EMIRPs Today(2021-11-22)#1851 称名寺の大銀杏

おはようございます、さいとうです。

みなとみらいを抜けていたら、横浜ぴあアリーナの前に入場待ちの大行列。セカオワのコンサートがあったよう、街が動く。

国道16号を南下すると横浜市の南端あたりに金沢文庫が位置します。東京湾沿に横須賀方面に向かうには、国道でも京急線でも必ず通るのですが、近年は、小柴の海の公園や八景島シーパラダイスが目立ち隠れているよう。

金沢文庫は称名寺(しょうみょうじ)という鎌倉時代の寺に隣接しており、その庭の銀杏が紅葉していると聞き、散歩がてら見に行ってきました。

称名寺は、北条実時が1258年に開基し、その後、数十年をかけて浄土式庭園が整備されたそう。浄土式庭園と聞いても都市公園とは異なるため、仏教に馴染みがないとぴんときませんが、平安から鎌倉時代に造られた日本庭園の形式で極楽浄土を再現しているそう。堂塔の前に大きな池が広がり、蓮が植えられ、水面にお堂が映り浄土を表す。京都の平等院に代表されるスタイルです。

国道と海の公園に挟まれた少し小高い場所に称名寺はありました。春にはさぞきれいだろうと思う桜並木の参道を抜けると立派な仁王門。門の脇にある入口から足を踏み入れると、阿字ヶ池が広がり橋の奥に中島、その先に金堂。

池の端には、樹齢が数百年は越えていそうな銀杏の大木が、ぽんぽんと並んでいました。数人がかりでないと囲えないくらいの太い幹。そこを黄色い葉がびっしりと覆いつくし、まだまだ漲る生命力を感じます。

池をぐるっと歩いて回りました。庭園をスケッチするご婦人、銀杏の落ち葉で遊ぶ幼子、一段高い場所に設えれた長椅子に休む老夫婦。ベビーカーを押した若い母親が黄色い照返しでいっそう明るく輝きました。

水面には、大銀杏が優しく映しだされていました。

さ。

※雑感
称名寺の隣には金沢文庫があり境内からも抜けられるよう。一度訪れてみたいと思っているのですが、雨が降り出しそうな空模様なので、場所を確認しておいて踵を返しました。近く、行ってみたいと思います。


EMIRPs Today(2021-11-18)#1849 世界同時を選ぶ事情

おはようございます、さいとうです。

今日、11月第三木曜日零時は、ボジョレヌーボーの解禁です。暦が一枚捲られてすぐ、零時すぎに飲んだ方もいらっしゃることでしょう。

世界を網羅する物事の「世界同時に始める時間」の決め方は二通りあります。地域ごとの現地の暦日を基準とする場合と、GMTやUTCなどの世界標準時による差がない時刻を基にする場合です。

ボジョレヌーボーの解禁日は前者にあたり、新年のお祝いや映画の封切り等もこちらの類です。一方で、その瞬間の出来事を地域に関係なく共有することに意味を持つ活動では後者を用いる。情報通信の発達は、後者を採り入れる機会を増やしてきました。

古くは海外との電話会議、最近ではZOOMなどのオンライン会議やネットゲームなどでは、タイムゾーンの異なる国や地域から同時に参加者が協同する活動であり「東京時間の15時に開始で」のように開始時刻を決めるのが一般的です。

自転車のオンライン・ヴァーチャル・ライドを実現しているZWIFT(ズイフト)の参加者は、NYセントラルパークやロンドン市街、アルプス山岳、モンサンミッシェル、日本の古都などが再現されたコースを、自転車に乗ったアバターで駆け抜けるのですが、世界中から集結したサイクリストがグループライドするため、東京では真夜中なのに「モーニングライド」だったりします。

さて、ボジョレヌーボー。

解禁日は本日11月18日ですが、今年の日本への初荷の到着はおおよそ一か月近く前の10月23日でした。つまりは、前者の現地時刻での解禁ではなく、後者の世界標準時同時刻の解禁でも実現しうる時間的な余裕はあるわけです。

それでも、食に関するような商材については、その地域の時刻に合わせて解禁することで、消費者の暮らしや生活に寄り添うほうが望ましいようです。

さ。

EMIRPs Today(2021-11-15)#1846 キックボードは通れるの

おはようございます、さいとうです。

七五三だろうか。秋空のもと、着飾った子供の手を引く家族が並んでいました。街に出ると、年中行事を見かけるようになりました。

「ジテンシャノカタ、自転車の方」、ゲートの係員に声を掛けられました。「駐輪場はこちらです」、どうやら、この先は乗り入れできないようでした。横目にキックボードが抜けて行くのが見えました。

