となる考え方として使われてきたものです。一方、現代生活ではショッピングや娯楽、飲食、旅行等の消費行動やあるいはそこでの営業や販売促進活動においても、大いに理解して対処すべき生活者、人間の特性の一つだと思うのですよね。

ネットを通じた情報流通やサービス提供が全盛になってきた昨今では、ネットサービスやデジタル基盤に適した新たな「射幸」の捉え方を整理して、社会システムを動かすメカニズムの一つとして理解すべきと思うのです。

さ。

※雑感
商品画像を映画やテレビなどの映像の中にフラッシュのように挟み込むと、それをみた観客はその商品を求める行動をとるという、潜在意識を刺激するサブリミナル効果は規制されました。
射幸心や射幸性は、情報流通速度の遅かった対面立脚社会での活用ではその影響や効果が顕わになり理解するにも時間をかけることができましたがデジタル基盤社会では、量も、速度も、質も段違いになっていますので、適した捉え方が必要なのだと思うのです。

EMIRPs Today(2019-04-26)#1210-1229 2019年4月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

さて、いよいよ明日から十連休ですね。
元号を跨ぐお休みなんて、経験することは稀でしょう。

小さい頃、夏休みや春休みと違い、冬休みはどこかで身構えていました。冬休みは、二学期の終業式と三学期の終業式で年が変わるので、「学年は繋がっているのに、暦年は繋がっていない」ことに違和感を持っていたのでした。

正月明けに一斉に学年が上がっても良いのにと思っていたのでした。大人になってから、外資企業の決算月に12月多いことを知り、ああ合理的だなあと感じた覚えがあります。

さあ明日からの連休。素敵な時をお過ごしください。

さ。

20190401 1210 10年以上、100年未満
20190402 1211 令和元年入社の輝き
20190403 1212 NYも渋滞税導入か
20190404 1213 しょっぱい値上げ
20190405 1214 靴をめぐる思い

20190408 1215 お酢で食べてみて
20190409 1216 大陸とつながって25年目
20190410 1217 130年を経て紙に託すこと
20190411 1218 ぶわぁっと吸い込む
20190412 1219 配送料の負担はどこへ

20190415 1220 発車曲の世代ギャップ
20190416 1221 時間を買うEV事業
20190417 1222 花水木が満開に
20190418 1223 鋳物鍋の魔法
20190419 1224 十連休の支度あれこれ

20190422 1225 名器が奏でる調べ
20190423 1226 東京はあなたのもの
20190424 1227 歯磨き
20190425 1228 近づく黒い奴は高級車
20190426 1229 車業界のブランド勃興

EMIRPs Today(2019-04-08)#1215 お酢で食べてみて

おはようございます、さいとうです。

東京は、しっとりと冷たい雨が降っていますね。
目黒川の桜並木は、ぬらぬらと最期の力を振り絞っているようでした。

どれにしようかな、浜辺近くの料理屋にあるメニューは魚一色でした。
ふと目に入ったのは、鯵のなめろう。このあたり鯵の旬はGW明けだろうか。まだ早いかと思いながらも、房総の郷土料理をいただくことにしました。

金曜日の夜半に仕事を片付けながら、もやもやを整理をしたいと湧き上がり、朝早く起きて海を見に行くことにしました。日本橋を経由して船橋、千葉へと進み、外房線沿いに大網街道を真っ直ぐ九十九里浜まで抜けてきたのでした。五時間足らずを走りっぱなしだったので、すっかり空腹です。

女将さんが、お盆に載せたいわゆる定食仕立ての食事を運んできました。
鯵のなめろうと、ご飯、味噌汁、酢の物、お漬物と甘味が並んでいました。

「なめろうは、初めてですか」、いえ食べたことがあると言おうとしたら、
「醤油をたっぷりと付けるお客さんが多いのですが、私達はお酢で食べます」と流れるように説明をいただきました。ほお、そうなのか。
「味噌を一緒に叩いているので味はついていますが、お酢が美味しいのです」。

早速、お酢をつけて食べてみました。なるほど、こういうことか。光りものや白身の魚はよく酢締めにするわけですから、合わないわけがない。運動後の身体には酸味も塩加減も心地よく、さくっと平らげてしまいました。

窓の外には左から右まで真っ直ぐな九十九里。海風に鳴っていました。
この浜は、昔から変わらぬ姿を見せてくれているのでしょうね。
旬のころに、また食べに来てみようかと思いました。

さ。

EMIRPs Today(2019-03-29)#1190-1209 2019年3月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

「ねえねえ、くまさん。どうして もりに すんでいるの」
「それはね、もりには たべるものが たくさんあるからだよ」

「ねえねえ、くまさん。どうして もりのはずれに すんでいるの」
「それはね、ときには もりのそとに でたいからだよ」

「ねえねえ、くまさん。もりのそとでは くまさん ひとりでくらすの」
「それはね、つらいね。だから、いつでも もりのちかくにいるのさ」

「ねえねえ、くまさん。じゃあ くまさんは もりのなかま なのだね」
「そうだよ、ぼくは もりが だいすきさ」

さ。

20190301 1190 合意、同意、承諾

20190304 1191 服、作ってあげる
20190305 1192 春霞みを凌駕した味覚
20190306 1193 ネコヤナギの花穂
20190307 1194 屋上の7m、星の6m
20190308 1195 たくまあ、って

20190311 1196 水際のお花畑
20190312 1197 旅への睨めっこ
20190313 1198 車会社が奏でる音
20190314 1199 枝先に百合を観る国
20190315 1200 GPSの週数がゼロに