最近、頻繁に見かけるようになった電動キックボード。手軽に移動できるモビリティとして期待がされるものの、免許がいるのか、ヘルメットはなくても良いのかなど、利用について不明瞭なことが多いよう。

それもそのはず、同じキックボードでも、地域や提供・運営者によりルールが異なるのです。

電動キックボードは、道交法上は原動機付き自転車、いわゆる原付に分類されるため、車両であり、ヘルメットを必要とします。ただし、東京などでは特例措置のもと実証実験が進められており、ヘルメット着用は任意だそう。

新しい乗り物であり、さらには適用ルールがひとつではないのですから、混乱を招くのは仕方がないのでしょう。警察庁が初めて電動キックボードに関する摘発や指導・警告を集計したら9月に100件あまりであったと報じられました。

早く混乱を整えて、モビリティの可能性を拓いてほしいものです。

さて、青空駐輪場に自転車を置きっ放しにするのを嫌ってUターンしました。色づき始めたイチョウを眺めるテラスで、コーヒーを飲んで帰りました。

さ。

※雑感
特例措置の対象となる「特例電動キックボード」は次のような規定があります。
・長さ140センチ、幅80センチ、高さ140センチ
・原動機として、電動機を用いること(注:モーター)
・速度は時速15キロを越えて出せない
・運転は、立ち席
ロードバイクの最大長さと幅を、国際自転車競技連合で次のように規定。
・長さ185センチ、幅50センチ
座席もなく、少し幅広で、動力も持つ訳ですから、ブレーキの制動力も気になるところ。ヘルメットも着用した方がよいように思うのです。

※警察庁交通局/令和3年4月8日
電動キックボードに係る産業競争力強化法に基づく特例措置について(通達)
https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/kouki/kouki20210408.pdf

※警察庁交通局/平成14年11月
いわゆる「電動キックボード」及び「電動スクーター」について
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku6/kickboard.htm

EMIRPs Today(2021-11-08)#1841 オートミール、ああ半世紀

おはようございます、さいとうです。

週末にオートミールのパンを焼きました。作り始めから焼き上がりまで一時間もかからないのは、手軽で良い。

最近、「オートミール」が良く話題になります。自宅で過ごす時間が増え、食生活の見直しが進む中で注目されてきた食材の一つ。ネット上でも店頭でもいくつもの種類を見かけるようになりました。

ぼくのオートミール・ブームは、今回が3回目です。

子供の頃に読んだ物語の中で主人公の少年が「西洋ミルク粥」を食べる場面がありました。梅干しを載せて食す米粥しか知らなかったので、ご飯を牛乳で炊いて作り、甘い味がするということがよく理解できませんでした。

中学生になり、どうやら「西洋ミルク粥」に良く使われる麦があり、それを牛乳で炊きオートミールと呼ばれるとも知りました。早速、オートミールを手にいれて我流でミルク粥を作ってみました。ふうん、こんなものなのか。

20代の頃、不規則になりがちな食生活の中でオートミールを採り入れようとしました。帽子のおじさん印の即席用から、いかにも押しただけの硬派なものまで試してみました。牛乳で煮て砂糖でシナモンで香りづけしても美味しいし、お米に見立てて鰹だしで軽く炊き醤油と卵で仕上げたものも悪くはない。

ただ当時は手に入る種類も少なく、置いている店も限られていたこともあり、いつしか日常の献立候補からは外れてしまいました。

そして今年。グルテンフリーの食生活を採り入れる中でのオートミールです。甘く仕立てたミルク粥風も、お米に見立てた和風も概ね想像はできるため、ここはオートミールのパンです。グルテンが含まれない分、粘るわけではないのでベーキングパウダーで膨らませる。発酵時間も不要で、かえって好都合。

半世紀近くかかって、ようやくオートミールと親しくなった感じです。

さ。

※雑感
オートミールはオーツ麦の押し麦のこと。お米をご飯に炊く手間も時間がかからずに料理出来るので手軽に主食になる。お湯で戻すだけの簡単なものから、牛乳で炊いたり、甘くしたり、塩味で食べたりと調理方法もいろいろと工夫されてきて、最近では「お米化」なんて言葉も生まれるほど。マイブームの1回目の時も2回目の時も、手前限りの流行りものだったので、今回のように注目が集まると少しうれしくなります。先日見かけた配達メニューには、「オートミールお握り」があったなあ。

EMIRPs Today(2021-11-02)#1838 えっちらおっちら、箱根

おはようございます、さいとうです。

ようやく、山の中腹あたりまで上がってきたようです。林の切れ間から、向かいの稜線が見えるようになってきました。

真鶴道路の南端、福浦を下りると目の前に湯河原の海が広がっていました。ぎぎりまで迫る山を海が迎える海岸通には都心で見ることのない迫力がある。今日は、箱根に上ってみることにしました。選んだのは椿ラインです。

椿ラインは、小田原川から芦ノ湖に向かうルートの一つで、湯河原の海っぺりから大観山の山頂まで山肌に沿って結ぶ道です。箱根新道や旧道ほども交通量が多くないというので、ゆるゆる走るにはよさそう。

裾の温泉街を抜けるといよいよ山沿いの森に潜ります。とは言っても対面通行の舗装路はきれいに整備されているので踏みやすい。紅葉が始まったばかりの木々を見上げながら、ゆっくりゆっくりと進みました。

息があがってしまわないように、脚が売り切れて悲鳴をあげないように、力加減を意識しながらペダルを回しました。こういう状態を「えっちらおっちら」と言うのだろうなあ、「えっちらおっちら」の語源は何だろう。ああ、昨日作った提案書のあの文章は直そう。妙なことがつぎつぎ頭に浮かんできます。

木々が途切れがちになり、海を臨める場所に出ました。手前に初島が、その向こうには大島が見えました。尾根の先に見えるのは十国峠の方面だろう、熱海は陰になっているよう。サイクル・コンピュータは速度と一緒に、地図で位置や残りの標高も数え上げてくれます。あと少しだ。

頂上に着きました。標識には「箱根大観山 標高 1,011メートル」。

尾根の向こう側の風景が広がりました。
芦ノ湖越しに、雪を被った富士山が優美に微笑んでいました。

さ。

※雑感
「えっちらおっちら」、最近ではあまり耳にすることのなくなった表現です。先日、稲城の坂を上るときにも「えっちらおっちら」と思い浮かびました。状況は、労力をかけてゆっくりと歩を進める様子を表しますが、言い換えられる他の言葉を思いつかない。ぼくの好きな言葉の一つです。「えっちらおっちら」、ゆっくりだが弛まず進む様子に、気持ちが共鳴する。

EMIRPs Today(2021-10-29)#1836 嗚呼、多摩川スピードウエイ

おはようございます、さいとうです。

「タマガワのジャイアンツ・グラウンド」。漫画に登場する多摩川に、野球ができるほどの川の広さを妄想しました。

成長してから訪れた多摩川は大きなうねりを描きがらゆったりと水が流れて、その両側の河川敷は確かに広く、スポーツ場などに利用されていたのでした。かつてそこにはレースのサーキットがありました。多摩川スピードウエイ。

場所は中原街道から北に東急東横線を越えたあたり、多摩川球場の対岸です。1936年に日本初の常設サーキットして開設されました。一周1,200メートルのオ―バールコースで、観客収容人数3万人の規模を誇りました。

同年6月7日には、第一回全国自動車競走大会が開催されたのでした。

戦後もバイクの草レースなどで使用されたそうですが一定の役目を終えます。1962年鈴鹿サーキットや1966年富士スピードウエイ、1970年筑波サーキットなどの世界レベルのサーキットが整備され、バトンを渡したのでした。

その多摩川スピードウエイの観客席は、多摩川右岸の堤防として活用しながら遺されていました。ところが、調査の結果、老朽化が進むんだことなどにより撤去することが決まり、月明け11月から工事が始まります。

京浜河川事務所では、観客席の一部を1メートル長のブロックに切り出して、希望者に無償提供することを発表していました。先週末22日から来月8日までの申込を受け付ける。30本程度に限るそう、まだ手に入るのだろうか。

日本の自動車文化、自動車産業発展の橋頭保である多摩川スピードウェイは、設立から85年の時を経て静かに姿を消そうとしています。

週末に、散歩がてら見に行ってみようかと思う。

さ。

※雑感
第一回全国自動車競走大会は、日産自動車、ダットサンが登場したり、ホンダ創業者の本田宗一郎氏が「浜松号」で参戦したという伝説の自動車レースです。少し、ネットを探れば当時の映像も見ることができます。ちなみに、巨人軍の多摩川グラウンドが開設されたのは1955年です。多摩川スピードウエイの方が20年も早くに多摩川を盛り上げていたよう。