20190318 1201 地球の裏側のワイン
20190319 1202 焼きたて淹れたて
20190320 1203 ”ゴジラ”が映す日本

20190322 1204 値札2000倍でも同居

20190325 1205 社会の休肝日
20190326 1206 へんむ共生
20190327 1207 教育現場のデジタル目線
20190328 1208 桜ゴールド、開花予想
20190329 1209 一本桜が好みかな

EMIRPs Today(2019-03-19)#1202 焼きたて淹れたて

おはようございます、さいとうです。

八景島近く、海の公園の前にあるパン屋さんに立ち寄りました。
いつでも人で溢れていますが、客の波間に当たったようで幸運でした。

両側の棚には、フランスパン、サンドイッチからクリームパンまであります。甘いものが食べたい気分だったので、ピーナッツバターを挟んだコッペパンと、林檎がごろっと入った丸いパンをいただくことにしました。

レジで「コーヒーもご一緒にどうぞ」と案内してもらいました、無料だそう。小銭を数えてお代を済ませて、サーバーのある台に貰いに行きました。
「これから新しいのを入れますね、お声がけします」と店員さん、そっか。

次の客波が押し寄せてきたので、さっさと外の席に着きました。
朝から二時間を休憩なしで走ってきたこともあり、すっかり腹ペコでした。
このお店のパンは優しいなあ、あっという間に平らげました。

さて、波が引いたところでコーヒーをいただきに再び店内へ。

「ハード系のパンがちょうど焼き上がりましたよ」、ん、なになに。
「奥の窓側の棚の上の、”チーズごろごろ”が焼きたてです」、どれどれ。

ハード系が好みで、チーズにも目がない僕にはたまらない組み合わせ。
惑うことなく、”チーズごろごろ”をいただくことにしました。

棚を眺めると真ん中あたりに熱気が。これだとトレイに載せ店員に見せると、「そう、それです」と、にこにこ。

焼きたてハード系チーズパンと、淹れたてのコーヒーと。
仕上げの魔法は柴漁港のほのかな潮風でした、さらさら。

さ。

EMIRPs Today(2019-03-11)#1196 水際のお花畑

おはようございます、さいとうです。

日曜日、所用で出勤する前に、ちょっと早起きして寄り道しました。
浜離宮のお庭で菜の花が満開だと聞いたので、観に行ったのです。

浜離宮は山手線では新橋駅からも浜松町駅からも東京湾に向かって十分ほど、
地下鉄では汐留駅からがもっとも近いようで徒歩七分ほどです。
正式な名所は、浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)です。

1654年に海を埋め立てて浜屋敷を建てたのが始まり。海水を園庭に回して、
潮の満ち引きにより表情が変える潮入りの池と鴨場を設えた大庭園です。
潮入りの池は、かつては旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園や旧安田庭園にもあっ
たそうですが、現在は浜離宮だけだそう。

お花畑は大手門から入ってすぐ、内堀の奥に設けられていました。
長いレンズを抱えた写真家と海外からの観光客が半々くらいでしょうか。
昨年十月頃に種を捲いたという菜の花は、ちょうど満開になっていました。
ウォーターフロントの高級ホテルや高層ビルを背景に黄色い花が広がります。

近づいてみると、あっちにもこっちの花にもミツバチが貼りついていました。
小鳥の囀りをBGMに、菜の花に群がる蜂の羽音が微かに届いてきました。
お花畑の周りには梅も花もちらほらと咲き、江戸から続く春を見せてくれます。

潮入りの池の中ほどには、中島の御茶屋という茶房がありました。
お客の姿は見えません。よろしいですか、どうぞ、どうやら一番乗りでした。
池を臨む濡れ縁に席をとり、お茶をいただきました。

嗚呼、江戸は東京へと街の姿は変われども、春は春。
桜の練り切りを一口。永い甘さが時間の刻みをのばしてくれました。

さ。

EMIRPs Today(2019-02-28)#1189 梅苑を歩く

おはようございます、さいとうです。

北野天満宮の梅苑を観に行ったとき、入園料をお支払いしたら、
「お茶もお楽しみ下さい」とのこと、茶店の利用券がついていました。

ほお、これは丁度良い。花粉のせいなのか先ほどから喉が渇いていました。
入口近くの枝垂れを眺め、白梅、紅梅を探しながら奥へと進みました。
大きな園庭を望むように、茶店の前には席がいくつも用意されていました。

赤い毛氈が敷かれた縁台が並び、真っ赤な日よけの野点傘がちらほら。
すでに、七割ほどの席が先客で埋まっていました。

さて、どちらに席を取ろうか。路地を挟んだ先の、より梅林の近くにも
数台の席が用意されているのが見えました。まだ、空いているよう。
「あちらも?」係の人に尋ねてみると「はい、ご利用いただけます」と。

団子等が売られる店先からは少し離れていますが、梅には一番近い特等席。
「お菓子をお持ちしますので券をいただけますか」促されて差し出しました。
南に広がる梅苑は逆光気味ですが、かえって花びらを通す光が煌びやか。

しばらくすると、手のひらよりも一回り大きい木の船皿を渡されました。
「お湯はあちらにございますので、どうぞご利用下さい」とのご案内の声。

ん、よく見ると、焼麩菓子の包みの下に梅昆布茶の袋が隠れていました。
そうか特等席に観覧客があまり座っていないのは、お湯までが遠いからか。

庭を眺めて風に吹かれるうちに、喉の渇きが和らいでいました。
お菓子の包みを解くと、白と赤の麩焼き煎餅が二枚入っていました。
軽さとほのかな梅の香りが、寒気に春を告げる可憐な梅花のようでした。

さ。