※多摩川スピードウエイの立地は、次の資料に俯瞰図があります。
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000812098.pdf

※京浜河川事務所
多摩川スピードウェイ観客席コンクリートの無償提供について
https://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin01120.html

EMIRPs Today(2021-10-29)#1816-1836 2021年10月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

電車に乗ると、駅に止まるたびに乗降客と肩がぶつかるようになりました。
買物に行くと、親子連れやカップルの姿を多く見られるようになりました。
食事に座ると、隣の卓の女子会で話に花が咲いていました。

黄色い帽子で二人ずつ手をつないで歩く園児の散歩は、きゃっきゃっ。
カフェのテラスではPC画面に向かって営業マンが大声セールス、ぐいぐい。
飼い主同志が井戸端会議、足元では子犬と大型犬が、くんくん。

ああ、街が動き始めたなあと実感します。

今年の10月は、スポーツの日が仮住まいに引っ越ししていたため、ひとつも国民の休日がなく、月曜日から金曜日まできっちり五日間の一週間がまるまる一か月間も続きました。

繰り返しの日々は生活者が暮らしや仕事、生活の活動リズムを取り戻すのにちょうどよい準備体操や助走期間になったよう。

来月はさらに動きが活発になるのだろう。
期待と願いを込めて、ネジを巻く。

さ。

2021.10.01 1816 マイナと保険証

2021.10.04 1817 明けて、みうらいち
2021.10.05 1818 時刻表記念日
2021.10.06 1819 11番目の窓OS
2021.10.07 1820 柿、甘い
2021.10.08 1821 夜更けの揺れで

2021.10.11 1822 稲城の新高
2021.10.12 1823 車が走り、街が動いた時代
2021.10.13 1824 建て替えは活力
2021.10.14 1825 ドレスダウン
2021.10.15 1826 キノコの季節

2021.10.18 1827 宇宙もロケ地
2021.10.19 1828 縄をなう
2021.10.20 1829 鉄道工事の鐘が鳴る
2021.10.21 1830 イワシ缶を回す
2021.10.22 1831 数字と遊ぶ

2021.10.25 1832 お台場で芸術の秋
2021.10.26 1833 法隆寺と王禅寺
2021.10.27 1834 はねるは、跳ねる
2021.10.28 1835 空飛ぶノリモノ
2021.10.29 1836 嗚呼、多摩川スピードウエイ

EMIRPs Today(2021-10-27)#1834 はねるは、跳ねる

おはようございます、さいとうです。

仕事では、出張や転勤の話をよく耳にするようになりました。食事の約束もぼちぼちと増え、社会にも栄養が循環し始めたようだ。

映画やコンサート、演劇や芝居などの案内も頻繁に耳にしてわくわくします。「芝居がはねたら、軽く飲みに行こうよ」、そんなお誘いも聞こえてきそう。

さて、演劇や芝居が終わることを「はねる」と言い、漢字では「跳ねる」と書きますが、現代の暮らしではイメージが着きにくい表現です。

国立劇場しかり、歌舞伎座しかり、現在の主流となる堅牢な洋風建物の劇場が普及する前は、芝居はいわゆる芝居小屋など簡素な空間で公演されていたことは知られています。芝居が終わると、その囲っている筵(むしろ)を上にはね上げたことに由来して、「芝居がはねる」となったそう。

おや、と言うことは「はねる」は足偏(へん)の「跳ねる」ではなくて手偏の「撥ねる」なのだろうか。ところが、筵を足で蹴り上げるわけではないのに、芝居の終わりは「跳ねる」と書くのが正しい。

「撥ねる」とは、はじき飛ばすとか、かすめとるということを意味しており、「跳ねる」には、跳びあがるとか躍り上がるなど上にあげる意味があります。小屋の筵をはねあげるのは、手で上げたとしても「跳ねる」となるよう。

「跳ねる」には、はじけて飛び散る意味もあり、転じて活気がある様子を表す場合にも使います。少々面白いのは、芝居や催事、イベントの集客に成功し、大入りとなることも、やはり「跳ねる」と言います。

つまり、芝居があたると「跳ねる」、その日の公演が終わるのも「跳ねる」。満員御礼、盛況の芝居が終わると、「跳ねて、跳ねる」わけですね。

ああ、芸術の秋、多くの公演が跳ねますように。

さ。

EMIRPs Today(2021-10-25)#1832 お台場で芸術の秋

おはようございます、さいとうです。

アーティストの高橋信雅氏がお台場でライブ・ペインティングしているそう。自転車にまたがり、ポタリングがてら見に行ってきました。

クルマならばレインボーブリッジで渡るところも、自転車ならば少し回り道。東銀座、築地、勝どきを踏んでからお台場へと渡ります。ぽかぽかの陽気に、風が街路樹を揺らすこともなく、最高のお散走日和でした。

お台場の背骨に位置するシンボルプロムナード公園に入ると、カメラを構えたカメコ集団がポツン、ポツンと塊りを作っていました。顔面に貼り付けたカメラの長玉レンズがただ一点を向かう中心では、着飾ったモデルが微笑みます。

このあたりはモデル撮影会だけでなく映画やドラマ、戦隊ものの撮影ロケ地としてよく使われます。何しろ、このシンボルプロムナード公園は東京臨海副都心で最大の公園で、細長く続く総延長は4キロもある。

幅広の遊歩道に、広い空、シンボリックなオブジェ、芝生もあり植栽もあり、背景には観覧車や摩天楼が入り、その上、歩行者と自転車ばかりでクルマの往来はありませんから、撮影にはもってこいでしょう。1996年4月に開園。

さて、夢の大橋の中ほどまでくると、高橋氏の現場を見下ろせました。芝生エリアに真っ白なカフェが建っていて、その建物をキャンバスに彼がライブでグラフィティを描いている。時限の建築は来月まで、その解体前の最後の時期に一番大きい壁一面を使って彼がアートワークを手掛けていました。

「高橋さん、ひさしぶり」、「あ、さいとうさん、どうも」。
白い壁に、黒い線のみで描かれる、彼の特徴的なアートが浮かび上がります。

とんぼがアートの周りを飛び交っていました。

さ。

※雑感
高橋信雅さんのライブアートは今週一杯で制作され、その後、この建物の閉館となる来月の11月14日まで、ARTBAY HOUSEのフィナーレを飾る展覧会として“THROW THE RIBBONS”が公開されるそうです。オープンエアの芸術作品は素直な気持ちでアートに向き合うにぴったりです。機会があれば、どうぞ。

※ARTBAY CAFE ホームページ
ARTBAY TOKYO presents”THROW THE RIBBONS”を10月29日から11月14日まで
https://artbaytokyo.com/event03/


EMIRPs Today(2021-10-11)#1822 稲城の新高

おはようございます、さいとうです。

今年は、「スポーツの日」をすでに先取りしてしまっているというのに、十月の暦をみて、第二週に赤い丸印を探してしまい、一人で苦笑い。

かつての体育の日、現スポーツの日が晴天が多い特異日だと良く耳にします。統計的にどうかは別にして、この時期は気温も穏やかになり、そよぐ風を友に身体を動かしたくなることに間違いはないでしょう。

週末朝のお散歩ポタリングは、久しぶりに多摩川の上流に向かってみました。庭木に咲く花をみたり、少し黄色く焼け始めた山肌を眺めたりと、のんびり気ままに走るにはもってこいの季節です。

低い丘を越える馴染みの坂道をえっちらおっちら上って、少し息があがったあたりで満足しました。踵を返して、脚を止めたまま重力に身を任せました。

そうだ、せっかく稲城あたりまできたのだから、梨でも買って帰ろう。梨畑が密集する矢野口に移動して裏通りを入ってみました。梨は夏から初秋が旬、十月に入ってしまうと多くの品種は出荷を終えています。どうかな、まだ、手に入るかな。うろうろと廻りましたが、どこも直売小屋が閉まっていました。

今年は無理かなと思った時、ちょうど笊に梨を載せて並べる姿が見えました。
「こんにちは、これ、いただけますか」、「どうぞ」、
「美味しそうなものを選んでもらえますか」、「そうね」、
農婦がしばし笊を眺めます。しばらくしておもむろに、
「どれも、今朝、採ってきたばかりで美味しいと思いますよ」と、にこり。
ああ、とても失礼なことを聞いてしまったようだ。
「では、こちらとそちらの笊のものをください」。

帰ろうとしたら「これも食べてくみてださい」、農婦の手にさらに何個か。「ありがとうございます、うれしい。いただきます」。

さ。

※雑感
手に入った品種は新高でした。稲城など多摩梨として栽培されるいくつかの梨の品種が終わってから、最後に旬を迎える晩生(おくて)です。稲城のあたりで採れる新高はとても美味しい。農婦によると、とても日持ちがよいそうで、一、二週間はそのままも平気であるばかりか、新聞で包んで冷暗所で保存するとお正月にも美味しく食べられるそうと、この農園に毎年買いにくる方もいると言います。
帰宅して重さを計ってみました。700グラムから1キロ超えまでありました。どうりで、肩にずっしりと重かったはずだ。夕食後にいただきました。あまくて瑞々しい、やさしい梨でした。味覚の秋にも赤丸が欲しい。

EMIRPs Today(2021-10-04)#1817 明けて、みうらいち

おはようございます、さいとうです。

この週末は、ひさしぶりに朝から夕までサドルにまたがりました。宣言も明けたので、少し足を延ばしてみたのです。

土曜日、いつもと同じ時刻に起きだしました。快晴、無風、ああ行楽日和だ。いそいそと朝ごはんと支度をすませました。念のため、輪行袋も縛り付けておきましょう。六時の目標を15分ほど過ぎて出発しました。

国道1号で多摩川を渡る際には、富士山の雄姿が見えました。楽しめそうだ。まずは、江の島を目指すことにしました。横浜を過ぎ鎌倉街道に入りました。同じように海を目指すのでしょうか、自転車乗りが前にもその前にも見えてきました。江の島大橋で休憩、漁港越しの富士山は、一層大きく望めました。

ここまで50キロほど走りましたが、まだ、脚は軽い。湘南の海を右手に眺めながら海岸線を三浦へと向かいました。鎌倉の海には、波乗りを楽しむ人たちが汀に並んでいました。烏のように見えるのはウエットスーツだろか、日焼けだろうか。ボードを抱えて道路を渡る若者はダーク・チョコレート色でした。

逗子から森戸海岸を通り葉山へと抜けました。秋谷、佐島へと小さなアップダウンを繰り返しながら南下します。駐屯地を過ぎてしばらく進むとおもむろに三崎口へのゆるい上り坂が始まりました。焦る旅でもない。のんびりと脚を回していると天辺だ、そのままV字を折り返して三浦海岸へと下りました。

三浦海岸では海越しに房総半島が一望できました。砂浜、煌めく水面、横たわる山並み。南房総の館山のあたりまで届くよう。随分と温くなったボトルの水もこの景色の前では最高に美味しい。目の前の砂浜を馬が散歩していました。

さて、そろそろ、お昼ご飯を食べよう。久里浜まで移動して、昭和な食堂へ。品書きをみると、イカ刺しだ、アオリイカ、まさかね、定食でもらいました。たっぷりのイカ。どんぶりのご飯も嬉しい、なにしろ帰路の燃料ですから。

ここまで来たら、魔法のじゅうたん、輪行袋は封印して、三浦半島の東端をおさえることに。浦賀から観音崎へと海をなぞりました。曲がった急な坂を上りトンネルを潜ると観音崎灯台下へと出ます。空には小さな綿雲がぽかりぽかりと浮び、灯台が手招きしているようでした。

さあ、一筆書きの仕上げは国道16号線を北上し横浜を抜け、1号線で東京へ。見慣れた景色を眺めながら、ゆるりゆるりと漕ぎました。

さ。

※雑感
緊急事態宣言が解除され、人々が動き出していることを感じます。自転車では渋滞の車の様子も良くわかります。他県ナンバーが多い上、家族連れか、友達や仲間とドライブか、窓を開けきゃっきゃっとはしゃぐ様子が見られました。
さて、家につくと15時30分でした。ご飯を食べたり、画像をとったりと楽しみながらも9時間ちょっとで走り切ったのですから、ひさしぶりのロングライドとしては大満足。汗を流し少しお腹を満たしてから髪を切りに行きました。






EMIRPs Today(2021-09-30)#1795-1815 2021年9月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

本日から、大英博物館で北斎の未公開作品103点の展示が始まりました。
「万物絵本大全図」の下絵103点が世界初公開だそう。行きたいなあ。

さて、日本では9月30日で緊急事態宣言等が全面解除となります。夏にオリパラで華やぐ陰で、跳ね上がっていた第五波。その予防や抑制策が解かれるわけですから、浮足立ってしまうのが人情でしょう。

旅行代理店には、すでに予約申し込みや問い合わせが殺到しているようですし、飲食店やホテル、旅館の方々、そこに食材や飲料、その他品を納める業者の方々も、しばらくは業務の強化や計画の上方修正に追われることと思います。

加えて、政党の総裁選も時期が重なり、ワクチンの接種率が米国を超え、またシルバーウィークには宣言解除のプレビューのように高速道路の渋滞などが報じられたこともあり、コロナが終息した印象をもつ生活者もいるでしょう。

ただ、本日の動きは、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の解除であり、コロナ撲滅宣言でも、コロナ禍終息宣言でもないのです。

ただ、委縮してばかりでは社会の活性を望むべくもないのは承知のこと。

今日「守り」の宣言を解除するわけですから、同時に社会が元気になるよう、ポジティブな「攻め」の宣言を高らかに謳ってほしいものです。

ああ、大英博物館に行きたいなあ。

さ。

2021.09.01 1796 デジタル庁の鐘
2021.09.02 1797 人力を最大化する仕掛け
2021.09.03 1798 すだち

2021.09.06 1799 リモコン
2021.09.07 1800 仲秋に入り中秋を望む
2021.09.08 1801 ミュンヘン・モーターショー
2021.09.09 1802 オリパラ裏の景気感
2021.09.10 1803 りんごの齧り方

2021.09.13 1804 宇宙の日、29年
2021.09.14 1805 サングラス越しの未来
2021.09.15 1806 ブロードウエイ幕が上がる
2021.09.16 1807 サル、出没
2021.09.17 1808 SHIMPAKU

2021.09.21 1809 おはぎ、こわい
2021.09.22 1800 都民半額観劇会

2021.09.24 1811 金銀比価と名称

2021.09.27 1812 世界観光
2021.09.28 1813 売れているクルマ
2021.09.29 1814 魔法のじゅうたんの速さ
2021.09.30 1815 にがみも、くるみ

EMIRPs Today(2021-09-28)#1813 売れているクルマ

おはようございます、さいとうです。

朝の道路事情が次第に騒々しくなってきているように感じます。まだ、6時台だというのに都心に向けてカッとんでいく車が増えたようだ。

若者の自動車離れが進んでいると話題になることは多いですが、日常の暮らしにおいてはまだ「クルマ」に頼る場面は多いため、社会が活気を取り戻しつつあると感じる状況の一つに、交通量や渋滞状況があげられます。朝夕の交通量の復活や連休中の高速道路の渋滞情報を知ると、ああ動き出したと思います。

ところで、2021年にはどんな車、どこのメーカーが売れているのでしょう。日本自動車販売協会連合会が発表している月別トップ3を並べてみましょう。

歴月 1位/2位/3位(メーカー名)
1月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/アルファード(トヨタ)
2月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/アルファード(トヨタ)
3月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/アルファード(トヨタ)
4月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/カローラ(トヨタ)
5月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/カローラ(トヨタ)
6月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/カローラ(トヨタ)
7月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/カローラ(トヨタ)
8月 ヤリス(トヨタ)/ルーミー(トヨタ)/アクア(トヨタ)
出所)日本自動車販売協会連合会、乗用車ブランド通称名別順位、軽自動車除く

打ち間違いでも、統計の見間違いでもない。軽自動車を除いた、乗用車のブランド別販売は上位3ブランドをトヨタ車が抑えている状況が続いています。

プロ野球の日本シリーズを同じオーナーが所有する球団でペナントを奪いあったり、大相撲の東西横綱や大関が同じ部屋で占めらたりすると違和感を感じるでしょう。日本の自動車業界は、かなり特異な状況にあるのかもしれません。

目黒通をジテツウ。道路の左端をトコトコと走りながら、びゅんびゅん追い越していく車のメーカーを数えました。

さて、会社に着いた。
今朝は、マツダとスバルの車には出会わなかったなあ。

さ。

※雑感
乗用車の意匠が似通ってきているので、クルマに関心がなければメーカーどころか車種の違いも判別しにくい時代になったように思います。元来、個性や他との違いは新しい動きを創り拓く上ではとても大切で、多種多様が混在するからこそ刺激が生まれ、磨かれていくものだと考えています。そんなぼくにとっては、なんだかとても居心地が悪い。ああ、個性万歳、不器用大好き。

※日本自動車販売協会連合会ホームページ
乗用車ブランド通称名別順位

乗用車ブランド通称名別順位

EMIRPs Today(2021-09-17)#1808 SHIMPAKU

おはようございます、さいとうです。

「こちらは、シンパク」。
棚の上には、苔玉に仕立てられた盆栽が並んでいました。

ふと目の端に小さな木々が目に入りました、つま先が勝手に動いていました。遠くからは単に盆栽が並べられた一群に見えましたが、近くに寄ってみると、数十体の大小様々が段違いに置かれていました。

植物は好きなのですが、盆栽に仕立てられるような種類はちんぷんかんぷん。辛うじてわかるのは、特徴的な葉の形が大木と違わない松くらいでしょうか。しばらく眺めていると、各々の樹形がようやく目に入るようになりました。

せいぜい三、四種類かと思っていたのですが、実際には十種は下らないよう。

初対面でも知れる松、とくに黒松を追いかけてみました。幼木ながらもすでに幹の造形が整えられていました。風にしなった姿を見せるものから、渦巻のようにぐるっと廻っているものもありました。

店主に話を聞いてみました。新潟から季節ごとに出向いてきている店だそう。初心者にも育てやすい種類を教えてもらいました。

「真柏(しんぱく)がおすすめです、キング・オブ・ボンサイ」。
真柏は盆栽に仕立てられるヒノキの仲間のこと。その仲でも「糸魚川真柏」は世界的にも人気で、「ITOIGAWA」「SHIMPAKU」で知られるそう。

「こちらなら数十年で仕立て、あと二、三百年は育つでしょう」。
日頃は日次や月次の数値、四半期から年次決算等の経営がまわる時間軸が刷り込まれている体内時計とは、比較にならない長い針の時計が必要なようです。

年齢に仕立てにかかる年数を足してみて、遠い先の姿を思いました。当然のことながら、末裔に託すような霞の先になりました。

糸魚川真柏と黒松を提げて帰りました。

さ。

※雑感
毎朝、おつきあいをいただき誠にありがとうございます。
50歳の誕生日を機に「試しに日刊」としたこのコラムも丸七年となり1800回を数えました。「その朝に書きたいことを書く」を心掛けて、下書きや書き置きは厳禁、制限時間で切り、誤字脱字はごめんなさい。日々の生活の中での関心事や気になることを言葉にしてきました。
書くことで考えや視点、構造、アイデアが整理されることも多々ありました。読んでいただいている皆様からのご感想やご指摘、暮らしのお便りなどがさらに新しい発見へと繋がることも多く、たいへん励みになっております。
末永く、おつきあいをいただければ幸いです。
2021年9月17日 白金にて  さいとうかん

EMIRPs Today(2021-09-15)#1806 ブロードウエイ幕が上がる

おはようございます、さいとうです。

ニューヨークでは、9月14日からブロードウエイの劇場公演が再開されます。現地時間の14日夜の公演ですから、そろそろ幕があがる頃でしょう。

2020年3月から見合わせていたので、一年半ぶりに幕が上がるわけです。再開される公演は、日本でも人気の「ライオンキング」をはじめ「シカゴ」、「ハミルトン」、「ウイキッド」、「ラッカワナブルース」などです。

さて、舞台公演ですから数日前に決めて突然再開という訳にはいきません。

この9月14日をターゲットとした再開は、夏前にはすでに発表されていました。キャストや技術スタッフ、制作の方々が公演に向けての練習や準備を進められてきたのは想像に難くありません。また、同時にチケット販売や入場に関するルールなども整備されてきました。

ブロードウエイの公演再開にともない、マンハッタンのど真ん中、タイムズスクエアにあるTDSのTKTSチケット売場では14日午後3時から販売が再開され、ブロードウエイ劇場オーナーやプロデューサーで構成される団体、ブロードウエイリーグでは、この再開に先駆けて、ブロードウエイにある41の会場すべてで、観客にはワクチン接種とマスク着用が必要であると発表していました、

ミュージカル、演劇などの公演のみならず、コンサートやオペラ、音楽フェスなどは、観劇、観賞する鑑賞者の心を整えてくれるような効能をもつように思っています。心の中で消化しきれない歪な出来事や硬直により固まってしまった違和感をカタカタカタと落としていき、心の重心を正すようなイメージ。

観劇や鑑賞のスタイルが変わったり、制限があったりしたとしても、大切にしたい社会活動の一つだと思うのです。

さ。

※雑感
映画でも、ようやく公開が決まったものがあります。007 NO TIME TO DIE。何度かの公開延期を経て、いよいよ公開となります。英国では9月30日、米国では10月8日、日本では10月1日に公開予定です。ジェームスボンドも、これほど長く潜んだことはないでしょうね。